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LIFE

「夏冷え」不調をリセット!パーツ別温めケア

夏のほうが体は冷えがち!不調を招く4大NG行動とは?

2017.08.09

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体が冷えるのは、気温が低い冬だけじゃありません。実は冬より、夏のほうが体は冷えがちなんです!

暑いからこそ、無自覚に体を冷やしてしまい、疲れ、だるさ、肩や首のコリなど、不調を招いてしまうことに。そこでLEE9月号では、夏のプチ不調をリセットする、「パーツ別温め」を大特集!

まずは、夏冷えの原因になる、「夏の4大ありがち行動」をチェック! 夏冷えからくるさまざまな不調や、パーツ別温めのメリットをお伝えします。


体が冷えすぎる!夏の4大ありがち行動

暑さをしのぐための行動が、不調を招く"冷え"の原因になっていた……。当てはまる人は、すぐ対策を!

ありがち行動1:冷房

暑がりの多い男性に合わせた冷房温度は女性には寒すぎ
薄着なうえ筋肉量の少ない女性にとってはオフィスやお店の冷房が寒すぎる場合が多いもの。女性が快適に感じる温度は男性より約3℃も高いからです。筋肉を動かさないデスクワークならなおさら。

ありがち行動2:薄着・はだし

露出の高い服は室内・外の温度差に対応できない
ノースリーブ、素足にサンダルetc.夏服装は、屋外ではちょうどよくても、冷房のきいた室内では冷えの原因に。室内と屋外の温度差を考慮し、羽織り物や温めアイテムを常に携帯して寒さを防ぐべし。

ありがち行動3:冷たい食べ物・飲み物

ひんやりした飲み物・食べ物は内臓冷えに直結
冷たい飲食物は内側から内臓を冷やし、胃腸の血流が悪くなって胃痛や下痢といった症状の原因に。また内臓機能の低下により、体がだるくなる、疲れやすいなどの不調を引き起こし、内臓冷えが加速。氷は抜く、常温で食べるなど内臓を冷やしすぎない工夫を。

ありがち行動4:お風呂不足

シャワーだけでは体の芯に冷えが残ったまま!
汗をかくことを嫌って湯船につからずシャワーだけで済ませると、冷えが蓄積されることに。ぬるめの温度にする、時間を短めにするなど自分に合った方法
でいいので、湯船でリラックスする習慣を。

暑いからこそ体が冷える!?夏冷えが招くさまざまな不調

「私たちの体は、体温を一定に保つため、寒い冬は生命活動に必要な熱量(基礎代謝)が高く、暑い夏は冬より約1割も基礎代謝が低くなっています」

そう教えて下さったのは、医療法人祐基会 帯山中央病院(熊本)理事長、麻布ミューズクリニック(東京)名誉院長の渡邉賀子さん。

「快適に感じる温度も、冬より3℃高い夏バージョンの体なのに、どこへ行っても冷房がきき、冷たい飲食物があふれている。シャワーだけで手軽に汗を流すことも多い、と冷えを助長する条件が揃っています。つまり、誰もが厚着をして寒さに備える冬よりも夏のほうが、より冷えに注意しなければいけない季節とも言えるでしょう」

また、屋内と屋外の温度差、ストレスが大きい生活なども、冷えを加速させる大きな要因。

「人は寒いと感じると、末梢血管を収縮させて熱が体から逃げないようにし、暑いと末梢血管を拡張したり汗をかいて熱を放出して、体温調節を行っています。そうした調節を担っているのが自律神経。交感神経と副交感神経から成る自律神経は、7℃以内の温度変化では無理なく調節できますが、冷房が行き渡った現代では、室内外の温度差が10℃以上なんてこともザラ。急激な温度変化に自律神経の働きが追いつかず、心身の不調となって表れてしまうのです。

また、ストレスなどにより交感神経優位な状態が続くと、末梢血管が収縮して全身の血流と代謝が低下。体のあちこちに悪い影響を及ぼしてしまいます。

夏冷えは、風邪や不眠、頭痛といった不調につながるのはもちろん、涼しくなったころに倦怠感が続く“秋バテ”の原因にも。検査を受けても異常がなく、原因はわからないけど調子が悪いという“何となく不調”を引き起こしたり、将来的に病気の引き金になることも多く、あなどれないのです」

「夏冷え」は、こんなプチ不調を招きがち

夏風邪
深部体温が低下して免疫機能が低くなり風邪をひきやすく

熱中症
自律神経のアンバランスで体温の調節機能も低下し熱中症の危険がアップ

秋バテ
夏の冷えすぎにより秋になって食欲がなく、疲れたり肌がくすんだり

 

夏特有の不調は、冷えによる血流と新陳代謝の低下が原因!

冷えにより全身の血流が悪くなると、新陳代謝も低下し、肩こり・頭痛・めまい・むくみなどの不調や、生理痛・生理不順などの婦人科系トラブル、シミ・しわなど美容面でのデメリットにもつながります。

特に夏のプチ不調は「冷えが原因かも」と気づいていない人が多いので、注意が必要。例えばダラダラ続く夏風邪も、冷えが原因のケースが多い。体の深部体温が下がって免疫機能が低下し、感染しやすくなる恐れもあります。

また近年増えている"熱中症体質"の一因にも冷えが。体が冷えることで体温調節を担う自律神経のバランスが乱れ、発汗など暑さに対する調節機能もうまく働かなくなるのです。さらに、冷えによる血流と新陳代謝の低下で、体に酵素や栄養素が行き届かず、老廃物の回収も滞り、それが蓄積して"秋バテ"に悩まされる人も。



「パーツ別温め」でプチ不調を解消!

冷えを予防・解消することの重要性はわかっても、この暑さではまだまだその気になれない、という人も多いのでは?
そこで提案したいのが、おなかや首・肩など、自分で冷えが気になる部分ごとに温めていく方法。

「血流をよくして体を温めるには、大きく分けて①カイロなどで外側から熱を与えること、②ツボや心地よい温熱刺激で副交感神経を優位にし、血流を改善すること、③運動などで筋肉を動かして熱をつくること。この3つのアプローチがあります」(渡邉さん)

パーツごとに温めケアを始めても、自律神経の働きは心身全体に及ぶため、結果的に全身の血流がよくなり、体全体の冷えの解消に。

「冷えの原因は、体質プラス生活習慣。自分に合った改善方法で、“継続する”ことが大切です」

夏冷えを防ぐ方法は3つ!

 外から直接温める

 内側から血巡りをよくする
・ツボ刺激などで自律神経を整える
・リラックスして副交感神経を優位に

 エネルギー代謝をUP
=呼吸法や食生活を改善、筋肉や運動量を増やす

冷えている部分から始めても全身の冷えは解消できる!
次回は、暑い夏でもすぐできるパーツ別温めから、「おなかまわり」の温め術をお届けします。


イラストレーション/moko. 取材・原文/遊佐信子

詳しくは2017年8/7発売LEE9月号に掲載しています。 [最新号] 試し読み・定期購読はこちら

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