LIFE

私のウェルネスを探して/OURHOME Emiさんインタビュー後編

SNSは自分にとって必要なもの、不必要なものを見極めるウェルネスのバロメーター。OURHOME Emiさんに学ぶ「自分らしさを失わないSNSの使い方」

  • LEE編集部

2026.08.23

この記事をクリップする

OURHOME Emiさん

引き続き、Emiさんに話を聞きます。Emiさんの取材は『10年先のわたしをつくる、家と時間』(集英社)の出版記念イベント前に行われました。「実は今日のイベントで着ようと思って浴衣を持ってきたんです。まだ着付けを習い初めて4ヶ月なので着られないかもしれませんがちょっと新しいトライを仕込みたくて!……ダメだったら洋服で出ます(笑)」と笑うEmiさん。(その後、お母さまから譲り受けた素敵な浴衣でイベントに登場されました)。予定調和よりもその時ひらめいたこと、新しいことに挑戦したいという気持ちにあふれています。

後半では、Emiさんが自分らしく生きられるようになったダンスとの出会い、23歳で結婚した理由や起業時に起きた夫とのケンカ、人生で大切にしているタイミングと直感について話を聞きます。また最近習い始めた着物の楽しみ方についても語ってくれました。(この記事は全2回の第2回目です。第1回を読む

片づけや収納が好きだけど、頭と心のバランスが取れなかった子ども時代。ダンスと出会い、自分らしく生きられるように

Emiさんは小学生の頃から片付けや収納が好きな細やかな感性の子どもでした。食べ物の好き嫌いも多く、初めてのことに挑戦するのが苦手だったといいます。「母的には育てるのが難しかったのではないかなと思います。根は明るいものの細かいことが気になって癇癪を起こしたり、頭と心のバランスが取れずバラバラで」。しかし高校生になりダンスと出会ったことで人生が変わりました。心身がパチリとはまり友人関係がより楽しくなり、自分らしく生きられるようになったそうです。

OURHOME Emiさん

「ダンスはただ体を動かすだけじゃなく、体全体と内面を使って表現します。それがすごく楽しくて踊っている時はアドレナリンが出ているのを感じました。ダンスを通じて表現とは何か、自分の限界の向こう側を知るような体験ができました。小さい頃は家の中で遊んでいたこともあり片付けや掃除が好きでしたが、高校生になってからは興味が外に向いたせいで部屋が荒れ始めました(笑)。それは大学になっても続きます。興味が家の中から外へ行き、やっとバランスが取れてきた感じです。ダンスを通じて発信することや伝えること、表現活動が好きという感覚に気づけたのも良かったです」

新卒入社した通販会社でインテリアや収納まわりの商品開発を担当。早めの結婚が仕事に役立った

大学は実家から通学。就職して初めて自宅を出て寮生活になりますが、1人部屋で話し相手がおらず「さみしすぎて無理でした」と1年3ヶ月ほどで寮生活を終了。大学時代から付き合っていたと夫と23歳で結婚し、27歳で双子を出産します。「結婚が早く感じるかもしれませんが私のまわりはわりと多かったんです。みんなほぼ同時期に結婚・出産しているんですよね」。早めの結婚が仕事にとても役立ったと振り返ります。

「就職先が通販会社でインテリアや収納まわりの商品開発を担当していました。生活することが仕事に直結していたんですよね。生活まわりのグッズを使う側の意見を求められ、アイデアが重宝されます。“水切りかごのここに水がたまるから斜めにしたい”とか“乾燥機から出した後たためる場所を作りたい”とか。生活しながら感じていることがそのまま仕事に役立ったことはありがたかったです。これも早く結婚したおかげですね」

夫とは結婚して20年近く経ちます。仕事もプライベートも共にしていますが「喧嘩することはありませんか」と聞くと「最近はないですが、一緒に仕事しはじめて最初の1年間が実は大変でした」と明かしてくれました。

「起業して3年ひとりで仕事したあと、夫婦で仕事をすることになった時、夫が“これがいい”と決めたものは『OURHOME』の雰囲気とは違っていて、メールの書き方ひとつ取ってもきちんとしすぎで堅苦しすぎる。彼の中の正しいやり方が『OURHOME』とは少し違っていたんです。それで最初は大変でしたが一緒にやろうと決めたのは2人なので、きちんと話し合ってまず相手を信頼することから始めました。役割を分担し、感覚やセンス的なところは私が、金銭・運営面は夫が決める。続けていくうちに私の感覚の鋭さを夫が理解してくれるようになりました。起業時、実は夫婦で仕事していると周りに言えなかったんですよ。本当に夫婦でずっと仕事続けられるのかな……というくらい喧嘩していたので。役割が決まってからはスムーズに進められるようになりました!」

SNSは自分にとって必要なもの、不必要なものを見極めるウェルネスのバロメーターとして使ってほしい

Emiさんが大切にしているのは、良いタイミングで来た波を乗り逃さないこと。直感を信じて決断し、行動を起こすことを大事にしています。

「今だ!という時を逃さない、これだと思った瞬間を逃さないようにしています。日頃考えていたことがピピっとつながって、心が震える瞬間があるんですよね。すべてに対してそう思うわけではありませんが、自分の中でピンときたら、その瞬間を逃さないようにしています。人や土地、仕事との出会い。スタッフの採用もそうですね。締切前に早めに応募された方でもピンときたら“今いかなきゃ!この人じゃないと”と早めに声をかけることもあります。ある意味予定調和ではない、感覚的な部分を大事にしています」

OURHOME Emiさん

自分軸を大切に誰かの意見でなく自分の考えで決めること。アンテナを張り感度を高く、自分がどう思うのかを大切にしています。SNSでの発信もそんな自分らしさを失わずに伝えるように気を付けています。

「たとえば誰かに受けようとか、よく見られようと思ってやるとうまくいきません。18年間情報発信を続けてきましたが、これまでもいろいろなことがありました。夫と2人暮らしの頃からブログを書いていたのですが子どもが生まれた後から“子どもの発信をしないでほしい”とメッセージをいただいたり、夫婦で独立をした時も“1人だから応援していたのに”“夫に時間があるからできるのでは”といただいたこともありました。そんな時は少し落ち込んだりもしました。だけど私が思っていることを真摯に伝え続けていると、また別の方に出会えることが分かってきました。不安や心配なこともありますが“自分が大切にしていることは何なのか”“何を伝えたいか”が大切だと改めて気づかされました」

OURHOME Emiさん

読者が離れていくさみしさはありますが、それに寄り添って嘘をついたり思っていないことを発信すると、それが結果になって返ってくるといいます。

「SNSは自分にとって必要なもの、不必要なものを見極めるウェルネスのバロメーターとして使ってほしいなと思います。今はこういう発信が見たい、こんな情報を見たくないなどのコントロールを含めて、自分の状態を知るきっかけになると思います。読者の方の中には“今しんどい時期でEmiさんの発信が見られないので一旦ちょっと離れますね”とメッセージをくださる方もいます。私はいつも“ずっとここで好きなことを発信しているからいつ離れてもいい。また良かったら戻って来てね”というスタンスです。何年か経ち戻って来てくれる方も本当にいてくださり嬉しいなと思います」



ピンと来て習い始めた着物の着付けを楽しみ、母娘のコミュニケーションにも繋げていきたい

最近ピンと来て始めたのが着物の着付けです。昨年娘さんに浴衣を着せたことや知人が3ヶ月で着られるようになったという話が重なり「今だ」と思い立ち、新居への引っ越し2週間前に決断。翌週には習い始めるというスピード発進でした。

OURHOME Emiさん

「着物の先生が70歳の方なのですが、先生も私と同じ40代で始められたそうです。それを聞いて私たちが文化をつないでいく立場で、そのフェーズに入ったんだと感じました。昔の伝統のまま続けることは難しいかもしれませんが、私たちなりの楽しみを見つけ、伝えていく世代になったのかもしれないと思いました。今はリサイクルの着物がたくさん世の中に出回っています。それを組み合わせて今の世代が楽しめる文化として提案していけたら良いなと思っています。仕事というより趣味ですね。母は祖母から譲られた着物をたくさん持っていましたが、洋裁が好きでワンピースに仕立て直して着ていました。母は母なり、私は私なりの着物の楽しみ方をしていますが、それが母娘のコミュニケーションにもなるのでこれからも続けていけたら良いですね」

My wellness journey

OURHOME Emiさんに聞きました

心のウェルネスのためにしていること

「書くことです。私はマイノートや健康手帳など、いくつか書くルーティンを続けています。マイノートは22歳の社会人1年目から続けています。書いた時の字の状態や行間から、その時の状態がよくわかるんです。一度書くことのデジタル化に挑戦したのですが、見返した時に感情がまったく動かず、自分で手を動かして書く、読み返して追体験することに価値があるんだと気づき、それから手書きを復活させています。つい休んだり忘れてしまっている時もありますが、それも“今自分のことがおろそかになっているな”“落ち着いて向き合えていないな”と気づくきっかけになります」

体のウェルネスのためにしていること

「20代30代前半はそうでもなかったのですが、30代後半ごろから体の疲れや自律神経の乱れを感じるようになりました。そのために睡眠環境を整えたり、呼吸が浅くなっている時は深呼吸をしたり。ラジオ体操やオンラインヨガ、自宅で行うよもぎ蒸しもそうですね。健康手帳をつけて、体重や健康状態を記録するようにもしています」

インタビュー前編はこちらから読めます

OURHOME Emiさん

Staff Credit

撮影/高村瑞穂 取材・文/武田由紀子

おしゃれも暮らしも自分らしく!

LEE編集部 LEE Editors

1983年の創刊以来、「心地よいおしゃれと暮らし」を提案してきたLEE。
仕事や子育て、家事に慌ただしい日々でも、LEEを手に取れば“好き”と“共感”が詰まっていて、一日の終わりにホッとできる。
そんな存在でありたいと思っています。
ファッション、ビューティ、インテリア、料理、そして読者の本音や時代を切り取る読み物……。
今読者が求めている情報に寄り添い、LEE、LEEweb、通販のLEEマルシェが一体となって、毎日をポジティブな気分で過ごせる企画をお届けします!

この記事へのコメント( 0 )

※ コメントにはメンバー登録が必要です。

閉じる

閉じる