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vol.14

【オススメ漫画】祝・マンガ大賞2025! 胸が熱くなる『ありす、宇宙(どこ)までも』

  • 編集やまみ

2025.04.07

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自分を卑下していた少女が
日本人初の女性宇宙飛行士船長を
目指して前進!  “応援泣き”必至です

子どもの頃から漫画を読んでよく泣いていましたが、年齢を重ねて涙腺がゆるんだのか最近特に涙のツボが増えてきた気がします。今一番多いのが、前向きに頑張る登場人物への“応援泣き”。

漫画を手に「うう、頑張れ~(涙)」とすっぴん眼鏡で号泣している私を見て、夫も子どもも引きぎみ。今回は、ほぼ毎回そんな“応援泣き”をしてしまう『ありす、宇宙(どこ)までも』をご紹介!

©売野機子/小学館

見た目がよく学校でも“可愛い”と人気者の小学生・朝日田ありすは、幼い頃から受けていたバイリンガル教育の結果、どちらの言語も拙くなってしまい勉強やクラスメイトの会話についていけない日々。周囲からの可愛いという言葉も、ありすにとっては何もわかっていないとバカにされたように感じ、自己肯定感は下がるばかり。

そんなとき卒業式の最中に、孤高の神童・クラスメイトの犬星類から「朝日田のそれはセミリンガルだ」という指摘を受けます。犬星は、君はバカじゃないかもしれない、なんにでもなれるんだと伝え、「放課後の1時間を俺にくれ。俺が君を賢くする」と宣言。

犬星の言葉を受けて、ありすは自分をあきらめることをやめ、亡くなった両親に伝えていた“宇宙飛行士になる”という夢を本気で追いかける決意をするのでした。
 
 中学入学後に始まる二人の勉強時間では、小学校の算数・国語の学び直しから、深い感情を言語化するための「哲学対話」、さらにありすの身体的な強みを鍛えるトレーニングなど、犬星が本気でありすを宇宙飛行士にするためにカリキュラムを練っていることが伝わります。

二人の関係は一見すると教育係と生徒なのですが、犬星もまた素直なありすに倣ってクラスメイトとの交流を試みるなど、お互いにいい影響を与え合っているところもいいんですよね。

ずっと「『美しい』は“バカ”って意味」と思っていたありすが、新しい言葉を覚えていく中で「『美しい』はもしかしたら、悪い言葉じゃないかもしれない」と思えるようになったシーンでは、よかったねえとまた涙。

 “応援泣き”した後は、スッキリして自分も前向きに。漫画読んで明日も頑張ろー!

『ありす、宇宙(どこ)までも』

容姿端麗で人気者の朝日田ありす。バイリンガル教育を受けていたが、両親の死によってどちらの言語も拙いままとなり日々の授業にもついていけない。そんなとき、同級生の天才少年・犬星と出会い、自分の本当の気持ちに気づく。日本人初の女性宇宙飛行士コマンダーを目指すありすと、伴走する犬星の熱き挑戦から目が離せない! 3巻~ ¥770  小学館

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編集やまみ

LEE編集部

ファッション担当ですが、子どもの頃から漫画好き。90年代りぼん・なかよし・ちゃお・るんるん・別マ・花ゆめ・少コミ・デザート・ジャンプ・マガジン・コロコロコミック・ガンガンなどを読んで育ってきました。
写真フォルダには、子どもと猫と日本酒の写真が多数。オススメ漫画があればぜひ教えてください。

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