“銭湯の歌姫”が世界へ羽ばたく
アイドルを目指す! デッキブラシ片手の
きらめく歌声が聴こえるよう
今話題の『timelesz project』や『No No Girls』など、“サバイバルオーディション番組”はお好きですか? デビューをかけて候補生たちが競い合う中で生まれるドラマティックな展開や人間関係、それぞれの魅力が開花していく様子……。以前から楽しく見ていたものの、とりわけ先述の2番組は、候補生だけでなく審査する側の人間力や包容力も相まって回を重ねるごとにどハマり! 今回はそんな“サバ番”を題材にした作品『ひかるイン・ザ・ライト!』をご紹介します。

©松田舞/双葉社
下町で銭湯を営む家庭で育った中学3年生のひかるは、銭湯内を掃除がてらブラシをマイク代わりにして歌うことが大好き。その歌唱力を武器に、大所帯アイドルグループを卒業したばかりの幼なじみ・蘭と一緒に、オーディション「ガールズ・イン・ザ・ライト」を受けることに。1次審査では緊張でガチガチの中マイクトラブルにも見舞われますが、通りがかった清掃員にモップを借りてマイク代わりにすることで、普段どおりの歌声を発揮して審査員を圧倒します。オーディション会場をまるで自宅の銭湯に変えてしまうような、ひかるの歌声でその場の空気が変わる瞬間の描写は鳥肌もの!
審査が進む中、無理を重ねてダンスの練習をして体調を崩してしまったひかるに、蘭は「ひかるちゃんは“世界で一番歌とダンスが上手い人”になりたいの? アイドルってそういうことじゃないんだよ」と優しく語りかけます。確かにサバ番を見ていても、歌やダンスの能力がほかの人に劣っていたとしても、苦手なことから逃げない姿勢や克服しようともがく姿、荒削りでも心から楽しんでいることが伝わるパフォーマンスを見せてくれる候補生に惹かれたりするんですよね。未熟さは弱点ではなく可能性だと、ひかるを見ていると気づかされます。
K-POPアイドルを目指す女の子たちのひたむきな姿を描く『ガールクラッシュ』では逆に、歌もダンスもビジュアルも“完璧”な百瀬天花が主人公。一見地味でパッとしない印象の佐藤恵梨杏と出会い、アイドルへの道を歩みだします。8カ国語に翻訳され海外でも注目される今作は、なんと累計50万部を突破! 現在進行形で進むオーディションの結果から目が離せません。
サバ番も漫画も「もう全員合格で(涙)」と何度思ったか。どんな結末になってもすべての候補生に賞賛と拍手を送りたい! 未見&未読の方、一緒に応援しませんか?
『ひかるイン・ザ・ライト!』

松田 舞
銭湯を営む家庭の娘・荻野ひかるは、歌うことが大好きな中学3年生。大所帯アイドルグループ「JP学園」に所属している幼なじみの高校生・西川蘭に憧れている。ある日、世界的プロデューサーによる一大オーディションを知り──。全4巻 ¥693~¥704 双葉社
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『ガールクラッシュ』

タヤマ 碧
K-POPアイドルになる夢をつかむべく少女たちが邁進する姿に感動! 各種電子書店にて8巻まで配信中。単行本1・2巻が4月9日に発売予定。新潮社

編集やまみ
LEE編集部
ファッション担当ですが、子どもの頃から漫画好き。90年代りぼん・なかよし・ちゃお・るんるん・別マ・花ゆめ・少コミ・デザート・ジャンプ・マガジン・コロコロコミック・ガンガンなどを読んで育ってきました。
写真フォルダには、子どもと猫と日本酒の写真が多数。オススメ漫画があればぜひ教えてください。
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