いつもリビングがすっきりしている家の「動線」と「仕組み」大研究!
片付く仕組みを導入すれば、お悩みもすっきり解決!
【リビングが散らからない家の秘密】整理収納アドバイザー能登屋英里さんの自宅の“動線と仕組み”
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@homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす
2025.04.07 更新日:2025.04.11
頑張って片付けなくてもいいんです!
いつもリビングがすっきりしている家の「動線」と「仕組み」大研究!

ものの配置を考えたり、収納道具を買ったりするのに気がつけばものが散乱してしまうリビング。暮らしのプロの頑張らなくても片付く仕組みを導入すれば、そのお悩みもすっきり解決します!
- Index
LEE100人隊の片付かないリビングあるある
大人のカバンや脱ぎ捨てたパジャマなどが、気がつくとソファに散乱しがち。
LEE100人隊No.003 えりっくさん

私だけが片付けスイッチをONにするだけだと、いつまでもすっきりしません。
LEE100人隊No.090 こうめさん
個室が2階にあるため、1階のリビングに一時置きの荷物が集積します。
LEE100人隊TB りーぬさん
夫と子どもがテーブルに郵便物や書類、学習道具を置きっぱなしでイライラ…。
LEE100人隊No.015 ユリさん

カーペットの上に子どものランドセル、コート、水筒が置き去りに…。
LEE100人隊TB zumekoさん

「遊び終わったおもちゃは片付けようね」と伝えても、なかなか実行してくれません。
LEE100人隊No.044 ゆっPさん
暮らしのプロが実践しているすっきりリビングのポイントは…
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「人の動きに合わせて、しまう場所を決める」
「しまう、取り出すの手間を少なくする」
\“片付く仕組み”を作れば、頑張らなくてもすっきり!/

整理収納アドバイザーの自宅取材からわかった
暮らしのプロのリビングが片付く「動線」と「仕組み」
家族みんなのものが集結しがちなリビング。頑張らなくてもすっきり状態をキープするには、どんな工夫が必要? プロが実践している、家族の暮らしや子どもの成長に合わせたものの配置と動線、収納の工夫などを教わりました!

整理収納アドバイザー・能登屋英里さんのリビングダイニング。決して広くはない空間で、整然と片付いて見えるのは、リビングになくていいものは持ち込まない工夫が随所にあるから。さらに、ものの住所をしっかり決めておく、「使ったら戻す」の動線に無理がないのもポイント。
52㎡/1LDK/マンション/3人暮らし
ものの居場所を家族全員でしっかり共有、短い動線を生かした分散収納ですっきり
整理収納アドバイザー 能登屋英里さん

11年前に築50年52㎡の中古マンションを購入し、1LDKにフルリノベーション。玄関を入るとすぐにキッチンがあり、左に向かってリビングダイニングが続く。リビング奥は横長のシェルフと間仕切りカーテンで空間を区切り、ベッドスペースに。左奥にある唯一の個室は、子ども部屋兼夫婦2人のワークスペース。それぞれの空間の距離が短い分、普通はリビングに置きそうなものも分散収納している。
・玄関からリビングに入れないもの
コート、帽子
段ボール
封書
・リビングにありそうなのに置いてないもの
文房具
手紙、プリント、取扱説明書等の紙類
爪切り
狭小マンションをフルリノベして「ものはあるのにおしゃれに見える」インテリアテクニックを発信している能登屋さん。コロナ禍の在宅ワークや子どもの成長などライフスタイルの変化があるたびに、リビングの模様替えと収納の見直しを行ってきました。
「自宅が仕事場でもあるので家にいる時間が長く、いかにくつろげるリビングにするかは常に大きな課題です。雑然とする原因のナンバーワンは、使ったものの出しっぱなし。なので家族全員が戻しやすい収納場所を、時には一緒に考えて決めていきました」
とはいえ子どもはすぐに片付けができるわけではありません。なぜここへ収納するのか何度も説明し、取り出すことができれば褒めるを繰り返し、「まずはものの住所が把握できていればOK」と柔軟に。
ものの住所を共有することのほかにも「不要なものを持ち込まないようにすることも大切です。さらにわが家では、リビングに置きがちなものを洗面所やクローゼット、子ども部屋に分散させています。動線が短いなら、リビングで使うものでも別の場所に収納してもOK。おかげでものが少なく、片付いた状態が長続きするようになりました」
\仕組みは常に変わってます!/
3年前はこうでした

かつては現在のベッドスペースの奥までがリビングでした。子どもの3年生の夏休みに、寝室にしていた個室を子ども部屋兼ワークスペースに変更。そしてリビング奥をベッドスペースに。「子どもの成長に合わせ、柔軟に模様替えを。しまう手間のある収納は避けつつ、本人の意見も尊重しながら使いやすい位置を選んでいます」
玄関〜キッチン
コートや段ボール、封書はリビングに持ち込まない仕組みに

①外で使うコートや帽子は玄関で完結

クローゼットに収めるのが面倒で、ついリビングに置きっぱなしになるコートや帽子。「これらは基本外で使うものなので、玄関より内側に入れないようにしています」。2年前に渡した、トーソーのハンギングバーやS字フックを活用。反対側の靴棚には、緊急性の高い防災バッグも準備。
②宅配物の段ボールも玄関で処理

「おしゃれな突っ張り棒」と人気のドローアラインの棒とパーツを利用し、玄関わきに鏡とミニテーブルを設置。テーブルには身だしなみグッズ(リップやヘアアクセなど)ほか、段ボールカッターや消毒液などをのせて。「荷物はここで開け、段ボールも即たたみゴミ出しまで玄関わきに一時保管を」
③玄関わきの棚には保管しておきたい書類を

もともとこの場所にあった棚に扉を造作。「中には住宅関連や保険、家族関係の書類を収納。そのほか文房具や雨具、シューケア製品など、生活感の出やすいものをまとめて保管。ゴチャつく要素をここにまとめるとともに、扉をつけることでリビングからの視界もすっきりできました」
④封書類は、キッチンカウンターで必ず開封

キッチンカウンターそばの冷蔵庫側面にハサミを下げているので、封書はリビングに持ち込む前にここで開封。いる書類はそれぞれの収納場所へ、いらないものはカウンター下のゴミ箱へ。「ここですぐ仕分ければ、紙ゴミがダイニングテーブルなどに滞留しません」
リビング内
子どもでも戻しやすい収納動線に

⑤子どもの帰宅動線に荷物を置くスペースを

子どもが学校から帰宅した途端、床やソファにちょい置きされがちなランドセル。そこでリビング入口に、ランドセル置き場としてダイニングチェアを設置。横のドローアラインには習い事バッグや鉛筆削り器もまとめて置けるように。上部の双子のかごには、コロコロや掃除ブラシをイン。
⑥視界がごちゃつくコード類は柱のわきに

ダイニング斜め横のコンセント付近に、スマホやPCなどに使用するコード関係をまとめて整理。「すぐに取り出せるように、無印良品のやわらかポリエチレンケースにざっと入れて、布で目隠しをしています。ソファからはちょうど部屋の構造柱のわきに位置するので、死角にもなっています」
⑦ベッドスペースの仕切り棚とテレビ下に子どものおもちゃ類を収納

ベッドスペースとリビングの区切りを兼ねたシェルフには、収納ケースを引き出し的に置いておもちゃを収納。子どもはリビング床で遊ぶことが多いので、ワンアクションで届く距離に。収まらない不定形なおもちゃは、フタ付きのモロッコかごへ。右手のテレビ台下には、フェローズのバンカーズボックスを。「中は二軍おもちゃや、保管が必要な書類などを収納。上段左は常にフタを開けておき、子どもが次々に創作する絵や造形物をすぐにしまいやすく」
洗面室・クローゼット・子ども部屋
リビングにありそうなものも理由があってこちらに

⑧よく使う衛生用品は洗面室の引き出しへ

爪切りや娘さんの髪を結うアイテムなどはリビングに置きがちですが、ソファの後ろが洗面室ということで、洗面台横の引き出しの中へ。「風呂場は24時間換気でここで衣服の脱ぎ着もするので、実はホコリが一番たまりやすい場所。すぐに取り出し掃除できるよう、掃除機の収納もこちらに」
⑨クローゼットは道具類などもまとめてイン

リビングに直結した1.5畳のファミリークローゼット。大物のおもちゃ、裁縫道具や工具類、思い出の品などもまとめてこちらへ。「わりとよく使うものもありますが、クローゼットは扉ではなくロールスクリーンで仕切っているしリビングからの距離も近いので、取り出しも比較的ラクチンです」
⑩仕事の書類は子ども部屋に収納

子ども部屋にした個室は、昼間のうちは大人のワークスペース。能登屋さんが仕事で使う書類などは、子どもの絵本やおもちゃなどを置いているシェルフに引き出し式のケースを置いて収納。「子どもと大人のものが入り乱れてますが、使いやすい場所に置いていることでストレスがありません」
⑪子ども部屋にタブレットや文具の置き場を

大人用と子ども用とデスクが2つ並んだ個室にも、ドローアラインを設置して仕事や勉強で使う文房具類やタブレットなどの定位置に設定。「リビングに持ち込まれ、置きっぱなしになりがちなアイテムですが、きちんと置き場所を決めてあげることで、元の場所に戻すようになりました」
Staff Credit
撮影/松村隆史(能登屋さん) 戸松 愛(松田さん) 近藤沙菜(takaさん) メグミ(さきさん) イラストレーション/pino 間取り図製作/前田優子 取材・文/田中のり子(能登屋さん) 藤井そのこ(松田さん、takaさん) 田中理恵(さきさん)
こちらは2025年LEE5月号(4/7発売)「いつもリビングがすっきりしている家の「動線」と「仕組み」大研究!」に掲載の記事です。
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