<2月18日~3月19日の運勢/Sayaの星占い>これからのひと月は、うお座的な考え方や価値観に注目が集まっていきそう【今月の12星座運勢「星ごよみ」】
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Saya
2025.03.05 更新日:2025.03.21

03.05up! 「わたしのきものSTORY」24を更新しました。
column「運がよくなるおとなのきもの遊び」を読む
SUN SIGN IN PISCES(太陽がうお座に)

2月14日の思考や伝達の星・水星に続き、18日に太陽がうお座へ。これからのひと月は、うお座的な考え方や価値観に注目が集まっていきそうです。
もともとのうお座とはどんな星座でしょう。どこか浮世離れしたイメージもあって、文学や音楽、映画といった芸術、宗教や精神世界とも関係します。うお座に太陽がある時期は、「弱者や犠牲者への同情」が強まる面もあります。
ただ、2025年の場合は、現実化とルールの星・土星、境界を溶かす星・海王星、ドラゴンヘッド(太陽の軌道と月の軌道の交点)もうお座に滞在中。土星は、制限をかけるところがあるので、うお座的な「被害者や犠牲者への同情」が行きすぎると、ストップをかけるところも。水星や太陽が入ることで、その気分が強まってしまうこともあるかも。28日のうお座の新月では、多くの人の気持ちがひとつになっていくはず。
一方で、24日には行動や戦いの星・火星がかに座で「順行」。パーソナルスペースや個人のテリトリーを守るための行動がわかりやすい感じに出てきそう(「逆行」している間は、行動の理由や背景がはっきりとはわからないために混乱が起こっていたはず。でも、「順行」することで、わかりづらさがなくなる、シンプルになるイメージです)。
3月に入ると、2日に愛と美の星・金星がおひつじ座で「逆行」します。おひつじ座には2月4日から金星が入っていましたが、勝ち負けを意識しすぎていると、「逆行」中はトラブルになることも。3日には水星もおひつじ座に入りますが、15日には「逆行」するので、2月にうまくいっていたことがひっくり返り、問題になることも。混乱に次ぐ混乱というイメージがある時期です。
また14日にはおとめ座で満月&月食も。混沌としている状況を整理するために、インパクトある出来ごとが起こることも。行きすぎがあると中庸に正され、前を向くようにうながされるはず。

2.18up!
「わたしのきものSTORY」23
介護に突入する前に、きもので遊んでおいてよかった! という話
2024年の春分から1年の予定で始まったこのコラム、「運がよくなる大人のきもの遊び」も、残すところ2回となりました。二十四節気に合わせて、無事更新を続けることができて感慨深いです。
実は、『LEEweb』できものについて書くことが決まってすぐ、ちょうど1年前ですが、東京に住んでいる父が深夜に徘徊するという事件が起きました。「物忘れがひどくなってきている」と母に聞いてはいて、認知症外来に連れていかないと、と言っていた矢先のことでした。睡眠薬が合わずに意識が飛んでしまったということで、睡眠薬を控えることで、幸いにも、徘徊はこのときだけでしたが、3月には認知症外来を受診。4月にはおそらくアルツハイマーに進行するだろうという診断が下りました。
7月には肺炎と眼の手術という二度の入院がきっかけとなって、認知症が加速度的に進行してしまったため、2024年後半は、父の介護の体制づくりが優先に。東京にも頻繁に通うこととなり、寝ても覚めてもきもののことだけ考えていたような日々は終わりになってしまいました。一方で、9月から10月にかけては、今度は自分自身の五十肩もひどくなり、前結びでも、帯を結ぶのがつらいという事態が発生! それでも、月2回のお茶のお稽古の時間だけは、自分の正気を守るために死守。右腕が後ろにまわりづらいため、甘い着付けにストレスを抱えつつも、毎回きものだけは着ることにして、その時間が癒しになっていました。
「介護1年生」のため、わからないことだらけ。試行錯誤の連続だったのですが、先日、立春を迎えるくらいで、ようやく自宅での介護体制が整ってきたところです。以前から、セッションにおいでになる方が「(移住や留学など)やりたいことはあるけれど、踏ん切りがつかない」とおっしゃる場合は、「親の介護など始まったら動けない。動けるうちに動いておいたほうがいいですよ」などと励ましていたものですが、それを自分ごととして、実感したことでした。つまり、「きもので遊んでおいてよかった!」ということです。
両親も70代まではとても元気で、しっかりしていたのですよね。でも、パンデミックの間、東京と京都で離れていて、あまり会えないでいるうちに80代に突入。みるみる老いてしまいました。「大人のきもの遊び」を満喫できたのは3年くらいなものでしたが、この3年があったからこそ、介護から逃げることなく、向き合えた気もしています。そう、「大人のきもの遊び」をしながら、閉経によるエストロゲンの分泌量の低下なども乗り越え、心身のケアしてきたことで、実家の非常事態に向き合えたのだと思うのです。
仕事や子育てが一段落して、親の介護が始まるまでというのは、実は、ほんの一時かもしれません。でも、そんな人生の間隙を縫って、やりたいことをやる、自分のために動くということが本当に大事だなあと痛感しているところです。春分からは、そんな「自分のために時間を使う、がんばらない」ことをテーマにした新しいコラムを予定しています。とりあえずは、残り1回、きものコラムにお付き合いいただけたら嬉しいです。


最近のきもの姿。着付けが甘いのは大目に見てくださいね。
二十四節気のきものワードローブ「雨水」
きものコーディネート撮影/野口さとこ @satoko.nog
協力/きもの丸洗い・着付け 石原かおり @kao_rin616

今回のきものは、奥順さんの「はたおり娘」という比較的、リーズナブルなラインのおきもの。
京都・茶山の「正尚堂」さんでいただいたリユース品で、”結城縮(ちぢみ)”だと思います。
横糸に撚りのある強撚糸を使った結城縮は独特の手触りで、結城紬に比べると、軽やかと言いますか、さらにカジュアルな感じ。
そのため、お茶のお稽古などに着ていくのにぴったりで、愛用しています。
またラヴェンダーピンクの大胆な絣も、一周まわって、今の時代に合う気がしています。
合わせたのは、「銀座かわの屋」さんでいただいた、レトロモダンな雰囲気の名古屋帯。
黒ベースに、グレージュやピンクの縞が楽しげに連なっています。
パーソナルカラーがブルーベースのせいなのか、洋服ではすっかり黒を着なくなったのですが、きものでは黒ベースの帯が案外、便利だなという印象です。
可愛らしい柄のものでも黒だと子どもっぽくならないからかもしれません。
「正尚堂」
@seisyodo
「銀座かわの屋」
https://www.kawanoya.co.jp/
03.05up!
「わたしのきものSTORY」24
最後の、そして永遠のテーマは「きもの収納」!
さて、二十四節気を通じて、きもの体験について書いてきたこの連載も最終回を迎えました。
パンデミック中、「どこへも行けないなら、京都でしかできないことをしよう」と着付けを習い、13回でなんとか着られるようになって、50歳からきものライフを始めたこと。ヴィンテージ、リユース、セール品などをうまく使えば、そこまでお金はかからず、きものワードローブを作れること。防寒対策、お茶のきもの、家紋について、おすすめのネットショップなど、以前のわたしが知りたかったことを詰め込んだ連載となりました。いつか、「きものを着たい」と思ったときに、思い出して、読み返していただけたら、こんなに嬉しいことはありません。
きものライフを始めて、ワクワクとしているなかで閉経を迎えたので、何ヶ月かは気づかなかったほど。おかげさまで、「自分が女性でなくなった」というようなショックもなく、「生理がないって何てラクなんだろう」という快適さのほうを感じていました。3年もきもの中心に過ごしたあとで、東京の父が認知症になったことは前回、書きましたが、自分のためにだけ遣った時間があったことで、介護にも向き合えている気がします。
最終回は、どんなことを書こうかなといろいろ考えていたのですが、差し迫った課題は、「きもの収納」なのです。つい最近も、きものを着てタクシーに乗ったときに、「きものは、収納と手入れが大変だよねえ」と年配の運転手さんにしみじみ言われたのですが、「まさに」という感じです。
2年ほど前に、お盆タイプのきもの引き出しを2台買ったのですが、それでも全然足りず、一部はクロゼットの上部の棚に置いたりして、「着たいと思ったときに、なかなか見つからない」事態も起こりがちでした。
最近になってやっと実行したのが裏地のある「袷(あわせ)」、「裏地のない単衣(ひとえ)」、「夏もの」という3つのシーズンに、「フォーマル」を加えて、きものを分類すること。帯はもう少し分けて、「3シーズンOKのもの」と「夏もの」の他、「温かみのある素材で、袷の時期にしかつけないもの」「単衣の頃によく使うもの」「フォーマル」で分けてみました。とりあえずは、きもの引き出し2台分だけですが、だいぶ探しやすくなりました。
またきものや帯は、たとう紙という和紙の収納袋にしまうのが一般的ですが、登場頻度の多い帯などはビニールの帯袋のほうが使いやすいなど、だんだんと見えてくるものもあります。初期に買って、今となってはあまり趣味ではなかったというものも、いくつかはあるので、そういったものは手放してもいいかもしれないと思うように。時間によって、体験が進化していくような、身体で覚える、整理されてくることはたくさんありますね。介護の体制づくりに追われた昨年は、とてもそんな時間がなかったので、今年のやるべきこととして、リストアップしています。
そんなふうに収納に頭を悩ませつつも、今後もきものライフをやめる気はなく、80代になっても大島や結城を着て、公民館に通っていた祖母のように、わたしもきものを着ていきたいなと思っています。きちんと手入れをすれば、20年、30年でも着られるのがきもののいいところ。〝きものの似合うおばあちゃん〟を目標に、ワードローブづくりも収納も、コツコツやっていきたいです。本当に、出し入れしやすい収納は、きものでも洋服でも、永遠のテーマですね。
1年間、読んでいただいて、本当にありがとうございました。読者のみなさんも、家族のケアや仕事など多忙な毎日を送られていることと思いますが、自分の「好き」を追求することもたまには自分にゆるして、心を満たしていただければと願っています。春分からは、新しいコラムでまたお目にかかりましょう。

二十四節気のきものワードローブ「啓蟄」
きものコーディネート撮影/野口さとこ @satoko.nog
協力/きもの丸洗い・着付け 石原かおり @kao_rin616

春の訪れを感じると、きものもちょっと春めいたものが着たくなります。
娘時代はきものを着ていないわたしは、ピンクの友禅などはもっていないのですが、以前、祇園甲部演芸場の春の「都をどり」に出かけたときには、こういう場所には明るい色の友禅がやっぱり似合うなあと思ったものでした。
そんな春用の外出着にはまだ手が出ていないものの、こちらは、わたしのなかでは春の1枚。
香川県高松市の「kimono gallery晏(あん)」(馬場呉服店)さんというオンラインショップの、京都の催事で仕立てた木綿のきものです。
木綿ですので、反物自体は2万円代だったのですが、お仕立てまで含めて、5〜6万だったでしょうか。
帯も同じく「kimono gallery晏」さんで。
オンラインショップで見かけてから気になっていたバティックの更紗の帯で、オリジナルだそう。
こうしたお花の図案が大好きなので、春先はもちろん、単衣の時期にも活躍してくれています。
更紗の帯はひとつあると、地味なきものでも華やかにしてくれるので、おすすめです。
サッときもので出かけられるワードローブは揃ってきたので、今後は、少しずつお仕立てにも挑戦してみたいですね。
個人的な「好き」だけで書いてきたコラムですが、1年間、読んでいただいてありがとうございました!
「kimono gallery晏」
Staff Credit
photo/岩城裕哉 cookies/and Bake text/Saya
■Sayaさん著書情報
『わたしの風に乗る目覚めのレッスン―風の時代のレジリエンス』(Saya・大槻麻衣子 著/¥4400/説話社)
『占星術ブックガイド 星の道の歩き方、アストロロジャーとの対話集』(¥5500/説話社)
■SNS
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Saya Saya
アストロロジー・ライター
1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。
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