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LIFE

私のウェルネスを探して/佐藤ブゾン貴子さんインタビュー前編

【相貌心理学士・佐藤ブゾン貴子さん】自己肯定感の上げ方、田舎暮らし適性、子どもの勉強法…「顔」を見れば最適解がわかる

  • LEE編集部

2024.11.09

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佐藤ブゾン貴子さん

今回のゲストは、相貌心理学士の佐藤ブゾン貴子さんです。LEEwebの連載「悩んだら“顔”をご覧なさい!」では悩めるLEE100人隊の顔を数多く診断し、アドバイスしてきました。ブゾンさんの最新刊『顔はあなたの9割を語る いちばん見られている個人情報のトリセツ』(三笠書房)が発売されました。インタビュー前半ではブゾンさんが顔に興味を持つようになったきっかけや相貌心理学と出会ったエピソード、最新刊の内容について聞きます。(この記事は全2回の第1回目です)

大好きだった叔父の自死がきっかけで「顔」に興味を持つように

ブゾンさんが顔に興味を持つようになったきっかけ、それは大好きだった叔父さんの自死でした。「なぜ亡くなってしまったのか」「自分にできることがあったのでは」。死の理由を知りたい気持ちから心理カウンセラーの勉強をするようになり、相貌心理学と出会います。

「フランスにいた頃、心理カウンセラーの勉強をしようと日本からテキストを取り寄せて勉強していたら、フランスで生まれた相貌心理学という学問があることを知りました。叔父の死がきっかけではありますが、人は悩んでいたとしても言葉にしないと分からない。昔から人の顔を見るクセもあったので、もし顔で何か分かることができたら、言葉というツールを使わずに相手の気持ちを理解できたらと思ったのが学び始めたきっかけです」

佐藤ブゾン貴子さん
ブゾンさんと夫・エリックさんのガレット店『カフェ ドゥ ラ ポスト』がある東京・八王子駅前の名店「都まんじゅう」の前で撮影。残念ながら定休日でした……

勉強期間は5年間。3年で資格を取得し、指導者として教えるための資格取得に1年、実践として1年間学び、5年かけて相貌心理学を学びました。相貌心理学とは、臨床心理学者であり精神科医でもあったルイ・コルマンが1973年に創設。フランス発祥の学問で1億人の顔の形状データと内面の相互関係を統計的に紐付けした心理学です。フランスでは、ビジネスや教育、またコミュニケーション術にも活用され、一般的な学問であると言えます。

LEE100人隊の顔を見てきて「こんなにキラキラした人にも悩みがあるんだ」と驚いた

40歳を過ぎたら自分の顔に責任をもて

エイブラハム・リンカーン

20歳の顔は自然からの贈りもの、30歳の顔はあなたの人生。でも、50歳のあなたの顔はあなたの功績が作り上げるもの

ココ・シャネル

この言葉があるように、顔には自分の歴史が刻まれており、ある意味自分の履歴書のようなもの。コルマンとブゾンさんの言葉を借りるなら「顔は内面を表す鏡、内面のバロメーター」です。顔から「自分がどんな性格か」「どんな思考を持ちやすいのか」「今どういう状況なのか」を知ることで、自分がより生きやすく、豊かに生きられるという考え方です。

佐藤ブゾン貴子さん
新刊が出る度にいつも挨拶に行くという、くまざわ書店八王子店にて。

ブゾンさんはLEEwebの連載で、たくさんのLEE100人隊の顔を見てきました。その時には「こんなにキラキラした人にも悩みがあるんだ」と驚いたそうです。

「LEE100人隊の方は、家も立派で見た目も素敵な方が多く、外から見ると幸せそのもの。そんな方も悩みを抱えていて、悩みは平等なんだと思いました。相談の途中に泣いてしまう人や深刻なお悩みを抱えている人もいて、普段どれだけ鎧を着て頑張っていたんだろうと思って。悩みの大小はあれど、誰しも悩みがあり、それがある意味モチベーションにもなっているのかなと思いました」

顔は個人情報の宝庫。相貌心理学で顔が持っている情報を読み解き、人生を豊かにしてほしい

最新刊『顔はあなたの9割を語る いちばん見られている個人情報のトリセツ』では、「顔」=個人情報の宝庫と考え、その人の強みや弱み、元気の源、顔そのものが持っている情報を読み解き、人生を豊かにする。そのツールとして相貌心理学を使ってほしいとブゾンさんは言います。

佐藤ブゾン貴子さん 『顔はあなたの9割を語る いちばん見られている個人情報のトリセツ』

「“自分ってどういう人間なんだろう”“自分がよく分からない”という人、やりたいんだけど一歩を踏み出せない人、コミュニケーションを取るのが苦手な人。そういう人の背中を押せるような本になればと思います。本を読んだからといって人生を劇的に変えることはできません。だけどまずは一歩を踏み出さないと始まらない。ちょっとでもやってみよう、やってみたら面白かった。そんな本になればいいですね」
 
LEE100人隊の取材時によく質問された「自己肯定感の上げ方」「子どもの勉強法」「田舎暮らしが向いているかどうか」は、『顔はあなたの9割~』にも紹介されています。その一部を抜粋して紹介します。



自己肯定感の上げ方、田舎暮らしと都会暮らしのどちらが向いているか、子どもの勉強法…顔を見れば最適解がわかる

相貌心理学では顔を3つのゾーンに分けて、どのゾーンが一番拡張(大きい・広い)しているかでタイプを分けます。額から目の下までの大きさが広いタイプを「思考ゾーンタイプ」、目の下から唇の上までが広いタイプを「感情ゾーンタイプ」、唇から顎先までが広いタイプを「活動ゾーン」と言います。

自己肯定感の上げ方

思考ゾーンが拡張

目から入る情報に敏感なので、目標を冷蔵庫に貼る・スマホの待ち受け画面にするとよい

感情ゾーンが拡張

音に敏感なので、「自分なら大丈夫」と声を発して耳から入れる。ポジティブな言葉に元気がもらえる

活動ゾーンが拡張

物質的メリットに満足を感じるタイプ。ご褒美を上手に使ってモチベーションをアップする

相貌心理学

相貌心理学のもう一つの判断基準となるのが輪郭と肉付き。上唇から顔上部の輪郭が真四角かまんまるなら「ディラテ」(体力があるタイプ)、輪郭が細長いまたは楕円なら「レトラクテ」(体力量が少なめ)となります。

地方移住・田舎暮らしが向いているかどうか

田舎暮らしが向いているのは、ディラテ。習慣やルーティンが得意で、まわりと合わせて行動ができる。横顔が新幹線の先頭のような形(前に突き出したような形状)の場合は、変化を求める傾向が強いため、より田舎暮らしには向いていない。

佐藤ブゾン貴子さん

子どもに合った勉強法

ディラテ(輪郭が太い)の子は体力量があり、好奇心のアンテナも強め。集中させたい時は、まわりに何も置かず、集中できる環境を作ることが大事。一方、レトラクテ(輪郭が細め)の子は体力量が少ないため、体力を温存できる勉強環境を作ると○。例えば、タブレット学習やオンライン授業、家庭教師などもおすすめ。

メイク、スキンケア、美容医療、美容整形…自分に自信が持てるようなら、うまく活用すべき

ブゾンさん自身の顔は、感情ゾーンが拡張していて、情に厚く感情が物事の判断に影響しやすいタイプ。相貌心理学士をするようになってからは顔の肉付きが平らになり、コミュニケーションを理性と感情でコントロールできるようになったそうです。また、ブゾンさんは毎朝自分の顔のある箇所をチェックしています。

佐藤ブゾン貴子さん
ご近所のみずき通り商店街の皆さんに撮影にご協力いただきました!「カフェ ドゥ ラ ポスト」店内に飾る花をいつも買いに来るという生花店「花水木」にて。

「左右の目の高さです。高さが違っていると意識が散漫になり、大切な決断は控えた方がいい時期。他にも、小鼻の位置、口角の高さが左右非対称になっているようなら、内面に不具合が起きているサインかも。あとは肉付きにハリがあるかどうかもチェックしています。肉付きが豊かになるほど寛容性や順応性が高くなり、肉付きが平坦であれば刺激に敏感に反応してしまいます。毎朝顔を洗うついでに、ぜひチェックしてみてください」
 
メイクやスキンケア、最近では美容医療も一般的になりつつあり、なりたい顔はある程度自分で作れるようになりました。相貌心理学からも「なりたい顔をつくることは自分のモチベーションアップに効果的」とブゾンさんは言います。

佐藤ブゾン貴子さん

「メイクやスキンケアは自然整形のようなもの。メイクが上手にできた日は自分に自信が持てるし、モチベーションが上がります。目にコンプレックスがあったとしてメイクで上手にカバーできたら、自信が持てて顔を上げて歩くことができる。コミュニケーションが変わりますよね。自分の気に入った顔になれると、顔の形状が表す内面に近づくと言われています。美容医療や美容整形も自分に自信が持てるようなら、うまく活用すべきだと思います」

人間の顔の「小顔化」は現実ではなく、頭の中の活動がより盛んになっていることの表れ

人間の顔は日々変化しています。数十年単位で見ても、「小顔化」が進み、顎はどんどん小さくなっているように感じますが、相貌心理学的に見るとどんな意味があるのでしょうか。

佐藤ブゾン貴子さん
みずき通り商店街の革製品工房「KAZINO leather works」の梶野恭男さんと談笑中。

「私の個人的な見解ですが、顔の真ん中にある感情ゾーンが退化して、額のある思考ゾーンが広くなっているように見えます。昔のアジア人は、感情ゾーンが一番大きく、何よりも共感を大切にしてきました。日本は島国なので仲間と分かち合うことや理解を大事にしてきました。しかし、最近は頭が大きくなり顎も小さい。思考ゾーンが大きいと理想を追い求めがちで、顎が小さいと活動ゾーンが弱く、現実との設置点の少なさを表します。現実ではなく、頭の中の活動がより盛んになっているとも言えます」
 
筆者が個人的に気になっているのが、加齢による顔の変化。縦に長くなり、感情ゾーンが長くなっているように感じます。また、年とともに出てくる顔の存在感、迫力みたいなものも気になっていますが、相貌心理学的にはどんな見立てがあるのでしょう。

佐藤ブゾン貴子さん
やはり「カフェ ドゥ ラ ポスト」のご近所の婦人服と洋品雑貨のお店「カトウ」の加藤一詞さんと。

「輪郭自体が長くなるのは、体力の減退、自己防衛力の向上、選択の欲求です。年齢とともに体力が落ちてくる、自分を守るために無駄な体力は使えない・使う環境を選択をすることになります。顔の迫力については、顔は履歴書でもあるので、どう生きてきたかなんです。迫力というと漠然としてしますが、威圧的なのか、重厚感・安定感なのかで違います。子どもでも経験値があると、大人より重厚感のある顔になります。歳を重ねた迫力ではなく、経験値だと考えれば良いかもしれません」

(後編につづく)

My wellness journey

私のウェルネスを探して

佐藤ブゾン貴子さんの年表

みずき商店街 八王子市

1975

埼玉県生まれ、3歳の時に茨城県に引っ越す

1994

杉野服飾大学に進学

1998

杉野服飾大学を卒業、下着メーカーに就職

2004

ファッションの勉強のために渡仏

2005

現在の夫・エリックさんと出会う

2008

相貌心理学と出会い、学び始める

2012

結婚

2013

世界で15人目、日本人初となる相貌心理学教授の資格を取得する

2015

帰国

2016

東京・八王子にガレット店『cafe de la poste』をオープン

2020

5月、『人は顔を見れば99%わかる フランス発・相貌心理学入門』( (河出書房新社)を出版[。10月『フランス発 相貌心理学 運命のお相手は「顔」で選びなさい』(ロングセラーズ)を出版 

2022

『ビジネスは顔が9割 ――武器としての相貌心理学』(祥伝社)を出版

2024

『顔はあなたの9割を語る いちばん見られている個人情報のトリセツ』(三笠書房)を出版

佐藤ブゾン貴子さん

Staff Credit

撮影/高村瑞穂 取材・文/武田由紀子

おしゃれも暮らしも自分らしく!

LEE編集部 LEE Editors

1983年の創刊以来、「心地よいおしゃれと暮らし」を提案してきたLEE。
仕事や子育て、家事に慌ただしい日々でも、LEEを手に取れば“好き”と“共感”が詰まっていて、一日の終わりにホッとできる。
そんな存在でありたいと思っています。
ファッション、ビューティ、インテリア、料理、そして読者の本音や時代を切り取る読み物……。
今読者が求めている情報に寄り添い、LEE、LEEweb、通販のLEEマルシェが一体となって、毎日をポジティブな気分で過ごせる企画をお届けします!

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