FOOD

みんなの「毎日弁当」ストーリー

献立に迷う朝も、マンネリの日も乗り越えて……

【石田ひかりさんのお弁当】娘2人に16年間つくり続けられた、その秘訣とは?

2024.03.07

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献立に迷う朝も、マンネリの日も乗り越えて……

だから毎日続いてきた! 私のリアル弁当作り

毎日続けたあの人だって、初心者時代があった! 当時の悩みやモチベーションキープの秘訣、お弁当作りから得られたことを、たくさん教えていただきました。

石田ひかりさん

お話を伺ったのは

石田ひかりさん

HIKARI ISHIDA

女優

1991年『ふたり』で映画デビュー。1992年連続テレビ小説『ひらり』で主演を務める。現在までドラマ、映画など多岐にわたり活躍。飾らない素顔と日常が垣間見られるインスタグラムも好評。2人の娘の母。

大切なのは、お弁当の中身じゃなくてかけた時間。16年間作り続けたことで娘たちの力になれたという自信に

石田ひかりさん

最初に決めた“意地”がずっと、支えになって

次女の高校卒業をもってお弁当生活を卒業。それからは潔く、おにぎりひとつ作っていないと、清々(すがすが)しい笑顔で話す石田さん。

「だって、幼稚園から年子の娘2人分、16年間やり切りましたもの! まったく悔いなしです」

俳優という仕事柄、どうしても時間が不規則になることも。ただ、お弁当だけは、毎日作り続けよう!と最初に心に誓ったそう。

「それは、自分に対する意地。長女が小学校に入ったとき、『これから高校まで、長いお弁当生活が始まる』と覚悟を決めたし、同時に『これが終わったら、私の腕前はどのくらい上がっているんだろう?』と、数年後の自分の成長が楽しみでもあったんですね。だから、当初からデジカメやガラケーで写真を撮って記録もしてきました」

7時のバスに乗せるため、冬は真っ暗なうちに起きて作ったお弁当。仕事で朝4時に出るときは、3時に起きて作り始めたことも。

「もう、本当に意地でしかないですよね。このお弁当、9時間後に食べて、果たしておいしいのかな?と疑問を抱きつつ(笑)」

ワンピース¥42900/ショールーム セッション(サヤカ デイヴィス) ピアス¥35200/ブランイリス トーキョー(ブランイリス) ブレスレット¥137500/マリハ 石田ひかりさん
ワンピース¥42900/ショールーム セッション(サヤカ デイヴィス) ピアス¥35200/ブランイリス トーキョー(ブランイリス) ブレスレット¥137500/マリハ

いつか、必ず終わりがきてしまうから

長く続いたお弁当生活をひと言で表すとするならば「無我夢中」。仕事とのやりくりに時に苦労しながら作り続けたその最中は、楽しむ余裕はありませんでした。

「ただ、今は心から、いい時間だったなと思います。娘の幼稚園時代にふと『この子たちの体を、私のごはんで作るんだ』と気づいたんですよ。それは本当にやりがいがありました。もちろん完璧ではなかったし、手を抜く日もあったけれど、大切なのは内容じゃなくて、かけた時間なんですよね」

それが二度と戻らない、かけがえのない時間だと実感したのは、お弁当作りの終わりが見えた頃。

「いつかは、とわかっていたはずなのに、初めて焦りました。もうこの子たちにお弁当を作れないんだ、と。私の思いや愛情を詰め込める場が、とうとう終わってしまう。それが間近だと知ったとき、やっぱり悔いを残したくなくて、残り1年ほどなのに、曲げわっぱのいいお弁当箱を買ったりして」

それぞれのお嬢さんのために作った、学生生活最後のお弁当。石田さんは手紙を添えました。

「伝えたのは、『とにかくあなたの体のほとんどは、私が作ったごはんでできているからね』ということ。これからも、何かつらいことや大変なことがあったときは、あなたの心と体の中に私がいるよ、ママは本当にあなたの中にいるからね、って」

お弁当生活を支えたグッズたち

お弁当生活を支えたグッズたち(これでも一部!)。「“ちいかわ”のお弁当箱は、終盤1カ月の段階で買ったもの。受験のときに、好きなキャラクターを見てリラックスしてほしくて」(石田ひかりさん)



石田さんの毎日弁当

\お弁当作り初期/娘が小学校低学年だった頃のお弁当
娘が小学校低学年だった頃のサンドイッチ弁当。

娘が小学校低学年だった頃のお弁当。「おかずの種類も多いし、サンドイッチにはさつまいものペーストまで作って入れてる! 私、はりきっていたんだなぁ」(石田ひかりさん)

キャラ弁が食べたいという娘のリクエストにこたえて。

「キャラ弁が食べたいという娘のリクエストにこたえて。『こういうことじゃない』と言われましたけど(笑)」(石田ひかりさん)

ひな祭りの日にはちらし寿司。

「ひな祭りの日にはちらし寿司。キャラが大渋滞!」(石田ひかりさん)

いいお肉がたまたま残ると、登場する焼肉弁当。

「いいお肉がたまたま残ると、登場する焼肉弁当。すごく喜んでました」(石田ひかりさん)

『少なめで、すぐ食べられるものを』とリクエストされて

「これは大学受験の日ですね。『少なめで、すぐ食べられるものを』とリクエストされて」(石田ひかりさん)

お弁当にもよくパクチーを入れていました

「次女と私はパクチー好き。お弁当にもよく入れていました」(石田ひかりさん)

娘が大好きな“ちいかわ”のお弁当箱に

「お弁当人生の最終日。娘が大好きな“ちいかわ”のお弁当箱に、好きなおかずをたっぷり詰めて」(石田ひかりさん)

石田ひかりさんの弁当作りが続くコツ

  • 腕前の変化を楽しむぞ!と弁当作りスタート時に決意
  • 「お弁当の歴史」フォルダに写真を撮りためて成長を記録
    「おべんとうのれきし」フォルダ
  • 可愛いお弁当グッズでモチベーションUP

過去のお弁当レシピも
検索できます!


Staff Credit

撮影/メグミ ヘア&メイク/福沢京子 スタイリスト/吉村友希(衣装) 取材・原文/福山雅美
こちらは2024年LEE4月号(3/7発売)「みんなの「毎日弁当」ストーリー」に掲載の記事です。

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