駐妻ライター佐々木はる菜の 海外で見つけた「暮らしのヒント」Vol.16
掃除片付け苦手族でもできる!駐妻がシェアするホームパーティ準備&おもてなしテク6選
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佐々木はる菜
2023.12.09
おもてなし初心者による、簡単パーティー準備
あっという間に12月がやってきましたね!そして、年末年始は友達や家族との素敵な時間が増える季節。
私は海外で生活するようになってから、家にゲストをお招きすることが増えました。
「駐妻」と聞くとおもてなしが上手というイメージがありますが、私はむしろ不慣れなタイプ。夫の海外転勤が決まった時も思わず「ホームパーティとかできないけど大丈夫?」と答え苦笑されたくらいで、みんなが来てくれるのは嬉しい反面、「どうやって準備しよう?」と、時にはちょっと気が重くなってしまうこともありました。
そこで今回は、おもてなし初心者ならではの準備の工夫や親子で楽しめる簡単なアイデアなどを6つにまとめてみました。年末のイベントやおしゃべりの場に、少しでも役立つヒントがあれば嬉しいです!
簡単&効果的!急な来客にも対応できるお部屋整え術
来客がある日は、ついつい家中をイチから綺麗にしないといけないと思いがちではないでしょうか。私はかつて、家全体を掃除しようとして必要以上に時間をかけてしまい、準備が間に合わず失敗したことがあります…
でも実は、お客様が使う場所は限られています。
最近では、当日はポイントを絞り、よく目につく場所をキレイにすることにフォーカスするようになりました。おかげで、急な来客でもそれなりに対応できるようになったと感じています。
アイデア①当日は、タイマーをかけて1時間で掃除・片付け!
掃除は終わりがないので、1時間と時間を決めてタイマーをかけスタート。その時間内に終わらせることを目指します。
まずは置きっぱなしの物を所定の位置へ。時間がない場合はボックスや大き目のエコバックなどにざっとまとめるだけでもOK!
そしてハンディモップやはたきで照明、棚や電化製品などを上の方から埃取りし、掃除機をかけます。
アイデア②時短のコツは、椅子を全部上げること
一つだけ普段よりも手間かけるとしたら、椅子は全てテーブルに上げて足まで拭くこと。
椅子の足についた埃などは意外と目につきますし、床の掃除機がけを含め結局その方が効率良く、一見面倒に思えますが続けています。
アイデア③目につく水回りと玄関に清潔感を出す!
ゲストが使うことが多く、特に清潔さを心がけたいトイレや洗面所。気になる部分がないよう念入りに掃除し、最後に改めて鏡を拭くようにしています。
また我が家の洗面所は家族がよく使うものが散らかりがちで、日常生活では目をつぶっていますが、来客時は普段使いのものは棚にしまっています。
タオルは各自が使えるよう個別のものを準備し、お子さんが来るときはディズニーなど可愛いタオルを並べています。そしてお客様が来る直前に、ニオイも含め最終チェック!
また玄関だけは、当日掃除機に加えて拭き掃除もしています。約束時間の少し前に、玄関でオーガニックのルームスプレーやルームキャンドルを焚くなど香りも意識。
現在海外生活中で「たたき」がなく、入った瞬間汚れなどが目につき不快にさせないよう気を付けています。
子連れゲストがリラックスできるアイデア
お友達家族を招待するパターンが多いため、ここではお子さんも一緒に遊びに来る場合の工夫をご紹介します。
ちなみに子連れゲストの場合、私が掃除をしている時間に、子ども達にもそれぞれの部屋を片付けてもらいます。特に小さなお子さんが来る場合、誤飲の可能性があるものなどチェックに加え、子どもたち自身が触られたくない大切なものは、棚の上など届かない場所に置くよう声をかけています。
アイデア④子どもが喜ぶカンタンおやつ作り
簡単に作ることができて、お子さんが一緒に楽しめるものだと盛り上がります。
我が家ではよくフルーツポンチと、市販のオレオクッキーを使ってすぐ出来上がるケーキなどを出しています。南米のお菓子は甘いものが多いですが、オレオは日本とほぼ同じ味(笑)!
どちらも簡単で子どもたちと一緒に作ることも多く、フルーツポンチはサイダーを注ぐ時に盛り上がるので、誕生日パーティーなどでもよく登場させています。
アイデア⑤「セルフサービス」形式で親子共にリラックス
親子どちらもリラックスしていただくため、おやつや飲み物なども子どもたち自身で楽しんでもらえるよう「セルフサービス」形式にすることが多いです。
例えば飲み物は、特に人数が多い場合は紙コップとペンを用意し、混乱防止のためにも記名。子どもたちと一緒に名前を書きます。そしてクーラーボックスに保冷剤と飲み物を入れて各自注いでもらう形に。
親はラクだし、子ども同士でわいわい準備をするのも楽しそう!
また、大き目の紙袋にゴミ袋をセットして「ゴミ箱」と書き何箇所かに置くようにしてからは、自分たちである程度処理してくれるため、片付けも楽になりました。
アルゼンチンで学んだおもてなし極意は「自分自身も楽しむこと」
アルゼンチン人のご家庭にお招きいただいた時、もてなし上手なことがとても印象的でした。
前菜、サラダなどはテーブルやその周りにシンプルなものが用意されており、あとは「アサード」というアルゼンチン伝統のBBQを楽しみながら、ホストの友人ご家族もテーブルにゆったり座って色々な話をすることができました。
終始リラックスした和やかな雰囲気で、本当に居心地が良かったです。
私は誰かをお招きする場合、特に食事まで出す場合はどうしてもキッチンと行ったり来たりで慌ただしくしてしまいます。
料理はもちろん大切ですが、一番大切なのは一緒に会話を楽しむことなのだと改めて実感した素敵な1日でした。
アイデア⑥自分が好きなおもてなしスタイルを見つける
同じようにおもてなしの準備も、日々忙しい中で負担になってしまうほど無理しすぎず、自分が楽しくなる方法を見つけることも大事だと考えるようになりました。
例えば私は花が好きで、アルゼンチンでは花が比較的手頃な価格で手に入るため、お客様をお迎えする際は普段よりも多めに花を飾るようにしています。来てくださる感謝を表すためだけでなく、私自身が楽しい気持ちになるからです。
また当日は、なるべく早めに準備を終え、一息ついてからお客様を迎えるようにしています。
掃除や片付けは汗をかくこともあるので、セッティングを終えてから着替えるなど身支度を整え、コーヒーやお茶を飲みながら一呼吸置く時間を大切にしています。
おもてなし初心者の私はまだまだ試行錯誤ばかりです。
ただ、実は自分自身がゆっくり楽しむことも、お客様に気持ち良いひとときを過ごしてもらうために大切な要素なのかもしれないと思うようになりました。
年末年始は特に慌ただしくなりがちですが、皆さんの楽しい集まりがリラックスした素敵な時間になることを心よりお祈りしています!
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佐々木はる菜 Halna Sasaki
ライター
1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。
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