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駐妻ライター佐々木はる菜の海外で見つけた「暮らしのヒント」

自宅で子どもの誕生日会!ホームパーティが盛り上がる5つのアイデアとは?【駐妻ライター佐々木はる菜の 海外で見つけた「暮らしのヒント」Vol.8】

  • 佐々木はる菜

2023.01.29

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駐妻ライター佐々木はる菜の海外で見つけた「暮らしのヒント」

ホムパ初心者の私が4家族ご招待!

誕生日会の様子

お子さんの誕生日を盛大にお祝いする方が多いブラジルに来たせいか、気づけば自分の誕生日パーティを開くことを心待ちにしていた娘。そこで先日、4家族をお招きして自宅で娘8歳の誕生日会を開きました。

ブラジルの華やかなパーティの規模とは比べ物にならないものの、私にとっては合計15名に料理を作るだけでもハードルが高く、心配は募る一方…
でも結果的には、おもてなし初心者で凝ったメニューも作れない不慣れな私だからこそ、我が家らしいお祝いをすることができたのではないかと感じています。

年度の変わり目がある春は、何かと集まる機会が多い季節でもあります。そこで、ホームパーティ初心者ならではの工夫や、ゲストの皆さんが喜んでくださったポイントなどをまとめてみました!

心配だった準備が楽しくなったきっかけは「おうちごはん」

誕生日会のテーブル

当日の食事は、おにぎりに肉じゃが、焼き鮭などなど何やらパーティらしからぬ顔ぶれ…

パーティを開くと決めたものの、当初私の心を重くしていたのが「何を作るのか」という問題でした。

今回の主役である娘はチーズやクリーム系の食べ物が苦手なため、いわゆるパーティっぽいメニューやケーキなどはあまり喜びません。

そして私の料理の腕の問題もあります。
これまでも友人や家族を家に招くことはありましたが、周りにお酒を飲む人が多いこともあって(自分も含めて笑)、いつも私が作るのはおつまみ系など華やかさには欠ける普通の料理ばかり…。

そうやってメニューに悩んでいた時にふと思い出したのが、ブラジルで仲良くなった日本人のお友達が「自分以外の人が作った、普通の和食を食べたい」と話していたこと。その時、私自身が普段から作り慣れているものを「居酒屋メニュー」として出してみたらどうだろう?というアイデアが浮かびました。

誕生日会の食事の様子

おうちごはんは思った以上に好評で、「おいしい!」の一言を聞くたびにとっても嬉しく、いちいち感動してしまいました…

子どもたちに相談してみると、日本ではよく近所の居酒屋に家族やお友達ファミリーと行っていたため「居酒屋行きたい!懐かしい!」と前向きな返事。
そこで「そうだ、いわゆる『ホームパーティ』のイメージにとらわれず、自分たちらしい祝い方にすればいいんだ!」と発想が切り替わりました。

簡単にパーティ感がアップする5つのアイデア

料理に自信はないけれどイベントごとは好きで、例えば学生時代の文化祭系や会社の催し、子どもの発表会など、何かをみんなで作り上げることに燃えるタイプの私。また子どもたちも、どちらかというと人前で何かをしたり企画したりすることを楽しめる性格です。

そんな我が家らしいこと、要は自分たちができること、得意なことをやって楽しもう!そしてせっかくなら子どもたちと一緒に内容を考えようと思ったところから、準備が各段に楽しくなりました。

誕生日の準備をする子ども

当日は司会(?)もすることにした娘、セリフを考え中。

娘に喜んで欲しいという想いが出発点ではあるのですが、今回お招きするのは日ごろから親子でお世話になっているご家族ばかり。
日本の反対側で我が家がそれなりに毎日楽しく前向きに過ごすことができているのは、間違いなくいつも身近で助けてくださるお友達のおかげも大きい。そんな感謝の気持ちを伝えるため、年齢に幅があるお子さんたちも大人も、なるべくみんなに楽しんでもらえるような会にしたいと考えました。

あくまで我が家の場合ではあるのですが、お友達家族が喜んでくださり、楽しい誕生日パーティになったポイントではないかと感じている5つのアイデアを紹介します。



①パーティのテーマを決める

かつてウェディング関係の仕事をしていた時によく言われていたのが、パーティでまず大切なのはテーマやコンセプトを決めること。
例えばテーマカラーなどちょっとしたことを決めるだけでも統一感が出て「パーティっぽさ」が増し、盛り上がりやすいと思います。

我が家のテーマは前述の「居酒屋」。
今は海外にいるからこそ日本らしくて良いということに加え、子どもたちもイメージが湧きやすいコンセプトだったため「じゃあお店の看板やメニュー表を作ろう」「浴衣を着たらどうかな?」「『店長』など名札もつけよう」といった具合に次々アイデアが出ました。

浴衣を着た子どもたち

日本から持ってきた簡単な浴衣&甚平は大活躍!マンションの中を歩いていると、皆さんが声をかけ褒めてくれるため、子どもたちも着るたびに嬉しそうです(笑)

②せっかくなら招待状!Canva活用で手軽に

ブラジルに限らず海外は子どもの誕生日パーティの祝い方が華やかだと感じますが、その際にまず大切なのが「招待状」なのだとか。
お手紙やカードを渡す昔ながらの方法はもちろん素敵ですが、海外でも最近はメールやLINEのようなメッセージアプリで送られてくることが多いそう。
私も、オンラインで使える無料のデザインツール「Canva」で作成し、メッセージや娘の写真が動く動画タイプのものをお送りしました。
たくさんのテンプレートがあるので、おしゃれなデザインの招待状が手軽に作れます。
テキストメッセージだけでも良かったのですが、招待状によって特別感が高まると好評で、娘も喜んでくれました。

誕生日会の招待状

こちらは静止画ですが、実物は文字やデザイン、娘の写真が動くので、お子さんたちにも好評だったそう!10分くらいで作ることができました。

③飾りつけも、ひと工夫

「HAPPY BIRTHDAY」など定番の飾りに加え、パーティのテーマに関連するもの、また主役である子どもが好きなものやゲストが喜んでくれそうなものを飾ると、その場がより盛り上がると感じます。

例えば今回は、息子が作ってくれた「居酒屋ささき」という看板をプリントアウトし、玄関の外や部屋の中に貼りました。また居酒屋っぽく筆でメニューを書いてみたり、ジュースとコップを用意した場所に「ドリンクバー」と書いたり…

ホームパーティ飾りつけのアイデア

和風をイメージしてくれたのか、あの人気漫画のロゴをアレンジした息子作の看板。

ホームパーティのメニュー

メニューは私が子どもたちの習字セットを借りて書きました。居酒屋風のつもり!

また「〇〇(娘の名前)ちゃんギャラリー」という紙を貼り、娘が赤ちゃんの頃からの記念写真を並べたり、学校や幼稚園で作った絵を壁に貼ったりして、ささやかながら成長の過程を感じられるようなスペースを作ってみました。

みんなと出会う前の小さな頃の写真などがあったら面白いかな、娘も周りに大切にされながら育ってきたことを改めて感じてくれたらいいなと思いついたことですが、本人は主役感が更に増したようで嬉しそうにしており、お友達やママたちもふとした時に見てくださり、話のきっかけにもなりました。

ホームパーティで飾った写真アルバム

絵などは壁に、そして写真系は「ドリンクバー」の上にも設置。記念写真も子どもの作品も海を越えて持ってきたものなので、皆さんに見ていただけて喜んでいるはず(笑)

④ほんのひと手間で盛り上がる、テーブルセッティング

まずは来てくださったことへの感謝を伝えたい!ということで、それぞれの席に置かれたお皿の上に、可愛い形に折ったペーパーナプキンとちょっとしたプチギフトをセッティング。
ナプキンの折り方はLEEの記事を参考にしながら、子どもたちはペンギン、大人はカトラリーが入る形にしました。

paper_napkins

これまでも登場した、LEE本誌の好きな記事の切り抜きが保存されている私のアナログファイル。今回もそちらの中から、2015年1月号の「暮らしに役立つ! 子供に尊敬される! 折り紙上手は人気者!」という特集を参考にしました。

プチギフトの準備

プチギフトは、ちょっとしたお菓子を詰め合わせて娘が一言御礼のメッセージを書き、袋に貼りました。棒つきのキャンディーを軸にラッピングすると可愛いと思います。

誕生日会のテーブルセッティング

当日のセッティング。手作り感満載ですが、喜んでいただけました!

⑤全員で楽しめるクイズやゲームを

大人はみんなで集まって食べて飲んでおしゃべりするだけで楽しいですが、子どもたちはやっぱり遊びたい。さらにゲストのお子さんの年齢に幅があったこともあり、みんなで楽しめるようなイベントの時間を作れると良いのではと考えました。

まず一つ目はフルーツポンチ!
娘は生クリームなどが苦手。誕生日ケーキも、いつも作っている本当に簡単なバナナケーキがいいとリクエストがあったものの、見た目がかなり地味…そこで、ケーキに加え我が家の子どもたちの好物でもあるフルーツポンチを作ることにしました。

食べる前にサイダーを加えるのですが、その時にラムネを入れておくと泡が盛大に出るため、ちょっと華やかな雰囲気に!そして娘の手で皆さんに取り分けさせていただきました。

誕生日会のフルーツポンチ

二つ目は、当初はビンゴゲームが良いかなと思っていたのですが関連グッズがうまく見つけられず、娘に関するクイズをすることに。
私がパワポでスライドを作るつもりでいたところ、息子が名乗り出てiPadのKeynoteを使ってあっという間に完成させてくれました。ちょっとした笑いなども仕込んでおり、親バカですがなかなか面白くびっくり!

誕生日会のスライドを作る子ども

居酒屋の看板も、この時に作ってくれました。感激する私でしたが、息子曰く「みんなこれくらい普通にできるよ」とのことで、イマドキの小学生はすごい…

パーティ準備で思いがけず見た、子どもの成長

息子作のスライドはパーティの数日前にほぼ完成していたものの、当日はふたりで司会進行をやるのに練習もしないし大丈夫かなと心配していたら、前夜になってリハーサルを始めました。

私は音楽を担当していたのですが、その音出しのタイミングや、兄妹間でのボケとツッコミ等も含め、喧嘩もしながら色々と試行錯誤を重ねるふたり。
その様子を見て夫も内容をチェックし始め、まるで上司から部下へプレゼンのダメ出しをするような様子で子どもたちにアドバイスをしており、笑ってしまいました。

たかが自宅の誕生日会の出し物ではあるのですが、兄妹ふたりで思った以上に一所懸命準備していたので、当日はそのコーナーが終わるまで落ち着きませんでした(笑)

誕生日会でクイズをする子どもたち

クイズは盛り上がり、みんなの楽しそうな様子、そして兄妹で協力して企画・準備したイベントが成功したふたりが嬉しそうにしていた姿は、私たち夫婦にとって素敵なプレゼントだったと感じています。

ホームパーティに正解はない!楽しんだもの勝ち

誕生日会での記念写真

私にホームパーティなんてできるかなぁという不安と共に走り出した誕生日会。
実際、料理を作る順番なども全てメモに書いていたのに、それでもメニューを出し忘れたり、作るのが間に合わなかったりと反省点も色々とあります…。でも作り慣れているものばかりだったからか意外にも好評で、後からレシピを聞かれるなどしてホッとしました。

誕生日会を楽しむゲストの様子

何より、来てくださった皆さんの笑顔をたくさん見ることができ、「佐々木家っぽいパーティだったね、楽しかった!」と言っていただいたことがとても嬉しく、自分たちが楽しめること・得意なことでおもてなしすることの良さを実感しました。
そしてバタバタしながらも家族みんなで協力して作り上げたことで、当日はもちろん、準備から含めて忘れられない良き想い出になりました。

お招きするゲストも自分たちも楽しめるような我が家らしいおもてなしの形、これからも拙いなりに試行錯誤してみたいなと思います!

 

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佐々木はる菜 Halna Sasaki

ライター

1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。

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