「子どもが自分で荷造り」はメリットいっぱい!3ステップで親子楽しく旅行準備【駐妻ライター佐々木はる菜の 海外で見つけた「暮らしのヒント」Vol.6】
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佐々木はる菜
2022.12.17
幼稚園の頃から、旅行の荷造りは子ども自身で
今年もあっという間に年末。まだまだ不安もありますが、長期休みに旅行や帰省を考えている方も多いのではないでしょうか?
我が家の10歳&7歳となった兄妹ですが、これまで一緒にやっておいて良かったと思うことのひとつが「旅の荷造り」です。
もともと子どもたちを連れての帰省や旅行は多い方で、コロナ禍になる前は年に3~4回は旅の機会がありました。
ふたりが幼稚園児の頃から少しずつですが自分で準備をさせるようにしており、今では普通の旅行であれば自分でパッキングでき、それは日常生活でも学校やお出かけ前の準備のスムーズさにつながっていると確信しています。
今回は親子で楽しみながら荷造りするコツや、小さな子でも自分で準備できるポイントを3ステップでまとめ、お伝えしていきたいと思います!
ステップ①まずは、荷造りも「イベント」化!
これまで子どもたちとたくさん旅行をしてきた中で実感しているのが、準備や荷造りから「イベント」として親子で楽しむと、旅がより想い出深くなるということ。
荷造りするためには今回の旅でどこに行き何ができるのか知る必要がありますが、具体的な旅のスケジュールを聞くと当然ながら子どもたちのワクワク感は格段に高まります。だからまずは食事時などに家族で旅の予定を話すことが、我が家の旅行の始まりだと考えています。
先日、ブラジルに来てから初めて家族旅行をしましたが、その時も私たち親が準備を始める前に「そろそろ荷造りしよう!」と子どもたちから言い出し、率先して進めてくれました。
子どもたちがもっと小さい頃は、寝かしつけた後や、時にはTV等を観せている間にひとりで慌ててパッキングをしていました。
旅自体は楽しみでも、準備や片付けなど前後を考えると憂鬱な気持ちになることも多かったのですが、子どもたちと一緒に予定を考え荷造りをするようになってからは、私自身も準備の時間から楽しめるようになりました。
ステップ②旅の日数分の着替えを用意!
実際に荷造りをする際に子どもたちに毎回伝えてきたのは「まず出かける日の服を決める」ということ。
その後、旅の予定に合わせて必要な日数分の服を1セットずつ用意して並べていきます。長期旅行だったり、帰省など旅先で洗濯できる場合などはそれも踏まえて調整します。
毎回そうやって持ち物を考えているうちに、例えばよく動く汗っかきの息子は肌着を多めに、おしゃれに余念のない娘はヘアブラシやアクセサリーといった「おしゃれセット」を作るなど、だんだんとそれぞれに必要なものを自分で用意できるようになってきました。
ステップ③ファスナー付きの袋に着替えを入れる
小さな子どもたちでも準備しやすく、さらに旅先で必要なものを取り出しやすいようにと考え活用していたのがファスナー付きの袋です。ふたりが幼稚園児の袋の中に「パジャマ」「2日目に着る服」「3日目に着る服」など、セットごとに入れていました。
1セットずつ袋に入れるのは少し手間に思えますが、あとはその袋をトランク等にぽんぽん入れて行けば良いだけなので、小さな子でもある程度パッキングを任せることができます。
その際、すぐに使うものを上に入れるようにしておくと取り出すのも楽!
旅先でも自分で翌日の準備や身支度をしやすくなります。
慣れてきたら「風呂敷」がおすすめ
私が子どもの時から旅行へ行く際に必ず使っているのが風呂敷です。若い頃にCAをしておりパッキングが上手だった母から教わった習慣ですが、着替えやお土産など荷物の形状が変わったり増えたりしがちな旅先で、単に洋服などを包むだけでなく色々使いまわすことができ、不要になったら小さくたためる風呂敷はとっても便利です。
小4と小2になった子どもたちは、今では自分で日数分の洋服を用意し、風呂敷にまとめられるようになりました。
ファスナー付き袋も変わらず活用しており、例えば息子は自分のゲームの充電セット、娘は「おしゃれセット」をまとめる際などに使っています。
任せた以上は口出し過ぎない
自分で考えて自分で荷物を作ってもらう以上、基本的にはなるべく子どもたちに任せるようにしています。
例えば「水着」など特別に必要なものや、荷物のまとめ方などは適宜アドバイスしますが、お気に入りのポケットティッシュを10個くらい詰めていたり、ぬいぐるみが入っていたりしても、許容範囲ならば極力見ないフリ。
ただ以前、空港の手荷物検査で息子のリュックから単行本が13冊も出てきてびっくり!
飛行機や新幹線内などの移動中に楽しむ本、ゲーム、塗り絵、おもちゃなどは自分たちのリュックやカバンに入れて自分で持たせており、なんだか重そうだとは思っていたのですが…職員さんも笑っていました。それ以来、一応中身を本人に確認するようにしています(笑)
「一緒に荷造り」は、小学校の持ち物準備などのスムーズさにも
「何回泊まるから、Tシャツは何枚必要か」「こんな予定だけれど、どの服を着たら良いか」など考えることは、自分のことを自分でするための良い練習になったのではと改めて感じたのは、ふたりが小学校に入学した時でした。
最初は一緒に翌日の準備を見守っていましたが、ふたりとも「明日必要なものを考え、用意する」ことにはわりとすぐ慣れ、任せられるようになりました。
普段の外出時や習い事に出かける際なども、必要に応じて自然に自分で準備をすることができています。
「一緒に準備する習慣」は旅やおでかけをより楽しくする!
思い返すと、わりと早い時期から子ども達に自分で荷造りをしてもらうようになったきっかけの一つは、海外転勤前から夫に長期出張なども多く、ワンオペでおでかけする機会が多かったことでした。
ふたりとも活発なタイプで、特に小さい頃は移動など含め私ひとりで対応するのは結構大変…。だからこそ、旅行に限らず休日のワンオペ外出でも、なるべく事前に子どもたちと一緒に「何をして過ごすか」を相談し計画を立て、持って行く荷物は一緒に準備するようになりました。
例えば「電車にこれくらいの時間乗るよ」「その間、何をして過ごす?」など、当日のスケジュールも伝えながら何をしたいかや必要な荷物を相談しているうち、子どもたちなりに「どうすればみんなで楽しく過ごすことができるか」を考えてくれるようになったと感じています。
もちろん天候や予定などを踏まえ大人側である程度考えてはおきますが、一緒に計画や準備をすると「自分たちのおでかけ」だという当事者意識みたいなものが強くなり、結果的に子どもたち自身の満足度も上がると確信しています。
おでかけも旅行も楽しい予定ですが、日々の忙しさに加えて準備の中心を担うことになりがちなママたち。かつての私の様に、出発前から既にぐったりなんて方も少なくないのでは…。
せっかくの旅行だからこそ、是非お子さんやご家族を巻き込んで一緒に荷造りし、出かける前からさらにワクワクする時間を増やしてみてはいかがでしょうか?
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佐々木はる菜 Halna Sasaki
ライター
1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。