LIFE

佐々木はる菜

【朝晩おしたくの工夫②小学校編】我が家の子育て試行錯誤!「ガミガミ言わない仕組みづくり」

  • 佐々木はる菜

2019.12.19

この記事をクリップする

親の思うようには動いてくれない子ども達を前に、つい口うるさくなってしまいがちな私。もっと子どもを信じて任せたい!と様々な試行錯誤を繰り返す中で、必要なのは「ガミガミ言わなくてすむ仕組みづくり」なのではないかと思うようになりました。

【①幼稚園編】に続き【②小学校編】では、小学校1年生になってどんなふうに生活が変化したかについて、そして息子と共にまだまだ日々試行錯誤している「学校の準備」や「息子がその日のスケジュールを自分自身で理解すること」をスムーズに進めるための工夫についてお伝えします!

入学後しばらく、予想外に大変だった「学校の準備」

小学生になると身じたく以上に大変なのが「学校の準備」。最初は、親子共に慣れずかなり戸惑いました。

翌日必要なものを学校で連絡帳に書いてくるので、それを見ながら自分で準備するのですが、とにかく時間がかかる!準備の途中で学校から持ち帰ったプリントを読み始めてしまったり、脱線して遊びだしてしまったり…また入学して間もない頃は何を持って行けば良いのか本当に混乱してしまうこともありました。
忙しい夕方に思わぬ時間と手間がかかることは正直なところストレスで、私も息子のペースに合わせて付き合うことができず、しびれを切らして「早くしなさい!」と怒る、「算数ならばこれとこれを持って行くんでしょ」と手伝ってしまうなど、うまくいかない日が続きました。

また学校から様々なものを持ち帰ってくるので、親がそれをきちんと受け取り把握することにも一苦労。イベントについてなど学校からのお知らせ、集金関連の袋、親のサインが必要なもの、体育や給食当番などで出る洗濯物、また宿題も親の確認が必要なものとそうでないものがあり、親子で時間を取らなければならない場合もあります。「図工の工作で使うので、この日までにお菓子の箱と毛糸とモールを持ってきてください」というような連絡は、確認が漏れると本人が授業で困ってしまうことも…。

日によって違うスケジュールや持ち物をいかに理解させるか

翌日の準備に加え、日によって違うスケジュールを息子自身で理解することも、最初は大変でした。当然ながら自分で登下校するようになる小学生、学童を始め近所の習い事であれば基本的には自分で移動します。
今日何を持って行くのか、学校の後どこに行くのか…最初のうちは毎朝何度も何度も確認し、それでも間違えて学童に行かず家に帰ってきたり、道具を忘れて習い事に行けなかったりしたことも1度ではありません。私は毎日決まった時間フルタイムで働いているわけではないため「〇曜日は学童に行く」「この日は習い事」「この日はまっすぐ家に帰ってくる」など日によって動きが違うことも難しかったのだと思います。
また妹の迎えや習い事などもあるため、長男が予定外の行動を取ったことによりすれ違ってしまったことも。学童や習い事は徒歩圏内が中心なため大事には至りませんでしたが、我が家はまだ携帯などは持たせていないので無事に会えるかヒヤヒヤしました。そろそろ腹を括って、家の鍵かキッズ携帯を持たせようか考え始めています。

楽しくなると周りが見えなくなるタイプの長男。早く学校に行きたくて、ランドセルを持たずに「行ってきます!」と玄関を飛び出したことも…

幼稚園から一転、忘れ物激増にショック!

また小学生になり増えたのが「忘れ物」。
【①幼稚園編】の試行錯誤を経て、ある程度自分でおしたくができるようになったと思っていただけに少しショックだったのですが、周りにも同じような話をしているママさんが多かったことも印象的でした。考えてみれば幼稚園時代は親と一緒に行動していることがほとんどで、我が家の場合も出かける前に必ず私が忘れ物をしていないかチェックしていました。
学校に傘を忘れっぱなしで次の雨まで持って帰ってこない、習い事先に宿題や水筒を何度も忘れる、学校からのお知らせがランドセルのポケットの底からしわくちゃになったまま発見される…”小学生あるある”なのかもしれませんが、毎週毎週何かしらアクシデントがあることに愕然としつつ、これまでは自分のいわば「管理下」にいた息子が、小学生になり、少しずつではありますが本当に自分自身で外の世界に出るようになったのだなとも感じました。



「ランドセルほうりっぱなしOK」の一時置き場作り

「小学生のおかたづけ育~子どもも私もラクになる暮らしのヒント」 大和書房

もはや説明不要、LEEでも大人気の整理収納アドバイザーEmiさんによるこちらの一冊は、小学生の息子との日々を考える中、実用的でとっても参考になりました。プリント整理や勉強スペースについて、夏休みの過ごし方など小学生のお子さんを持つ親御さんならば思わず真似したくなるようなアイデアがたくさん載っていますが、中でも特に印象的だったのが「帰宅後のランドセル置き場」についてでした。
学校から帰宅後すぐに所定のランドセル置き場に戻すことができず、家の色々な場所に置いてしまうことが続いていた中で、Emiさんがお子さん達と一緒に考えたのが、通われている学校でのルールを参考に「『緑のラグ』の中はランドセルほうりっぱなしOK!」というルール。そして準備が全て終わり寝る前になったら決まった場所に戻そうねと決めた…というエピソードです。

我が家でもまさに同じことが起こっており、うちの長男も帰ってくると家の色々な場所にランドセルをぽーんと置いてしまっていました。そのまま他のことを始めてしまい「片付けなさい!」と言うこともあれば、いきなりその場で中身を出し始めてしまい、注意すると「だって明日の準備しているのに!」と返され「自分の部屋でやりなさい!」と言い合いになるかで、ガミガミ怒ってしまう原因となっていました。

持ち帰ったものや宿題の出し入れのほか明日の準備などもあるため、帰宅後も意外と開閉する機会が多いランドセル。「帰ったら一旦ここに置く」というルールを決めたことで、親子共に非常に楽になりました。

我が家の場合、大切なのはやっぱり「可視化」と「共有」

準備に加え宿題などもあるため心配になり、つい「〇〇はしたの?」と口うるさく確認→「今やろうと思っていたのに!」「後でやる!」と不機嫌にしてしまい悪循環ということが多かった我が家。幼稚園時代の試行錯誤を踏まえて作成したのがこちらです。

「①幼稚園編」で書かせていただいた通り、幼稚園時代に帰宅後のお片付けがスムーズにできなかった際、毎日ガミガミ言っていることを紙に書いて玄関を入ってすぐの廊下に並べてみたところ、スムーズにお片付けができるようになった息子。
その時同様に今回も原始的な方法ではあるのですが、「何をするべきか」を一緒に考えて紙に書き壁に貼り、「自分でこのリストをチェックして準備してね」とある程度本人に任せ、「早くしなさい!」「準備できたの?!」などと中途半端にガミガミ言わない方が結果的にはうまくいくようになりました。
我が家の場合は“何をするべきか話し合い、それを目で確認できる形にし、みんなで共有する。”ということが大切なのかなと感じています。

特に2学期に入ってからは本人も慣れたのか、親のチェックが必要な宿題や、洗濯の必要な持ち帰り以外はほぼ自分だけで準備できるようになり、1学期初めの大混乱を懐かしく思い返すまでになりました。今年のリストは私が作成しましたが、年明けなどのタイミングで改めて本人にTODOを考えてもらい、今度は自分で書いてもらおうかなと思っています。

せっかく子ども達と過ごす日々の暮らし、なるべくお互い笑顔でいる時間を増やしたいもの。うまくいかないことも多いですが、自分で考えて行動できる人になれるようにサポートしていけたらという想いのもと私達なりに試行錯誤を重ねてきました。何か少しでも日々のヒントになることがあれば嬉しいです。そして私自身も、より良い毎日を目指して家族で工夫を続けて行きたと思っています!

佐々木はる菜 Halna Sasaki

ライター

1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。

LEE公式SNSをフォローする

閉じる

閉じる