LIFE

LEEスター先輩の笑顔の素―「あの頃と今」

子育てを振り返ると、後悔もいっぱい

【今井美樹さんインタビュー】60歳を迎えて、深い霧が晴れたよう!今、前向きな気持ちです

  • LEE編集部

2023.11.18

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LEE40th Anniversary

創刊40周年特別連載
\LEEスター先輩の/

笑顔の素 ─「今」

特別連載の最終回は、今井美樹さん! その歌声と洗練されたスタイルが人気を集め’00年代にたびたび登場してくれました。60歳になった今の心境とは? 貴重なインタビューをお届けします!

▶前半:【今井美樹さんインタビュー】自分の曲に癒され、背中を押されました

〈歌手〉

今井美樹さん

子育てを振り返ると、後悔もいっぱい。でも今は、しっかり者の娘が最高の相棒です

Miki Imai

今井美樹さん

「今」の笑顔の素

60歳を迎えて、深い霧が晴れたよう! 先のことはわからないけれど、ライブに挑戦したいと、今、前向きな気持ちです

Miki Imai

今井美樹さん

胸元が柄切り替えのシャツとブルーデニムのマニッシュなコーデは私服。「シャツは娘とショッピングに出かけたお店で購入。私としては挑戦でしたが、娘がいいんじゃない?と言ってくれて」

自分の曲の素晴らしさや歌詞に、あらためて励まされています

前回の記事で振り返りをさせてもらいましたが、今年の4月には、60歳の誕生日を迎えた今井さん。信じられないほどのみずみずしさと、変わらぬ凛とした佇まいが印象的ですが、ここ数年は思うように活動ができないことも多く、将来について考えることが増えたのだそう。

「ロンドンに住み始めてからは以前のようにコンスタントにライブができなくなったし、コロナ禍で日本に帰ることもできなくて。スタッフから仕事を再開しましょうと言われたときには、ちょうど娘が大学受験前の1年だったりして、家を離れるわけにはいかないなと。仕事と、家庭人としてのタイミングがフィットしなかったりもしたんですよね。そうこうしているうちに自分はどんどん年齢を重ねていく。体調がすぐれないことが増えて、コロナ禍で人に会えない寂しさもあったのか、長らく気持ちが落ち込むことが続いていました。

それが、今年4月14日の誕生日当日の朝、なぜかわからないけれど急に気持ちが軽くなった。深い深い霧が立ち込めていたのに、サーッと晴れたように視界が明るくなりました。その日は、家族がビッグサプライズパーティを企画してくれていて、たくさんの知人に会えてハッピーな一日だったのですが、それがきっかけというわけでもなくて、スイッチが自動的にオフからオンに切り替わったような、そんな感覚でした。

私は年を重ねることがまったく嫌じゃないけど、正直なところ還暦だともてはやされるのは少し面倒だなと思ったことも(笑)。でも、実際に60歳を迎えて、こうして自分がすごく元気でいられるんだから、数字のマジックというか、節目ってもしかしたらあるのかなと。今は、また新たな人生が始まったような、すがすがしい気持ちなんです」

今井美樹さん

現在は5年ぶりのコンサートツアーの真っ最中。歌う曲をセレクトする中で、あらためて自分の曲の素晴らしさを実感したり、歌詞に励まされることも。

「好きな曲はたくさんあるのですが、中でも『Colour』というアルバムに入っている『あなたがおしえてくれた』は、“ホーム”や“帰る場所”がテーマの曲。初めてデモテープを聴いたとき、昭和の時代に日が暮れて子どもたちが『バイバイ!』とそれぞれの家へ帰っていく光景が目に浮かんだんです。同時に、ロンドンへ移住して初めて作ったアルバムなので、当時の家の庭や屋根などを思い出して、さまざまな思いがあふれる。

自分が子どもの頃に父や母がこんなふうに見てくれていたんだろうなという懐かしさと、自分が母の立場で見る景色、娘として見つめる家族への思い……などいろいろな方向の目線を感じられる曲なんです。今家族と住んでいても、ひとり暮らしでも、自分の中に小さなホームがあることを感じられる曲なので、ぜひ30代・40代の皆さんに聴いてみてほしいですね」

たくさんの経験に感謝しながら、今は、少しずつ前に進みたい、と今井さんは言います。

「できるかわからないけれど、やってみないと先のことも決められないと思い、久々に全国を回るライブをすることに。もちろんぶざまな姿は見せたくないけれど、昔の自分と同じようにはできない。過去と比べるのはやめて、そのときにOKなら大丈夫だと思えるようになりました。完璧を目指さなくても“悪くない”は“いい”に入れていいんじゃないかなって。最近は、自然に肩の力が抜けて、心からそう実感しています」



今井さんからメッセージ

今井さんにとってLEEとは?

LEEの撮影では、ひだまりの中で居心地のいい空間を演出してくれて。提案する世界観に、光や緑があふれていてヘルシーですよね。疲れたときもページをめくるとほっと一息つけて、自分を取り戻せるような雑誌だなと思います

40年目のLEE読者へ

自分のアンテナを信じて必要な情報をキャッチして
情報があふれる時代ですが、自分にとって必要なタイミングで出会うものが必ずあると思う。自分のアンテナを信じて、LEEのような雑誌でリサーチをしていると、その中で、必要なときに自分の中に入ってくるものがあるので、諦めずにキャッチしていくと糧になると思いますね

Profile

現在、5年ぶりの全国ホールツアー「今井美樹 CONCERT TOUR 2023 “Our Songs!!”」を開催中。12月1日まで、全12公演を予定。オフィシャルファンクラブ「I・M OFFICIAL FAN CLUB」では新規会員募集も。

公式サイト:https://www.imai-miki.net

Staff Credit

撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/福沢京子 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2023年LEE12月号(11/7発売)「LEEスター先輩の笑顔の素―「あの頃と今」」に掲載の記事です。

おしゃれも暮らしも自分らしく!

LEE編集部 LEE Editors

1983年の創刊以来、「心地よいおしゃれと暮らし」を提案してきたLEE。
仕事や子育て、家事に慌ただしい日々でも、LEEを手に取れば“好き”と“共感”が詰まっていて、一日の終わりにホッとできる。
そんな存在でありたいと思っています。
ファッション、ビューティ、インテリア、料理、そして読者の本音や時代を切り取る読み物……。
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