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TAKARAZUKA STAR|ことばの力【SPECIAL】

【宙組トップスター・芹香斗亜さん】舞台は信頼関係で作るもの【宝塚スター|ことばの力】

  • TAKARAZUKA STAR INTERVIEW ことばの力

2023.09.21

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気づきを与えた言葉、背中を押してくれた言葉、自分を鼓舞する言葉……。舞台人として、一人の人として。“清く正しく美しく”輝くタカラジェンヌが大切にしている言葉とは?

LEE2023年10月号にインタビュー(P.132〜・カラー6ページ)が掲載されている宝塚歌劇団宙組トップスター・芹香斗亜さん。LEEwebでは本誌未公開の写真&未収録コメントをお届けします!

文字:TAKARAZUKA STAR INTERVIEW

SPECIAL

宙組トップスター

芹香斗亜さん

今の自分を作ったことば
「舞台は信頼関係で作るもの」

Toa Serika

写真:シャツ姿の芹香斗亜さん

Toa Serika Profile

2007年、宝塚歌劇団入団。星組に配属されたのち、花組から宙組へと2度の組替えを経験。新人公演の主演を4度務める。華やかな経験を確たる実力に変えながら確実に進化してきた彼女は、今年の6月12日付けで宙組トップスターに就任した。

宝塚歌劇公式ウェブサイト>>


信じる力を持ち、信じてもらえる自分になる。
それが重なり合ったときによい作品が生まれる。

Toa Serika

『金色の砂漠』という舞台に挑んだとき、演出と脚本を務められた上田久美子先生が私達にこんな話をしてくださったんです。「以前、(先輩演出家の)谷正純先生に“芝居とはなんでしょう”と質問したとき、“芝居は信頼関係だ”という答えが返ってきた」と。当時はボンヤリとしか理解できず、その言葉がずっと自分の中に残っていたのですが、ここ数年はそれを実感しながら舞台に立っている自分がいるんです。

例えば、台詞ひとつ投げるにしても、ちゃんと受け止め返してくれる相手がいないと物語は成立しない。(ダンスの)リフトだって「絶対にキャッチしてくれる」「絶対にキャッチする」という信頼関係があるからこそできるんですよね。演者だけでなくスタッフさんやお客様との関係もまた同じですオーケストラの奏でる音を信頼しているからこそ私は思い切り歌うことができ、何か問題が起きたとしても進行さんが助けてくれるという信頼があるから私は舞台に立てる。お客様が受け止めてくださると信じているからこそ、私は臆することなく舞台上で表現することができる……

舞台も芝居も一人では作れません。でも、ただ人数が集まればいいという話でもなくて。仲間や見てくださる方々を信じる力を持ち、信じてもらえる自分になる、それが重なり合ったときによい作品が生まれるその力を信じながら、日々、私は舞台に立っています。

写真:芹香斗亜さん

Information


ミュージカル・ノワール
『PAGAD(パガド)』
~世紀の奇術師カリオストロ~

ショー・スピリット
『Sky Fantasy!』

写真:『Sky Fantasy!』

アレクサンドル・デュマ・ペール作のピカレスク小説をベースとした映画『BLACK MAGIC』を元に、稀代の奇術師と名高いカリオストロ伯爵の愛と復讐をドラマティックに描く。宙組新トップコンビ芹香斗亜さんと春乃さくらさんの大劇場お披露目公演。

宝塚大劇場公演
9月29日〜11月5日

東京宝塚劇場公演
11月25日〜12月24日


Staff Credit

撮影/柴田フミコ ヘア&メイク/山本浩未 スタイリスト/村山佳世子
取材・文/石井美輪 撮影協力/バックグラウンズファクトリー

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文字:TAKARAZUKA STAR INTERVIEW


TAKARAZUKA STAR INTERVIEW ことばの力

宝塚歌劇団の男役スターがLEEに登場! 舞台人として、一人の人として。“清く正しく美しく”輝くタカラジェンヌたちが大切にしている「ことば」をテーマにインタビュー。

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