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【岸 優太さんインタビュー】

【岸 優太さんインタビュー】飾らない自分でいることで少し楽になった気がします

2023.09.13

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岸優太さんが映画初主演作『Gメン』で演じる勝太は高校生。撮影当時26歳だった岸さんにとって、年齢差のある高校生役を演じるのはかなりのプレッシャーだったと話す。

飾らない自分でいることで少し楽になった気がします

岸 優太さん

「主演映画はもちろんうれしかったんですけど、役の年齢を聞いて“リアルな高校生に見えるかな? 観る人が気になったらどうしよう”とか不安もめちゃくちゃあって。でも、いざ共演者の皆さんとお会いしたら、“あれ、不安に思ってたのは俺だけじゃないんだ”と思って安心しました(笑)」

そう岸さんが笑うように、同級生役に竜星涼さん、矢本悠馬さん、森本慎太郎さん、りんたろー。さんや、先輩役に高良健吾さん、田中圭さんなど、豪華俳優陣が高校生を演じることも話題になった。

「役衣装で初めてみんなと会ったとき、全員自信がなかったからか“お前似合わなねぇなぁ、大丈夫か?”といじりながら不安を共有していましたね(笑)。実際に完成した作品を見て、一番高校生に見えるのは……絶対に僕です! これは多分、出演者全員が“自分です!”と答えるはず。そのくらい、いざ撮影が始まったら全員が全力で役と向き合いながらのびのびと演じている現場でした」

9月には28歳を迎える岸さん。高校生時代と今の自分についての変化はどこに感じているのだろうか。

「僕、昔と今で“大人になったな”と思う部分がないんです。見た目は年齢を重ねていますけど、中身は自分では成長を感じられなくて、ちょっと悲しいです。僕がちっちゃい頃は、28歳ってすごく大人で何に対しても冷静に対応できるイメージがありましたけど……全然ですね(笑)。もしかしたら、いくつになってもそんな感じなのかもと思ったりします」

勝太はモテるために必死だが岸さんが思う“モテる人の条件”とは。

「難しいですけど、優しい人かな。人に対して気遣いができるというか、心に余裕があるからこそ優しく接することができるんだと思うので。僕自身がそれに当てはまるかというと、時と場合によりますかね(笑)。やっぱり忙しかったり、疲れがたまっていたりすると、自分をコントロールするのが難しい日もあるので。きっとそれは人間誰しもにあることなんじゃないかな。だから、モテる人になるのは難しいことなんでしょうね」

取材中も素直な言葉を口にしてくれるのは、岸さんの魅力のひとつだ。

「自分をよく見せたい気持ちがないわけじゃないんですけど、そう振る舞ってしまう自分がイヤなんですよね。いいことばっかり言ってる自分が気持ち悪くも感じたり。でも10代の頃は誰にも嫌われないように、人に好かれるように自分をよく見せようと超頑張ってました。だけど”あれ、このままだと疲れちゃうぞ”ということにだんだん気付き始めて。良くも悪くも素直でいたほうが呼吸がしやすいなと思って、なるべく飾らない自分でいるようになっていった気がします。その結果、人と接するのも楽になりましたし、そんな自分を見て、相手も心を開いてくれやすくなった気がするんです」

岸さんらしく日々を過ごす中で、今一番リラックスできる瞬間は?

「コーラを飲んでいるとき。脂っこいものを食べた後に飲む、キンキンに冷えたコーラは最高! 本当ならまとめ買いしたいところだけど、飲みすぎるのが怖くて勇気が出なくて。1本ずつ買っています(笑)」

Profile

きし・ゆうた●1995年9月29日生まれ、埼玉県出身。映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』、ドラマ『ナイト・ドクター』などに出演。本作が映画初主演。主演ドラマ『すきすきワンワン!』のBlu-ray&DVD BOXが発売中。バラエティ番組で見せる、素直なリアクションや天然発言も話題に。



『Gメン』

“彼女ができる率120%”といわれる男子校に転校してきた門松勝太(岸優太)。かなりの期待を抱いた転校初日、勝太が案内されたのは、ヤンキーとオタクしかない最底辺クラスのG組! けれど勝太はめげず、問題児だらけのクラスメイトと「彼女を作る」と意気込む。そんな勝太たちの前に、凶悪組織・天王会が立ちふさがり!?(全国公開中)
映画『Gメン』公式サイト:https://g-men-movie.com/

Staff Credit

取材・文/上村祐子
こちらは2023年LEE10月号(9/7発売)『カルチャーナビ』に掲載の記事です。

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