「家族でとことん遊ぶ!」を信条として、幼少期から子育てしてきました。
休日になると、今でも中1と小4になる男児2人と夫と私で、キャンプや渓流釣りなど、自然の中でアクティブに楽しんでいます。
そんな中、「夏休みに北海道 大雪山・旭岳で大自然を楽しみながらアクティビティにチャレンジする大会がありますが、ご家族で参加してみませんか?」とのお誘いを頂きました。
その大会というのは、海・里・山のつながりに思いを巡らせながら、カヤック、自転車、登山の3種のアクティビティでゴールを目指す「SEA TO SUMMIT®︎」という環境スポーツイベントで、地方自治体主催・モンベル特別協賛で全国各地で開催されています。
大自然の中で気持ちよさそうだし環境への学びにもつながる。しかも、家族で体験したことのない挑戦なので「ぜひ行かせてください!」と参加することに。
さて、この挑戦どうなるのでしょうか。体験レポートをシリーズでお届けします。
海、里、山、自然の循環を学びながら体験するスポーツイベント
SEA TO SUMMITとは、人力のみで海(カヤック)から里(自転車)、そして山頂(登山)へと進む中で、かけがえのない自然について考えようという環境スポーツイベントです。
海で発生した水蒸気が、雨や雪となって山に降り、川となって森や里を潤し、再び海へと還ってゆく。その自然の循環に思いを巡らせながら、自分たちをとりまく自然環境を体感し、再認識できるイベントとあって、日本各地へと広がりをみせています。
大会は2日間あり1日目は環境シンポジウム、2日目はアクティビティと、単にアウトドアスポーツを楽しむだけではなく、環境について学べる機会も必ずセットなので親子で一緒に学ぶよいチャンスになると思います。
タイムを競うレースではないので、それぞれのペースでの楽しみ方でOK
とは言え、スポーツイベントは全くの初心者です(苦笑)。
3種目とも体験したことはありますが、日頃から定期的にトレーニングをしているわけでもなく、強いて言うなら、学生時代に運動部で培った体力(の貯金とメンタル)があるくらい。
そんな不安を抱えていると事務局さんから「レースではないのでそれぞれのペースで、それぞれの楽しみ方でご参加くださって大丈夫ですよ」とのアドバイス。
聞けばタイムによる順位表彰は行われず、制限時刻内に完走すればOKなので、競うことなくアクティビティを楽しめるなんて、素敵なコンセプトですね。
自然の中で楽しむことにおいては自信がありますし、子どもたちもやる気になっていますので、これはもうチャレンジあるのみです!
レベルにあわせてエリアを選択、大会だけでなくまち歩きも楽しめる
SEA TO SUMMITは2009年に鳥取の皆生・大山で初めて開催され、2023年は全国11会場で開催されています。
大会ごとにレベルや距離が異なるので、初心者にも優しいコースや上級者向けのハードなコースなど、自分たちのレベルに合わせて参加できます。
しかも、開催地はモンベルの「フレンドエリア」に指定されているので、地域ぐるみでアウトドアライフを楽しめるエリアばかり。毎年参加している方は、大会前後を延泊してまち歩きも楽しんでいるそうですよ。
ちなみに旭岳のある東川町は移住者が多く、おしゃれなカフェやご飯屋さん、クラフトショップやギャラリーが立ち並ぶ注目エリアなので、こちらも楽しみでしかありません…!
チーム内で参加競技を割り振れるので、家族でもチャレンジしやすい
参加スタイルはすべてのステージを一人で参加する「シングルの部」と、仲間や家族で連携してゴールを目指す「チームの部」、さらに希望のステージのみ参加できる「パラチャレンジの部」これら3種類から選べます。
「チームの部」は3種目のうち、それぞれが得意分野を担当してリレー形式でつないでもいいし、みんなで参加してもOK。
わが家も「チームの部」で分担方法をいろいろと話し合いましたが、「せっかくだから、みんなで挑戦しよう!」となりました。
また、参加資格はシングルの部は高校生以上、チームの部が中学生以上とありますが、小学生の場合は問い合わせ次第で参加可能とのこと(次男も小学生ですがサッカーをしているので体力には自信があるとのことで参加許可いただきました)。
遠方からの参加の場合、カヤックやバイクのレンタルも可能
また、遠方からの参加者が多いのがSEA TO SUMMITの特徴で、大雪・旭岳大会も北海道内だけでなく、首都圏や関西・中国方面など日本各地から来られるようです。
遠方からの参加の場合や、ギアを持ち込めない場合でもレンタルできる会場が多いので、手慣れていない初心者にとってもありがたいですね(カヤックや自転車などレンタルできるものは会場によって異なりますのでHPでご確認を)。
ちなみに10月7日〜8日開催予定の宮城県・加美町大会は、コース距離も短く家族や初心者にも参加しやすい大会とあって人気なので、興味あるご家族はぜひチェックしてみてください(大会エントリーは開催1か月前まで。先着300名限定)。
カヤック、自転車、登山という3種目ではどんなウェアが必要?
それぞれカヤック、自転車、登山の3種類のアクティビティに対応するためには、どのような準備が必要なのでしょうか。事務局の方のアドバイスを元に準備してみました。
・速乾性のあるTシャツ(大会参加賞で当日プレゼントあり)
・撥水性のあるパンツ(ロングパンツor短パン+タイツ)
・レインウェア
・ザック
・トレッキングシューズ
・スポーツサンダル
・防寒着、グローブ、帽子
・行動食、飲み物
大雪・旭岳大会のゴール旭岳山頂は標高2291mある道内最高峰の山なので、登山の時は防寒具が必須とのこと。
会場ごとにシチュエーションが異なるので参考程度にはなりますが、特別なものを買い揃えるというよりは、これまで登山やキャンプなどで使用していたウェアで対応できそうです。
エントリー後に届く大会の詳細パンフレットと大会参加要項の方に、さらに詳しく記載してありましたので、初めてでも問題なく準備できますよ。
自転車とカヤックの練習を兼ねて、身近なところでプチ体験
大雪・旭岳大会はカヤック5km、自転車15km、登山2km、標高差が1,871mというコースです。正直、初心者には想像もつかない数字です。
詳しい友人たちに聞いてみると、「ヒルクライム(自転車)が一番大変だね」と一言。さすがにぶっつけ本番は不安なので、奥多摩でロードバイクをレンタルしプチヒルクライムを2度ほど体験してきました。
平坦な道は乗りやすいのですが、坂道が続くとに登りきれないところが多く…。ここは安全策をとって電動アシスト機能のついたEバイク(夫のみロードバイク)をレンタルすることに。
また、カヤック5kmも素人にとっては未知数でしかないので、これまた周囲に相談していると、パパ友が元カヤックのインストラクターだったことが発覚!「教えてあげるよー」と神すぎる対応に感謝しつつ、ポイントレクチャーを受けました。
座り方からパドルの位置や、方向転換や上半身のひねりで漕ぐ方法など、長距離でも疲れにくい漕ぎ方を知れたことは、非常に安心材料となりました。
しかし子どもってすごいですね! 怖がることなくスイスイ一人で漕いで行ってしまうので(5kmという距離はやってみなくちゃわかりませんが)、なんとかなりそうです。
こうしてエントリーしてから2か月間、事前の準備をしてきましたが、いよいよ開催日が近づいてきました。
あとは家族で協力し合ってゴールを目指すほかありませんので、ケガや体調に気をつけて、万全な体制で大会を楽しみたいです。
それでは次回はいよいよ体験編です!お楽しみに。
SEA TO SUMMIT 公式HPはこちら写真提供/モンベル
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飯田りえ Rie Iida
ライター
1978年、兵庫県生まれ。女性誌&MOOK編集者を経て上京後、フリーランスに。雑誌・WEBなどで子育てや教育、食や旅などのテーマを中心に編執筆を手がける。「幼少期はとことん家族で遊ぶ!」を信条に、夫とボーイズ2人とアクティブに過ごす日々。