様々なSNS、アプリ、ゲームがある今、親が知らない間に、子どもが見知らぬ「誰か」とつながっている、個人情報が筒抜けになっている、なんてことも・・・
トラブルにならない・巻き込まれないためにも、今一度、親子でオンラインリテラシーの見直しを!専門家2人が
実録!子どものオンライン事件簿05
位置情報共有アプリで常に特定人物の居場所がわかるように…
中高生以上の若い世代で一般的に使われているのが、“位置情報共有アプリ"。
自分と登録している友達の位置情報がMAP上で一目瞭然。利用する範囲を広げすぎると、ストーカー被害などのきっかけになることもあるので注意が必要。
ほかにもこんなエピソードが・・・!
⚫いちいち連絡を取らなくても居場所がわかるので、待ち合わせをする際に便利だと娘が言っていた。情報がすべて筒抜けだと、自由がなくて窮屈に感じないのかな……と親世代は勝手に心配になります。(ともながさん)
オンラインの専門家に聞く!
子どもの身に迫る危険を回避するには?
スマホ安全アドバイザー 鈴木朋子さん
子どもの安全なIT活用をサポート。スマートフォン、SNSなどのIT関連記事を手がけ、わかりやすい解説が好評。『親が知らない子どものスマホ』(日経BP)など著書多数。2児の母。
ITジャーナリスト/成蹊大学客員教授 高橋暁子さん
SNSや情報モラルリテラシーが専門。執筆、テレビ出演、監修のほか、小中高校大学などでSNS研修講師を担当。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)など著作多数。元小学校教員で中学生の母。
位置情報共有アプリで友達の居場所を共有している中高生が多い!
一体なぜ? 気をつけるべきことは?
A 連絡なしで状況を把握〝タイパ主義〞に合致
位置情報共有アプリは「友達がカフェにいるから行けば会える」「同じ場所から3時間動かないからバイト中だ」など、連絡を取らなくても状況がわかるのがメリット。
若者の〝タイパ主義〞に合っていて重宝されています。情報をオープンにする範囲などは、あらかじめ話し合って。(鈴木朋子さん)
A SNSでフレンド募集は×あくまで友達同士だけで
いろいろな位置情報共有アプリがあるのですが、高機能なものが多く、夜にずっといる場所を判定して自宅だと特定されることも。
位置情報共有アプリに動きが欲しくて、SNSでフレンド募集をしている子もいてこれは危険。あくまで友達同士だけで楽しむものだと確認しておきましょう。(高橋暁子さん)
撮影/柳 香穂(鈴木さん) イラストレーション/藤田マサトシ 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2023年LEE8・9月合併号(7/7発売)『子どもの「オンライン」リテラシー大丈夫?』に掲載の記事です。
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