転職して1年、働いてて正直そこまで楽しくない
ユリさん(以下ユリ):新卒から一貫して総務・経理の仕事に就いており、1年前に現職に転職しました。前職は現職より小規模で、ある程度裁量も与えられており、今思えば働きやすかったです。同業種同職種への転職だったので、これまでやってきたことを活かせるかな?と予想していたんですが、扱っている案件も経理処理の方法も全然違うし、大所帯で分業も進んでいて。転職して1年しか経ってなくて慣れていないからかもしれませんが、働いていて正直そこまで楽しくない……。「もうちょっと小規模な事務所に移ろうかな」という考えが頭をよぎることもあります。定時で上がれるものの、通勤時間が1時間強というのもちょっとネックです。自分にはどんな働き方が合っているのか、より活き活き働けるのはどんな職場なのか、を知りたいです。
佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):ユリさんは輪郭が縦長気味のレトラクテで、元々持っている体力量が少なく、スタートダッシュが効かないタイプ。体力が少ないゆえに自己防衛本能が強く、新しい環境が安全だと確認できないと本領発揮できず、上手くいかない自分に対してフラストレーションが溜まってしまいます。感情ゾーンが最も拡張しているので、承認欲求が満たされないと満足感が得られません。現職は大所帯で分業が進んでいるとのこと、きっとコミュニケーションが少なく、「この仕事、別に私じゃなくても、誰がやってもいいんじゃないの?」と、モチベーションが上がらないのでは。感情ゾーン拡張タイプの方は「あなたのおかげで助かったわ、ありがとう!」と感謝されることによって満足感が得られ、向上心にも繋がりやすいんです。大規模よりも中小規模の職場、大規模な職場であってもその中の小所帯の部署で働く方が向いています。感情ゾーン拡張タイプで物事や人を好き嫌いで判断するので、仕事も好きでないとできません。ユリさんの場合、レトラクテで体力は少ないものの、横顔を見ると顎のラインが強調されていて非常にアクティブな傾向も表れています。家の中でじっとしているよりも、外に出て働く方が良いですね。
ユリ:外に出て……接客業とかですか?
ブゾン:具体的には事務等の内勤よりも、営業職や接客業向き。頬骨が張っていて社会的成功欲求が強く負けず嫌いなので、競争的な要素のある仕事の方が頑張れます。思考ゾーンもある程度拡張しており、理想が高い一面もあるので、好きな仕事、かつ、自分の理想がそこにある仕事をされるのが良いでしょう。正面から耳が見えて独立心旺盛なので、人の上に立ち、前に出て皆をまとめていくリーダー的なポジションが合っています。
「詰めが甘い」も状況次第では「大らかさ」になる
ユリ:経理の仕事ってすごく細かくて。細かい作業はそんなに嫌いではないけど、あまり得意じゃない自覚があります。なのに経理をずっとやっているという(笑)。そういう点でも、自分に向いている仕事って何だろう?と考えることはあります。
ブゾン:ユリさんは目のラインに細さ=繊細さが出ていて細かい作業も向いてはいるんですけど、唇がぽっちゃりと厚く大らかさが表れていて、完璧主義ではないんですよ。言い方を変えると詰めが甘い、四角い角を丸く掃くようなタイプ。もしかしたら現在の仕事は向いてないかもしれませんね……。
ユリ:すごく納得です(笑)。経理の仕事は数字を合わせないとならないのでとにかく「間違えないように」と言われるのですが、現職では前職よりもそれを強いられるのが結構苦痛で。それ以外にも、現職では私は今、教わる立場なので、何かと細かく言われて「なんか疲れるな……」と思うことがよくあります。
ブゾン:「詰めが甘い」も状況次第では「大らかさ」になるので、それを活かせる職場や職種が本来はベストなんですよね。唇が厚い方は相手に温かい言葉をかけるのが得意でコミュニケーション上手。一方、唇が薄い方は完璧主義で、かつ相手にもそれを求めがち。そういう点でも、コミュニケーションを取る仕事が向いているんですよ。
ユリ:たしかに今の職場では、全然コミュニケーションを取る機会がなく、「ザ・経理」という感じで、ひたすら黙々仕事してます、それもすごいストレスで。前職も同じ総務経理だったものの割とコミュニケーションを取る機会が多い、総務の仕事では「事務所を良くするためには、自分には何が出来るんだろう?」と色々考えて、リーダー的な立ち位置で行動に移せたんですよね。
華道の師範資格を活かした副業を検討中
ブゾン:去年転職されたばかりということで、すぐに辞めるというわけにはいかないでしょうけど、いずれは転職や独立起業するのは悪くないと思うんですよね。
ユリ:実は本業の他に、副業も検討しています。10年ほどお花を習っていて師範資格も持っているので、知人から「せっかく資格持ってるんだから教えたら?」と言われたんです。お花も、色彩に触れることもとても好きなので、チャレンジしてみようかな、と前向きに検討はしてるんですけど、実際に教えるとなるまだちょっとあまり自信なくて。とはいえ時代の流れで働き方も多様になっているし、今後は本業だけではく副業もしていきたい。私に向いている副業や、本業と副業の適正バランスなども知りたいです。
ブゾン:正面から耳が見えて独立心旺盛なので、副業や独立起業はとても合っています。それに感情ゾーン拡張タイプで好きなことを仕事にするのが一番良いタイプなので、副業が軌道に乗ってきたら本業よりも副業の割合を増やしていって、最終的には副業に一本化されるのがオススメ。独立心が強いので、誰かの下にいると自分のやり方ができずイライラしちゃう(笑)。人と組むよりも、一人でやられる方が良いでしょう。
ユリ:やっぱりそうなんですね(笑)。
ブゾン:思考ゾーンも拡張していて「私はこうしたい!」と確固たる考えや理想があるし、頬骨が張っていて社会的成功欲求も強いので、自分の教室やアトリエを立ち上げそれを大きくしていったほうが承認欲求や競争心も満たされますよ。「ユリ先生すごい!」といった生徒さんからの称賛の声が、ユリさんの顔で最も拡張している感情ゾーン内にある耳に入ることで、モチベーション向上にも繋がりますし。
欲しいものがあったら我慢するより買うためのお金を稼ぐ
ユリ:独立するとして、収入面はどうでしょう? 私の顔タイプでは、お金の面ではどうしたら一番満足感が得られるんでしょうか?
ブゾン:ユリさんの横顔を見ると活動ゾーンがどっしりと大きいので、現実との接点がしっかりしていることがわかります。そして額の頂点が四角く具体的思考ができて 、かつ額の三分割も表れているので理論的思考もできることもわかります。「夢は億万長者!」といった現実離れした夢を抱くことなく、できることを着実に実現していきます。活動ゾーンがどっしりと大きい方は物欲が旺盛でお金好き、しっかり稼ぐことができます。ただ、感情ゾーン拡張タイプゆえ好きなことでないと「何で私、こんなことやってるんだろう?」と我に返り、充実感や満足感が得られないし、モチベーションが上がらず向上心にも繋がらない。好きなことでお金を稼ぐ、それが更なる向上心に繋がる。人間誰しもそういう傾向がありますが、ユリさんはその傾向が他の人よりも強いんです。
ユリ:副業を始めるとなると、初期投資がある程度必要だと思うんですけど、それを後になって回収できそうでしょうか?
ブゾン:ユリさんは理論的思考ができるので、成功までにプロセスをきちんと組み立てられるし、闇雲に行動しないタイプなので、初期投資もしっかり回収できますよ。ただ、感情ゾーン拡張タイプかつ頬骨が張っていて、時に感情だけが先走ってしまうこともあるので、それだけは気をつけましょう。
ユリ:ありがとうございます、やってみようと思います。最後にもう一つ、我が家は共働きで子どもがおらず、貯金しつつも割と自由にお金が使えるんですが、夫に「金遣いが荒い」とよく指摘されます。自分ではそんなつもりはないんですけど、欲しいものがあるとついつい(笑)。物欲をコントロールする方法を知りたいです。
ブゾン:ユリさんは輪郭に対して口が大きいので、お金を使いやすく、買い物がストレス発散になるタイプ。お金を使うことを止めると、ストレスが溜まってしまいます。額の三分割が出ているので現実に即したお金の使い方ができますし、欲しいものがあったら買うためのお金を稼ぐ、それがベスト。買いすぎて困っているなら、それを上手くリサイクルする方法を考えてみては。口が大きい方は流行をキャッチする力も強いので、「これは今買っておけば、将来もっと高値がつく」と目星をつけて買い物する等、物を買って終わりではなく、リサイクルすることも念頭に置いてみるとお金を使うことで稼ぐこともでき、夫からの散財の指摘も、きっとリスペクトに変わると思いますよ!
ユリさんアフタートーク
ブゾンさんにアクティブに動いたり、人とコミュニケーションをとることが好きという言われ、うすうす気が付いていたものの、まさか営業の仕事が向いているとは思ってもいませんでした。
黙々と経理の仕事(事務)をすることはストレスが溜まりやすいとのことだったので、最近は、積極的に職場の周りの方とコミュニケーションを図るスタイルで仕事を進めるよう工夫しています。
また、ずっと気になっていた副業(起業)のことですが、ブゾンさんにも1人で自由にやるほうが向いてる!と
背中を後押しされたのもあり、久しぶりに花瓶生けの体験に行ってきました。
5~6年ほどブランクがありましたが、華道と違った新しい発見もあり、とても楽しくまた習い始めることにしました!
お花から入り、副業が何に繋がっていくかはまだ分かりませんが、(やりたいことが全然違う方向に進んで気が付いたら違うことしてた!ということも性格上多々あります・・・笑)
数年後を見据えて副業の方も自分のワークライフバランスの中で大きくしていきたいと思っています。
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イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子
佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako
相貌心理学スペシャリスト
相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。
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