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Sayaの12星座 星占い「星ごよみ」

<3月21日~4月19日のあなたの運勢>15年ぶりに冥王星が移動!どんな時代になる?【12星座別 星占い】Sayaの星ごよみ

  • Saya

2023.03.21

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Saya×and BAKE 12星座クッキー

SUN SIGN IN ARIES(太陽がおひつじ座に)

Saya×AND BAKE おひつじ座COOKIE

3月21日の春分に太陽はおひつじ座に入ります。

春分は、12星座のスタート地点。22日にはおひつじ座で新月もあります。春分と新月が重なる、とてもパワフルなタイミングです。さらに、おひつじ座には拡大と保護の星・木星、思考や伝達の星・水星も滞在しているのですから、ものすごくエネルギーが高いときなんですね。

個人の心のなかでも、新しいことをやりたい気持ちは、抑えられないものに。「自分らしさ」が気になります。たくさんのアイデアが頭のなかで渦巻くとともに、思いついたら、すぐに口に出てしまうことも。火花が散るようなやりとりもあるかもしれません。自分に正直になる、ともかく言ってみる、失敗を恐れない傾向が強まりそう。

そんななか、24日に変容の星・冥王星がやぎ座を去り、みずがめ座に入ります。冥王星はこの15年、やぎ座にありました。それが星座を移るのですから、まさに星のビッグイベント。この移動によって、成功や達成を目指し、山を登っていた状態から、山を降りる時代になるとこれまでもお話ししてきました。

たとえば、今までは数字の達成がすべてだったとしても、それで従業員が疲弊してしまっては、そもそも何のための仕事なのかと誰もがハッとするかもしれません。ただひたすら頂上を目指すという昭和的な、ガムシャラな働き方は過去のものに。働く人全員の幸せを考えることが欠かせなくなるでしょう。ただ、25日には行動や戦いの星・火星がかに座に入ると、守りの意識も強くなりそう。これまでどおり、守りに徹するのか、新しいやりたいことに突き進むのか、判断を迫られることも。

4月4日には水星がおうし座へ。この頃はじっくりと作戦を練るのによいでしょう。6日の満月を経て、11日には愛と美の星・金星がふたご座へ。人と交流したくなるとともに、好奇心が高まります。そのうえで、20日にはおひつじ座の最後の度数で新月&日食が。この日に太陽はおうし座に入りますが、その前に春分から溜まっていた思いが爆発することもあるかも。

 

今期読みたい おすすめブックガイド

占星術では春分から、新しいサイクルに突入。これから1年、「星ごよみ」に加えて、その時期におすすめの生活まわりの本をご紹介するという試みをしていきます。どうぞお付き合いくださいね。

「新しいこと」をしたくなるのがおひつじ座に太陽がある時期。身体の部位では頭を象徴するため、新しいアイデアやコンセプトにワクワクします。日本では年度代わりにあたり、「新しいライフスタイル」も気になります。

では今の時代、どんなライフスタイルがいいのだろうと、自分が置かれた環境、その先にある世界を見まわしてみると、戦争や食糧危機、エネルギー高騰、環境汚染など問題が山積み。「こんな地球を次世代の子どもたちに残してはいけない」と誰もが思いながらも、今を生きるので精一杯なのも実際ですよね。それでも、経済合理性優先の社会に疑問を持ったときにおすすめなのが、『パーマカルチャー農的暮らしを実現するための12の原理』上 ,下巻(コモンズ)です。

Sayaさん書影_2023-03-1

パーマカルチャーは、「パーマネント(永続性)」「アグリカルチャー(農業)」「文化(カルチャー)」を組み合わせた造語。オーストラリアで、1970年代に提唱された暮らし方です。「農や食」は次のおうし座のテーマなのですが、そのベースにあるコンセプト、新しい価値観という意味で、おひつじ座の時期にぴったり。また帯には「下降の時代に」とありますが、それも、「山から降りる」といつも表現しているみずがめ座の冥王星の時代そのもの(2023年3月24日から、みずがめ座冥王星時代がスタートします)。邦訳が出て10年以上経ちますが、今こそ読みたい本だと思います。

「(パーマカルチャーとは)食物や繊維、エネルギーなど人間の必要を満たすために、自然の中に見られるパターンや関係を参考にして、環境を意識的にデザインすること」と文中にありますが、「デザイン」という発想もおひつじ座的。サスティナブルに地球で暮らしていくための、新しいリビングデザインのヒントがこの本には詰まっています。

もちろん、自然の循環に沿った暮らしは、現代人にはハードルが高い面も。私自身、畑を始めて7年目なのですが、小さな区画でも仕事をしながらでは手一杯。なかなか理想どおりにできるものでもないけれど、真剣に物質社会を憂い、さまざまな取り組みをしている先輩たちが、この世界には大勢いるのだと知るだけでも、励みになるというものです。

Sayaさん書影_2023-03-2

もう1冊は、野口悠紀雄さんの『2040年の日本』(幻冬舎新書)。「いまと同じ社会が続くと、無意識のうちに考えてしまう場合が多い。自分と家族が歳をとるとは考えるが、社会が変化することは考えない。今と同じ社会環境の中で、自分たちだけが歳をとっていくと考えてしまうのだ」という一文が重いですね。今の社会システムのなかで、いくら老後対策を講じたところで、それは変わるのが当たり前。物ごとの本質を見ていかないと、対策にはならないことも教えてくれています。

本を読んで、新しいアンテナが立つと、さまざまな情報が飛び込んでくるもの。もしかしたら、近所でパーマカルチャーのセミナーなどが目に止まるかもしれません。もっと具体的な方法論について、別の本を読んでみようと思うかもしれません。リビングに置いておいたら、実は、パートナーも興味を持っていたなんてこともあるかも。不安になるよりも、まずは少しでも行動、と思える。おひつじ座の時期は、そんな本を読むのがおすすめです。


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2023年3月21日更新。次回の星ごよみは、2023年4月20日に更新します。
☆Sayaの「読む星占い」へのご感想やご要望は、専用アドレス「hoshi@lee.hpplus.jp」へお寄せください。


photo/岩城裕哉 cookies/and Bake text/Saya

 

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Saya Saya

アストロロジー・ライター

1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。

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