妊活で貯金を使い果たし、夫は転勤族。いつどこに定住したらいいのか、資金はどう貯めるのか?
chatさん(以下chat):夫とはお互い貯金がないまま結婚(再婚)し、ちょっと貯まったと思ったら、次は妊活ですごくお金がかかってしまい。貯金を使い果たすまで妊活し、どうにか授かったものの、アラフォーになってからの出産だったので、子どもが大きくなった時のことや、老後に漠然とした不安があります。夫は転勤が多い職種で、私はフリーランス。いつどこに定住したらいいのか? 資金はどうやって貯めたら? と、なかなかイメージできずにいます。
佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):夫の転勤は避けられないのですか? 転職等は考えず、このまま定年まで勤め上げるおつもりなのかしら。
chat:転勤は「そろそろ……」と言われています。夫は変化を求めるタイプではなく、なんだかんだ文句を言いながらも勤め上げそう。ちょうど子どもを保育園に通わせ始めたのと、今住んでいる群馬が程良く田舎、程良く都会で、夫婦互いの実家の中間地点で、利便性も高く、私的にはすごくしっくり来ていて。このまま群馬に定住でもいいかなとも思い始めているんですけど、となると夫には単身赴任してもらい、私と子どもは残るのか? でもまだ子どもが小さいので、お父さんと離ればなれなのも可哀想だし、家族みんなで引っ越したほうがいいのかも? 子どもの転校のタイミングもあり、悩んでいます。
このまま群馬に定住し、自分自身の仕事を規模を拡大するのがお勧め
ブゾン:chatさんご自身のお仕事は?
chat:私はファッション系の顔タイプ診断®︎のアドバイザーを仕事にしており、色々なお顔を拝見する機会があるのですが、顔立ちから性格や適正まで導き出すブゾンさんの顔診断は全く異なる切り口で興味深く、その面白さにとても魅力を感じています。専業主婦はどうにも自分に合わず、起業してレンタルルームを借りてサロンにして目標達成できて満足していたんですけど、今度はレンタルルームの什器や環境では自分の世界観が出し切れず。ちょっと欲が出てきてしまったというか、ゆくゆくはお家の中に自分のサロンを持ちたいと思っています。
ブゾン:chatさんは頬骨が張っていて、社会的成功欲求が非常に強い顔タイプです。ご自分でも仰る通り、専業主婦は合ってません(キッパリ)。ですのでご家族のことを優先するより、自分自身が何をやりたいのかを優先された方が、結果的にフラストレーションは少なくて済みます。それに感情ゾーン拡張タイプなので、承認欲求の満足が何よりもモチベーションの源になります。輪郭どっしりのディラテで「みんな時間」優先タイプなので誰とでも寛容に仲良くなれるし、群馬という土地も合っているようですし、そこでお客様のネットワークが拡がっているのであれば、このまま群馬に定住してお仕事の規模を拡大することをお勧めします。瞳の色が薄く、視覚から入ってくる刺激に影響を受けやすい傾向も表れているので、流行を視覚でキャッチするファッション関係のお仕事はとても合っています。一方で、感情ゾーン拡張タイプゆえ周囲の目を気にしすぎる傾向もあるので、物事の選択でどうしようか迷ったとき「周りが望むから」を優先して選んでしまい、後悔することも。「周りが」じゃなく「自分は」どうしたいのか、を基準に選びましょう。
家事とか全然好きじゃない、それだけの話。「好き」をどんどん伸ばしていった方が良い
ブゾン:chatさんは今、糸はついているけど、持ち手の場所が定まっていない凧のような状態。chatさんはディラテで現実的な思考が強いけど、横顔の前後の分割比率が1:1で想像力が豊かな側面もあります。現実との接地点とも言える凧の持ち手部分が安定しないと、想像だけがやみくもに膨らんで、不安になってしまうんです。なので、持ち手の場所を「群馬」に定めるだけで、今抱えている不安は解消されるはず。上下の唇の厚みに差があり、理想と現実の差が大きいことも顔に表れています。理想と現実の差があるのは高い理想を掲げているという証で、素晴らしいこと。高い理想の実現化には、現実と理想の歪を明確にし埋める作業が一番の近道。一方で横顔を見ると、ラインがうねうね、カクカクしていて変化に富んでいて、感情の浮き沈みが大きいこともわかります。感情の動向によって行動が左右されやすく、理想の実現化を妨げる要因になりかねないので注意が必要です。
chat:元々は接客が好きで、結婚前はアパレルで働いていたんです。そこから洋服を糸口に、顔タイプ診断®︎のアドバイザーになりました。結婚して家庭に入って時間ができて、パン教室やアイシングクッキーのレッスンに通ったり、家事を頑張ったほうがいいのかな……と思っていたものの、そっち方面に気持ちが全然向かなくて。結局、ものを書いて発信したり、アドバイザーの資格を取って起業したりとか、結婚前にやっていたことを続けてしまって。LEE100人隊にも「何か発信したい」と思い、応募したんですよね。
ブゾン:chatさん、感情ゾーン拡張タイプで好き嫌いがハッキリしているので、家事に気持ちが向かないのは、家事が好きじゃない、それだけの話。好きなことじゃないとできないタイプだから、その「好き」をどんどん伸ばしていった方が良いと思います。夫が転勤族で、今ある「好き」な仕事をする上で不安定な状況だから、不安になっているだけです。なのでまずは、自分の好きなことができる環境を整える。貯金も、好きなことでないとなかなか貯められないタイプなので、その点でも今のお仕事を大きくしていかれることをお勧めします。幸い、やりたいことははっきりしているし、扶養の範囲内で……とか考えず、持ち前の社会的成功欲求をフル活用してビジネスを成功させて貯蓄をするのが合ってますし、その方がフラストレーションも溜まりません。ディラテなので体力が豊富で、現実との接点もしっかりあるので、お仕事も馬力を持って頑張っていけますよ。ただ、鼻筋がストンと落ちている、いわゆる「保守的な鼻」をお持ちなので、素晴らしいアイデアを持っていても、それを投げ出す勢いが無くなってしまいます。感情ゾーン拡張タイプで周囲の目を気にしすぎてしまうので、なおさらそうなりがち。
文章を発信するとき、そこに必ず自分の感情も乗せて
ブゾン:そして正面から鼻の穴が見えず、思っていることを口に出さない、すごく情熱的なのにそれを表現しない傾向も表れています。文章を書くことで感情表現ができて、それを読まれることで承認欲求が満たされ、「私、もっと頑張れる!」と好循環を生み出すので、ぜひ書き続けてください。
chat:今年の目標が三つあって。一つ目が色物を着る、二つ目が運動する、そして三つ目がLEE100人隊ブログやSNSの投稿を増やすことだったので、頑張って投稿頻度を上げようと思います。思っていることを口に出さない、というご指摘は意外でした。子どもの頃は、学校から帰ってくると、その日何があったのかを全部母親に喋りたくて、「ちょっと黙ってて」と言われるぐらいおしゃべりで(笑)。今も些細なこと、面白い出来事や美味しいものなどについて、すごく喋りたいんですけど、夫が全然喋らないタイプで。なので「あ~誰かにこれ喋りたい!」という気持ちでブログやSNSで発信して、それを誰かに読んでもらえると、話を聞いてもらっているような満足感はあります。
ブゾン:何かを発信するとき、そこに必ず自分の感情も乗せてください、「楽しい」「悲しい」「モヤモヤする」といった感情を。単に「今日こういうことがありました、すっごい面白いでしょ?」だけでは、読み手からしたら「じゃあ実際あなたはどう思ったわけ?」となってしまう。その日の出来事を語るとき、プラスアルファで感情表現すれば文章がより豊かになるし、自分の中のフラストレーションを発散できると思うんですよね。chatさんは「みんな時間」重視のディラテだし、共感・共有を求める感情ゾーン拡張タイプなので、何かを話したり、描写したりするのがとても上手。ぜひそこに自分の感情、「本心」みたいなものをプラスしてもらうと、より豊かな文章になるはず!
chatさんアフタートーク
念願のブゾンさんのセッション!
漠然としていた老後の不安だけでなく、日常の小さなモヤモヤもクリアになりました。
振り返ってみると「自分の気持ちを大切にすること」と「わがまま」の加減が分からず、様々なシーンで自分に制限をかけてしまうことがあったように思います。
結局はそれが自分にとってストレスになっていたこと、将来的な不安にも繋がっていたことがわかり、とても頭の中がスッキリしました。
老後資金やマイホーム資金も「自分のビジネスを拡大して貯蓄すればいい」って、なんで気付かなかったんでしょう。
いや、これも気付いていたけれど遠慮していたのかもしれませんね。
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撮影/山崎ユミ イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子
佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako
相貌心理学スペシャリスト
相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。
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