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後悔しない「家づくり」、私のスタート地点

家づくり、何から始めた?私らしく建てる秘訣は?工務店、ハウスメーカー、マンションリノベーション経験者に聞きました!

  • @homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす

2022.12.07

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新築戸建てで、中古リノベで……“自分らしく建てる”を実現!後悔しない「家づくり」私のスタート地点
2023年、LEEは創刊40周年を迎えます。その記念企画として、LEE世代の一大イベント〝家づくり〞にフォーカスした特設サイトをオープン。本誌でも今後、総力特集します!

第1弾は、最初の一歩の踏み出し方。大満足の家づくりができた読者に、どんな依頼先とどう始めたか、リアルなストーリーを聞きました。

依頼先3タイプ、
工務店、ハウスメーカー、マンションリノベーション経験者に聞きました

家づくり、何から始めた?私らしく建てる秘訣は?

理想の家づくりを叶えた3人は、どのように最初の一歩を踏み出した? 依頼先の選び方や後悔しないポイントを、体験談から教わります!

moiさん、aminさん、annaさん

(右)LEE100人隊OG annaさん

リノベーションというスタイルに憧れがあり、住宅購入を考えだした頃から多くのセミナーに参加して決心。2020年に竣工。夫と2人暮らし。

(中)LEE100人隊No.010 aminさん

2人目の子どもが生まれる際に戸建ての購入を検討し始め、住宅展示場に何度も通って依頼先を決定。夫と9歳の長男、5歳の長女と4人暮らし。

(左)LEE100人隊No.074 moiさん

子どもができたことでマイホームを検討していた頃、木の香りがする〝無添加住宅〞をつくる地元の工務店を見つけて依頼。夫と長男と3人暮らし。

家をつくるきっかけと一番始めにやったことは?

annaさん 私は家が欲しいと思ってから実際に購入するまで、10年くらいかかりました。当時、自由なデザインや素材選びができるマンションリノベに衝撃を受けて、賃貸マンションの更新のたびに今度こそ!と思うものの、なかなか一歩踏み出せなくて。いろいろなリノベ関連のセミナーに参加して、情報収集をしていました。

aminさん うちは2人目が生まれて、住んでいたマンションでは手狭で。さらに子どもの足音や泣き声でクレームもきてしまって、もう戸建てに引っ越すしかない!という状況でした。でも、何をしたらいいかわからないので、まずはハウスメーカーの住宅展示場に行ってみよう、ということに。

moiさん 私も子どもが生まれたことで、戸建てを考えました。予算の都合があったので、建売物件を見て回っていましたが、どこも建材のにおいが気になって……。夫も子どももアレルギー体質なので、大丈夫かなぁと。その頃、知人家族の新築祝いにおじゃましたんです。玄関を開けた瞬間、思わず深呼吸したくなるほど木のいい香りがして。どこで建てたのかと聞いたら、自然素材で家づくりをしている地元の工務店と教えてくれて、すぐに問い合わせました」

ハウスメーカーで建てたaminさん

▶︎ハウスメーカーのココがよかった!

・災害に強く安心感を持てる

・鉄骨構造と、期間の長いアフターフォローが魅力!

aminさん

約10社見学し、ヘーベルハウスに依頼。

キッチン

1.在宅仕事メインの管理栄養士という職業柄、キッチンの使いやすさを最優先。半分隠せて半分オープンでゆったり空間をとったスタイルと、傷がつきにくいセラミック天板がこだわり。

外観

2.防火性が高く、火事にも強い鉄骨のつくり。外構はハウスメーカーから紹介された地元の業者に依頼。



構造やデザインなど比較検討しながら依頼先を絞り込む

aminさん マンションリノベや地元の工務店、いろんな選択肢があったんですね。でも当時の私にとっては、住宅展示場内で1回に2〜3社見るのが精いっぱい。何度か通って約10社を見比べました。もしこれ以上選択肢があったら決められなかったかも。うちは、耐震性や防火性を重視して鉄骨で建てられること、30年の初期保証や、60年間無料で点検を受けられるアフターフォローのよさも決め手でヘーベルハウスにしました。

moiさん もうひとつ、メジャーな工務店にも話を聞きに行きましたが、対応がイマイチで。一方で知人に教わって話を聞きに行ったアイ.創建という工務店は、たまたま設計担当の方が子育て中で、育児をしやすい間取りや家づくりをいろいろ提案してくれて、ここしかない!と。

annaさん もう少し広い視野で探すのもいいかな?と、途中で最新の機能や設備の整った新築マンションを見て回った時期もありました。その結果、私はやっぱり自由度の高いリノベがしたいんだと、希望を再認識。生活スタイルも定まってきたので、物件探しから設計施工までをワンストップで頼めて、デザインも好みのリノベ会社に依頼することにしました。

工務店で建てたmoiさん

▶︎工務店のココがよかった!

・工務店と家が近く、子どもの通学路の確認やメンテナンスなど、密な対応をしてくれる

moiさん

家の外観

1.玄関へ続くアプローチと植栽にこだわった庭、漆喰の白い外壁……と憧れていた理想の戸建てが完成。

「芝生や植物のメンテナンスは大変ですが、帰宅して外観を見るたびうれしくなります。内装の木の香りも気持ちいい」

天井まであるハイドア

2.天井まであるハイドアが工務店の標準仕様。「広くはないわが家ですが、開放感が出てお気に入り」

参考にしたもの

マーガレット・ハウエルの「家」』と『北欧インテリア見本帖』、LEE刊行

3.『マーガレット・ハウエルの「家」』と『北欧インテリア見本帖』、LEE刊行本が重宝。

打ち合わせ段階では率直な思いを依頼先へ伝えて信頼関係を

moiさん 依頼した工務店を通して土地探しをしていて「ここはどうですか?」と提案してくれるときに、「徒歩とバスで、小学校まで約何分でした。子どもだともう少しかかるかも」と、子どもが安全に通学できる環境かまで、実際に歩いたりバスに乗ったりして確かめてくれたんです。この土地で暮らすことを真剣に考えてくれたことで信頼できるなと思いました。

annaさん なんてきめ細かい対応! それはありがたいですよね。実はうち、当初は別の会社と話が進んでいたんです。でも、いざ契約というとき、先方のリサーチ不足が原因でトラブルが起きて、その物件を購入できないことが判明して。結局そこの会社には依頼しませんでした。実際に依頼したnuリノベーションは、すごく親身になってくれて、こちらのイメージを理解しようと熱意も感じたんです。“自分ごと”としてとらえてくれる担当者に出会えるかが、重要になってきますよね。

aminさん わが家も担当者を1回変えてもらったので、わかります。最初は担当者に思いが伝わらないことにモヤモヤしながらも、波風を立てないように我慢して進めていたんです。でも自分たちの大切な家をつくるのに、なんで我慢してるんだろうと。そのことを素直に伝えて担当者が変わってからは、スムーズに物事が進みました。

annaさん あと、1回の打ち合わせでやりたいことのイメージを凝縮して伝えたかったので、スクラップブックを作りました。デザインや色み、風合いは、口で説明するよりも目で見たほうが早いので。リノベ物件をたくさん手がけてイメージをすぐに汲み取ってくれる人だったので、こういう素材は?と提案してもらったり。

moiさん 手書き入りのスクラップブック、かわいくてわかりやすいですね。こういうツールがあると、依頼先と意思疎通しやすいですよね。うちは工務店が近いので、何かあったときはすぐに来てくれます。いいチームワークで家が完成すると、その後も安心して連絡を取り合えるので、コミュニケーションはやはり大事ですよね。

事前に家族と希望を話し合っておくこともマスト

aminさん 依頼先とのコミュニケーション以前に欠かせないと思うのが、夫婦の話し合い。お2人は夫婦で家づくりへの意見が合わなかった部分はありましたか?

annaさん 間取りやデザインについては私、金銭面は夫と、はっきり担当を分けていたので、もめることは少なかったですね。コロナ禍に入った頃だったので、ワークスペースをゆったりとって、お互い同時に仕事ができるようにしよう、と話し合って決めました。

moiさん 私が主導だったので、途中で夫の意見ももっと取り入れなきゃと反省。希望を聞き、主寝室の空間を生かしたロフト収納をつけました。そして浴室の色も決めてもらおうとしたら「黒がいい」と。え、水アカが目立つな……と焦ったけれど直接は言わず、次の打ち合わせのときに、設計士さんに「黒のデメリットはありますか? あ〜そうか、水アカが目立っちゃうか〜困ったね」と、設計士さんからデメリットを挙げてもらう作戦で間接的に黒を回避しました(笑)。

aminさん うちは夫が書斎を、私がキッチンを広くしたくて、少し不穏な空気が流れたけれど、両方の希望を叶えようということで解決。リビングが狭くなりましたけどね(笑)。

moiさん どの依頼先に頼むかは、重要なポイントだけれど、それ以上に家族と希望を出し合って共有しておくことは、後悔しない家づくりで肝心なところですよね。

マンションリノベーションしたannaさん

▶︎マンションリノベーションのココがよかった!

・リノベしやすい物件探しから間取り、建材までこだわって選べるプロセスがよかった!

annaさん

マンションをスケルトン状態にした、ほぼワンルームの間取り

1.もともと3LDKだったマンションをスケルトン状態にした、ほぼワンルームの間取り。天井はむき出しにして高さを出し、開放的で風通しのいい空間に。

並びで作業ができる造作のデスク

2.家づくりを始める頃にコロナ禍へ突入。住む地域を都内から都外に変更し、広さを重視することに。夫婦ともにテレワークができるよう、横並びで作業ができる造作のデスクを設け、カーテンで仕切れるつくりに。

参考にしたもの

スクラップブック

依頼先や夫とイメージを共有できるように、気になる雰囲気や素材を一冊にスクラップ。打ち合わせ時の資料に。

その他、建築家や設計事務所に依頼するという選択肢も

依頼先の選択肢はほかにもあります。ハードルが高いと思いがちな建築家と、大満足の家づくりをした読者も。

建築家と建てました
LEE100人隊No.035 ロンゴアミーゴさん

ロンゴアミーゴさん

夫、13歳の双子の男の子との4人暮らし。12年前、MORII DESIGN WORKSに依頼。

家の外観

夫婦ともにオリジナリティのある家をと思い、土地探しを開始。

「看板で見かけた建築事務所にダメ元で問い合わせたら、快く受けてくれ、価格も想像以上に良心的。照明も一緒に探しに行くなど、家づくりの楽しさを教わりました。規定がない分、設備は低価格品を自分たちで取り寄せてコストダウンも柔軟に」

階段

「稲妻型の階段は、家のシンボル的な存在です」


次回は、みんなはどう建てた? LEE読者の家づくり白書や、住宅ジャーナリストに教わる今どきの家づくり事情などをご紹介!

撮影/伊藤奈穂実(座談会分) 取材・原文/田中理恵

こちらは2023年LEE1・2月合併号(12/7発売)『後悔しない「家づくり」、私のスタート地点』に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(2022年12/7発売LEE1・2月合併号現在)です。

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