料理に自信を持つための第一歩は、基礎を一から学ぶことより、「自分のいちばん好きなメニューを作れるようになる」ことだと思います。大好物だからこそおいしく作りたい、その気持ちがモチベーションになって、料理が楽しくなるんです。難しい料理から挑戦すれば、基本的なことも後からついてくるものです。
例えばグラタンが好きならホワイトソースから。まずはレシピどおりに作ってみて。最初はダマになったり焦がしたりと、失敗するかもしれません。でも諦めずに何度も作るうちにコツをつかむことができ、好みの味やとろみにたどり着けるはず。自信を持ってホワイトソースが作れるようになれば、シチューや煮込み料理など、アレンジメニューがどんどん広がります。
そうして、自分自身がおいしいと思える料理を一品ずつでも作れるようになると、得意料理が増え、家族と囲む食事が幸せな時間に。積み重ねることで、“自分の味”はできるのです。
私も、新しいことにいろいろチャレンジしています。そのひとつがギター。初心者向けのテキストではなく、まず大好きな曲を弾けるようになるため、コツコツと練習しています。料理と同じで、この一曲をマスターすれば、もっとギターが好きになって上達すると思うからです。
30代・40代は、家事、育児、仕事……と、日々時間との戦いですよね。毎日忙しく過ごしているので、「今を楽しむ」ことを忘れがち。でも、「あのメニューを作ってみたい」「もっとおいしく作りたい」と、今この瞬間を大切にして、無理と決めつけず一歩踏み出せば、日々のごはん作りがもっと楽しく、上手になると信じています。
Q
お孫さんと、食を通したかかわりもありますか?
A
週末は子どもたちの家族が集まり、にぎやかな食卓になります。孫と私は食の好みが似ていて、いつも作った料理を「おいしい」と食べてくれます。子どもの好き嫌いで悩んでいる人も多いと思いますが、いろいろ試してみれば糸口が見つかるはず。トマトが苦手な孫も、トマトソースは大好き。好き嫌いはいつか食べられるようになるのがほとんどで、心配しなくても大丈夫ですよ。
Q
英語、韓国語、ギター、毎日のインスタグラム発信など…いつも新しいチャレンジを続けられる理由は?
A
興味を持ったら一歩前に進む。トライしないのはもったいないと思います。ただ、やると決めたら続ける覚悟も持たないと自分のものにはなりません。私は、語学は日課にし、インスタには庭と料理のことを毎日書くと決めています。ひとつのことを継続すると発見や学びがあるし、忍耐力がつきます。応援してくれる人もでき、それが励みになって、またチャレンジしたくなるのです。
Q
これがあると安心! 頼れる!という常備食材はありますか?
A
モツァレラチーズやトマトは大好物なので、必ず冷蔵庫に。数種類のトマトを混ぜ、いろいろな大きさに切ってサラダにしたり、フルーツトマトをお菓子の代わりに食べたりもします。ほかは炊きたてのごはんが好きだから、ノリ、干物、シラス。ノリはごはんのおともとして毎日食卓に。干物好きなのは下田生まれだからで、アジは必ず“ムロアジ”というのがこだわりです。
栗原さんのこだわりが詰まった使いやすい道具たちは、通販で購入可。
これひとつで揚げ物は完璧! 鍋と揚げ網、こし網がセットに
IH対応 ダブルフライヤー 20㎝ ¥9900
(サイズ:直径20.8×ハンドル含む幅41×高さ9㎝(鍋を2つ重ねると2倍の高さに))
油をきる、こす、保存までができて、揚げるときに必要な道具がすべてセットになったフライヤー。気軽に揚げ物料理を楽しめます。ほかに16㎝も販売
IH対応 ダブルフライヤー 20㎝をLEEマルシェでチェック!
使いやすい円形とリバーシブルが特徴
まな板(丸)30㎝ ¥4180
(サイズ:直径30×厚さ1.3㎝)
奥行きがあり、食材が周りに飛び散りにくい形状。刻んだ食材をのせたまま回せば、空いた部分で別の食材を切ることもできます。白い面は野菜、ネイビーの面は肉や魚などと使い分けも可。ほかに直径24.5、35㎝も販売
私の好きな青色もポイントです
まな板(丸)30㎝をLEEマルシェでチェック!“炒める”はもちろん“ゆでる”“煮る”にも重宝
IH対応 深型フライパン28㎝ ¥7700
(サイズ:直径29.6×高さ8.4(持ち手含まず)、 取っ手の長さ21.9㎝)
深さがあるから、野菜をゆでたり、煮込み料理にも使える。フッ素樹脂加工でこびりつきにくくお手入れ簡単。ほかに16、20、24㎝と、IH非対応タイプも販売
IH対応 深型フライパン28㎝をLEEマルシェでチェック!教えてくれたのは
栗原はるみさん
TV、書籍等で活躍する料理家。著書は、パーソナルマガジン『栗原はるみ』(講談社)を中心に発行部数3100万部を超える。作りやすくおしゃれなレシピとあわせて提案するライフスタイルも、幅広い年齢層に人気。
Instagram:harumi_gram
公式サイト:https://www.yutori.co.jp/shop/default.aspx
【特集】栗原はるみさんが“ずっと作り続けている”とっておきの一皿
撮影/須藤敬一 スタイリスト/福泉響子 取材・原文/石出和香子
こちらは2022年LEE12月号(11/7発売)「栗原はるみさんが“ずっと作り続けている”とっておきの一皿」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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