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LIFE

婦人科系トラブルのサインを見逃さないために…もっと意識したい! 私たちの「デリケートゾーン」

【デリケートゾーンに関するウソ?ホント?】産婦人科医・宋 美玄さんの見解で正しく理解!

2023.02.06

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膣や子宮まわりに多い“迷信”にご用心! デリケートゾーンにまつわるこんな言説、医学的根拠 あり? ナシ?

おおっぴらに口に出しにくい部分のことだからこそ、古い常識や間違った情報がまかり通っていることも。宋さんの見解で正しく理解を!

教えてくれたのは

宋 美玄さん

宋 美玄さん

産婦人科医。丸の内の森レディースクリニック院長。周産期医療、女性医療に携わる傍ら、女性のヘルスリテラシー向上のためメディア等でも活躍。LEEwebのPodcast連載「聴く婦人科診察室」のお悩み回答も好評。
Instagram:mihyonsongkobe
Twitter:mihyonsong
公式サイト:https://www.puerta-ds.com/son/

ナシ!
子宮や膣は冷える? 冷えると不妊になる?

子宮はもともと温かい場所にある! 不妊と冷えも関係なし

子宮や膣は冷える? 冷えると不妊になる?

「子宮があるのは体の最も中心部。外気の影響を受けず、周囲を温かい血が流れる太い血管が何本も通っているため、冷えづらいのです。妊活のためと過剰に体を温めるのは熱中症の危険性があり、また不妊の原因を冷えに求めることで、本当の原因を知る機会を失う危険性も」(宋 美玄さん)

ナシ!
膣トレをすると女性ホルモンがUP。ダイエット効果もある?

女性ホルモンの量やバランスは、努力でコントロールできません

膣トレをすると女性ホルモンがUP。ダイエット効果もある? Let’s ホルモンバランス UP!

「あくまで膣トレは骨盤底筋を鍛えるためのもの。女性ホルモンは努力や意思で量が増えたりバランスが整うものではなく、ホルモンUPによる美容やダイエット効果もなし。ただし、骨盤底筋が鍛えられることで、尿もれが改善したり、セックス時の快感が高まることはあります」(宋 美玄さん)



ナシ!
アンダーヘアがデリケートゾーンを守っている?

ヘアがなくなっても医学的にデメリットはありません

アンダーヘアがデリケートゾーンを守っている? PROTECT!!

「毛の主な効果は保温ですが、デリケートゾーンは下着や服におおわれており、それ以上温める必要はありません。医学的にもヘアがないことのデメリットはなく、ニオイやムレの解消などメリットのほうが大きいです」(宋 美玄さん)

ナシ!
オイルで膣マッサージをすると、膣が潤う?

保湿はしたほうがいいけれど、膣の中までオイルはNG

オイルで膣マッサージをすると、膣が潤う? OIL

「デリケートゾーンの保湿はおすすめしますが、膣の中に指を入れてオイルでマッサージするのは避けて。膣の中は粘膜なので非常にデリケート。傷つけてしまう可能性があり、膣内に入ったオイルを洗い流せないのでトラブルのもとに」(宋 美玄さん)

ナシ!
骨盤底筋に力を入れたり鍛えたりすれば、生理中も経血を出さないようコントロールできる?

一時的には止められても、ずっとは無理です

骨盤底筋に力を入れたり鍛えたりすれば、生理中も経血を出さないようコントロールできる? 止まれ! ギュッ!

「意識して膣を締めれば一時的に経血が流れ出るのを止められることもありますが、長時間は無理。ほかのことに気を取られればゆるみ、それが普通です。経血が多くて悩んでいるなら、婦人科の受診が先決」(宋 美玄さん)

まとめ
「デリケートゾーン」にもっと意識を!

正しいセルフケアに加え、定期健診も受けてトラブルを早期発見! 気になる症状があれば迷わず婦人科へ

正しいセルフケアに加え、定期健診も受けてトラブルを早期発見! 気になる症状があれば迷わず婦人科へ

「セルフチェック&ケアを日々習慣にしておけば、自分の変化に気づきやすくなり、トラブルや病気の早期発見にもつながります。でも自己診断は禁物。気になる症状や変化があれば、婦人科へ。定期健診もできるだけ受けましょう」(宋 美玄さん)

「セルフチェック&ケアを日々習慣にしておけば、自分の変化に気づきやすくなり、トラブルや病気の早期発見にもつながります。でも自己診断は禁物。気になる症状や変化があれば、婦人科へ。定期健診もできるだけ受けましょう」(宋 美玄さん)

【特集】婦人科系トラブルのサインを見逃さないために…もっと意識したい! 私たちの「デリケートゾーン」

婦人科系トラブルのサインを見逃さないために!「デリケートゾーン」を正しく知る

30・40代「デリケートゾーン」特に意識が必要な4つの症状に対する対処法を宋 美玄さんが解説

間違っていると逆効果?日々のデリケートゾーンケアを正しく見直し!洗い方・専用ソープ…


イラストレーション/mio.matsumoto 取材・原文/遊佐信子
こちらは2022年LEE10月号(9/7発売)「婦人科系トラブルのサインを見逃さないために…もっと意識したい! 私たちの「デリケートゾーン」」に掲載の記事です。

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