産婦人科医の宋美玄さんのポッドキャスト番組「聴く婦人科診察室」。宋さんとLEEweb編集長・畑江が女性ならではの身体や心のお悩みを解決したり、女性の性にまつわる最新事情を紹介したりと、赤裸々トークを繰り広げます。毎週月曜日18時更新です。本日は出産予定1カ月半を切り産休入りしたLEEwebディレクターねこまとリモートトーク……の予定でしたが、休みに突入した途端夫に夏風邪をもらい声が出なくなり欠席。とりあえず宋さんへの質問事項を預かってきました。

宋美玄さんの「聴く婦人科診察室」#63
今週のよりぬき

• ねこまから「バースプランって、一体何を書くといいんでしょうか？　胎盤を見てみたいとは書こうと思っています」という質問
• バースプランとは出産スタイル、立ち会い希望の有無、分娩中に流してほしい音楽や焚いて欲しいアロマ等々……を書いて提出するもの。提出の有無や体裁は産院による
• 「バースプラン、小学生の読書感想文よりも意味ない！　そもそも体が勝手に産むものだし。まあねこまさんの『胎盤を見たい』かどうかは自分で選べるけど」と宋さん
• バースプランは予め要望を産院側に伝えるためには一応有効だけど、未来日記ではないし。いざ出産となったらその通りにできないことも多々ある
• 宋さんも実際に第2子出産の際にバースプラン提出を求められたことが。「骨盤底筋の回復のためなるべく横になりたいので授乳はなるべく横になりたい」と産後の要望を書いたそう
• バースプランにはメリットとデメリットが。メリットは、バースプランを書くことで事前に要望や求める出産イメージを伝えられてよかったという点
• デメリットは、せっかくバースプランを書いたのに思い通りの出産にならず、結果的にハードル上がってしまう点
• 畑江も1人目は緊急切開で「産後ずーっともやもやして、なんか悔しかった……事前にバースプランを書いていたらもうちょっともやもやしなかったんですかね」と振り返る
• 「でも、バースプランを書いていようがいなかろうか、帝王切開は回避できないですし」と宋さん
• そもそも「プラン（計画）」という名前が付けられているのが危うい。出産はプラン通りにならないものなので
• 「希望を書く分にはもちろん自由。安全に生まれたらとりあえずそれで満足してほしい！　なのでねこまさんがんばって、そして胎盤写真撮りまくって！」と宋さん

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イラスト／小迎裕美子