なっちんさんにはリモートでセッションを受けていただきました！

義父母と二世帯同居はアリ？　ナシ？

なっちんさん（以下なっちん）：現在は夫婦二人で賃貸暮らしですが、義父に「家をあげる」と言われています。将来的には二世帯住宅に建て替え、私達と同居したいようです。夫婦ともに義父の会社で働いており、夫が近々事業継承予定です。義父母は嫁である私にとても良くしてくれ、大好きですが、いざ同居となると価値観の違いなど出てきそうで……これまでの良好な関係が崩れてしまうんじゃないか、と不安です。私自身、仕事とプライベートは分けたいタイプなので、一人時間がないとストレスを感じてしまいそうで。

佐藤ブゾン貴子さん（以下ブゾン）：同居はやめたほうがいいですよ（キッパリ）。なぜかと言うと、義理のご両親、なっちんさんと夫、全員が感情ゾーン拡張タイプだから。全員の意見が一致しているときや一体感のあるときは良い関係でいられるけど、意見の違いが出てくると途端に決別してしまいます。何しろ全員感情的だから一度「嫌だ！」となると、もう絶対一緒になれません。どうしても一緒に住むのであれば、ご両親となっちんさん夫妻の二世帯だけでなく、賃貸の部屋を併設し赤の他人も同じ建物内に一緒に住むことを強くオススメします。お姑さんは輪郭に対して鼻が大きく、コミュニケーション能力が非常に高くダイナミックなタイプであることがわかります。とても世話焼きな方なので、アパート経営すれば良い大家さんになるはず。だけど二世帯だけで暮らしたら、世話焼きの対象がなっちんさん夫妻だけになってしまいます。なので、常にお姑さんがお世話を焼く相手も同じ建物内にいたほうが良いんです。

なっちん：仰る通りです！　義母はコミュニケーション重視な人で、すごくお話しも面白くて。義母自身はお姑さんとあまり良い関係じゃなかったようで、そういう思いを嫁である私や義兄の妻にさせまいと、とても大事にしてくれます。良好な関係性が崩れてしまうのは嫌だったので、別居をオススメされてなんとなくホッとしました（笑）。

ブゾン：お姑さんは「私が姑との関係で大変だったから、お嫁さんも絶対大変なはず！」という思考回路でしょうけど、お姑さんとなっちんさんは別人格ですから。お姑さんはなっちんさんのことが大好きだけど、もし同居してなっちんさんがこれまで言わなかったようなネガティブなことを少しでも言ったら大変なことになりますよ。感情ゾーン拡張タイプは自分の感情を相手に押しつけがちで、他人との距離感を取るのがあまり上手ではない。家族全員、感情が高まると感情移入しすぎて冷静さがちょっと足りなくなる傾向があることは否めません。それにお姑さんは鼻の穴が正面から見えづらく、実は本音をあまり明かさない傾向が表れています。言いにくいことはお舅さんに代弁してもらっているのでは？　同居してフラストレーションが溜まると「お父さん、言ってよ！」と、更に紛糾する様子が容易に想像できます。

なっちんさんは感情ゾーン拡張タイプで、輪郭細めのレトラクテ。

家業を事業継承予定の夫。家でも仕事の話ばかり

なっちん：実母が二世帯同居をしていてその苦労を間近で見ていたので、すごく良くわかります。実母が義父母に「私は二世帯同居で大変だったんです、だから皆さんもやめた方が良いですよ」と、私も言えなかったことをズバリ代弁してくれてびっくりしたことも（笑）。今回の件に関連して、夫についても相談をさせていただきたく。事業継承が近づいていることもあり、家に帰っても仕事の話ばかりしたがるのですが、私はオンオフ切り替えたい。どう対応したら良いのでしょうか？

ブゾン：夫も感情ゾーン拡張タイプなので、話を聞いてほしいというよりも「大変だね」と共感してほしい、大変さをわかってほしいんでしょうね。彼は輪郭細めのレトラクテであまり体力がないタイプな上に、輪郭に対して口が小さくストレスを溜めやすい。事業継承が近づいているし、本当にアップアップなんだと思います。ストレスを吐き出せる相手が、なっちんさんだけなんでしょうね。なっちんさんもサンドバッグ状態でたまったものではないでしょうが、この状況はあくまでも期限付きですし、今は我慢して付き合ってあげては？　ただ、彼には事業継承が一段落したら、体力の使い方とストレスの発散方法を体得してもらった方が良いとは思います、このままだと会社の経営状態にも影響が出ないとも限らないですし。

なっちん：確かにサンドバッグ状態です（笑）。夫は友人が会社員ばかりで相談できる人が他にいないらしく、仕事については取引先の方と話す程度なので「わかってくれる人がいない」と言っています。ストレス溜まってるんだろうな……ストレス解消にコミュニティを拡げたり、スポーツを始めたりした方が良いのでしょうか？

なっちんさんの夫。感情ゾーン拡張タイプで、輪郭細めのレトラクテ。

ブゾン：スポーツしたら、ただでさえ少ない体力が余計無くなってしまいます。趣味の時間を作るか、一人にしてあげるのが一番オススメ。そしてなっちんさんも横顔が新幹線のような形状でアクティブな傾向が表れていますけど、輪郭細めのレトラクテであまり体力が無いので、やっぱり一人時間を優先した方が良い。心の余裕が生まれて、彼の愚痴も聞いてあげられるようになりますし。で、別の場所でストレス発散しましょう。

家業と自分のやりたい仕事の両立は可能？

なっちん：実は家業の他に最近、自分の仕事も始めたんです。顔タイプアドバイザー1級を持っているので、週末だけイメージコンサルタントの仕事をしていて、それが楽しくてストレス発散にも繋がっています。結婚前はアパレルの販売員をしていて、ファッションも人と接するのも大好きだったんです。事業継承後も週末だけは自分の仕事を続けたいんですけど、果たして両立できそうでしょうか？

ブゾン：ご自身のお仕事に頑張って専念して、家業は他に誰か雇ってバトンタッチした方が良いですね。その方が夫婦で互いを思いやり、労り合えます。夫婦二人ともレトラクテで自分時間優先タイプだから、一緒に仕事をするのは難しい。なっちんさんは新幹線タイプの横顔でアクティブなので両立できなくはない。でも感情ゾーン拡張タイプなので、そのうち楽しいと思えるご自身の仕事の比重が大きくなり、家業が重荷になってきます。だから今のうちに夫に「良好な夫婦関係を保つため、いづれ私は辞める前提で、今は手伝う」と宣言することをオススメします。

なっちんさんの横顔は新幹線のような形状で、アクティブな傾向が表れています

なっちん：やっぱりそうなんですね。結婚前は夫に仕事の悩み相談をするとすごく的確なアドバイスをくれたんですけど、逆の立場になってみて自分は100％夫を支え切れていない、家業も向いてないのかな、と思うことがあって。彼は共感を求めている、というご指摘を受けハッとしました。仕事の悩みを聞いていても、ついそれを否定して自分の意見を言ってしまって。夫は支えがないとダメなタイプなんだと思います。その役割を今、義父母がしているのかな、とも。でも義父母は高齢でそろそろ引退ですし……義父母に代わって彼を支えてくれる存在を見つけた方が良さそうですね。

夫のビジネスパートナー向きの顔タイプは？

ブゾン：お舅さんのように輪郭がどっしりした顔タイプの人をビジネスパートナーにすると良いですよ。夫は額に高さがあり想像力が豊か、だけど活動ゾーンの大きさが感情ゾーンや思考ゾーンに比べ小さく現実との接点を失いがちなので、現実との接点を作り出してくれるお舅さんのような顔タイプの人がオススメ。創造力を担うのが夫、実現力を担うのがビジネスパートナー、それがベスト。

なっちん：義兄が義父と顔が似ています。でも義兄は元々家業の手伝いはしていたんですけど、今はサラリーマンで。今でもたまに家業の手伝いをしてくれますが。

ブゾン：彼は目に細さが出ていて、選り好みが強い傾向が表れています。その上レトラクテなので自分を守る自己防衛力が強く、それが他者や新しい環境に対する疑り深さとなるので、新しい環境や人と馴染むのに時間がかかります。新しい人を雇うよりも、実のお兄様の方が安心です。「今はサラリーマンで安定しているかもしれないけど、これから一緒にもっと会社を大きくしよう！」と事業計画書を見せつつ、お兄様をスカウトしては？　お舅さんも喜ぶと思います。なっちんさんは自分のプライベートを充実させないとバランスを保てないタイプ。なので今後は夫の話を聞いてあげて精神的に支えつつ、「ご家族と組織を作った方があなたの持っている素晴らしい才能を活かせると思う」と提案し、ご自身のお仕事を極めた方が良いのでは？

なっちん：わかりました、ありがとうございます！　心の奥底まで全て見ていただいたような気持ちです。今後イメージコンサルタントの仕事をするにあたり、気をつけた方がいいことがありましたら教えてください。

ブゾン：なっちんさんは輪郭に対して顔のパーツが中心に寄っている「コンソントレ」。この顔タイプの方は自分の興味のあることには力を発揮できるけど、そうでないことにはなかなかできない傾向があります。ビジネスセンスがあり起業家に多い顔タイプです。感情ゾーン拡張タイプで感情的になりやすい点と、頬骨が張っていて衝動性が高めな点を気をつけて。常に自身を客観視して、エモーションの昂りをコントロールできれば、ビジネスを大きく成長させられますよ！

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撮影／山崎ユミ　イラスト／つぼゆり　取材・文／露木桃子