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顔を見れば「夫/妻の本音」「夫婦円満の秘訣」がわかる【佐藤ブゾン貴子さんの顔診断】

  • 山本沙央里

  • 佐藤ブゾン貴子

2022.09.14 更新日:2023.09.05

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「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で16人、日本人初の相貌心理学スペシャリスト・佐藤ブゾン貴子さんが相談者の「顔」を分析し、解決に向けたアドバイスと前進する勇気をくれる連載です。今回はLEEキャラクターの山本沙央里さんと夫の隆太郎さん夫妻を顔診断! お二人の相性、そして今後より良い夫婦関係を築くためのヒントをブゾンさんが教えてくれました。

山本沙央里さん 佐藤ブゾン貴子さん 山本隆太郎さん

ネガティブ妻とポジティブ夫、かと思いきや…

山本沙央里さん(以下沙央里)結婚4年目です。夫はスーパーポジティブなんですが、私は結構ネガティブで(笑)。私が何か悩んでいると夫が励ましてくれて、それで上手くいくときもあるんですけど、「何をそんなに不安がってるの?」と噛み合わないときもよくあって。

山本隆太郎さん(以下隆太郎):優先順位の高いものはきちんと対応するけど、低いものは手放すようにしています。一方、彼女は結構色々と細かい所にも気がつく。だから僕が「どうでもいいや」とスルーする部分に対して「なんでそんなに適当なの?」とツッコまれることも、特に結婚当初はよくありました。最近は「そういう性格なんだね」と諦めてくれたようでもありますが(笑)。

佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):沙央里さんは感情ゾーン拡張タイプ、隆太郎さんは思考ゾーン拡張タイプ。沙央里さんは共感・共有を大事にするけど、隆太郎さんはロジック重視。お二人は価値観が全然違うんですよ。沙央里さんは「寂しい」と言ったら「そうだよね」という共感が欲しい、それ以上でもそれ以下でもない。だけど隆太郎さんは「何が原因で寂しいの?」「で、一体どうしたいの?」という理由が欲しい。そして、そこまできっちり伝えないと、何をしたらいいのかわからないんですよ。どちらかというと沙央里さんの方がポジティブですね。隆太郎さんの方が心の深い部分に残るタイプ。

山本沙央里さん

妻の沙央里さんは感情ゾーン拡張タイプ。感情の動向が思考や行動に影響します。正面から鼻の穴が見えづらく、感情タイプ拡張タイプであっても自分の感情を表に出さない傾向も見られます。

沙央里:えー!? 私、ポジティブなんですか? 意外……。

自分に暗示をかけず「どうしたら良いのか」を考えて

ブゾン:沙央里さんの「自称ネガティブ」は、思い込みの部分がとても大きいですね。額の高さが高く、かつ耳の穴の位置を中心に横顔を前後に分けると前後の大きさの分割比率が1:1で、想像力がとても豊かな傾向が表れています。かつ感情ゾーン拡張タイプなので、思考が感情に影響されがち。「私ってネガティブ」と感じると、思考がどこまでもネガティブになってしまう。だけど意外と忘れやすい部分もあるし、案外引っ張らない。感情の発露は大きいけど、後々まで引きずらない。何か失敗してしまうと「私って何て不器用なんだろう」と思い込んでしまっていませんか? 横顔が新幹線のような形状で勢いがあることが表れているので、一つの物事を深く掘り下げることよりも、常に新しい刺激を求める傾向が強いですね。その上感情の動向が思考や行動に影響するので、気分が落ち込んでいる時は「時間をかけて何かを習得する」という考えまで及ばない。練習しても結果的にできないのなら「不器用」という言い方もできるけど、そこまで到達してない状態。できなかったのね、じゃあできるまでチャレンジした?「ううん、そこまでは。だって私、不器用だもん」と、先の先まで想像して、更に自分を枠の中にはめ込み過ぎてしまうんです。

山本沙央里さん

沙央里さんの横顔を見ると、額の高さが高く、かつ耳の穴の位置を中心に横顔を前後に分けると前後の大きさの分割比率が1:1で、想像力がとても豊かな傾向が表れています。顎が引っ込んでいて、今は「大丈夫、できるよ!」と背中を押してくれる誰かの後ろ盾がないと、物事を自分の力だけで実現するのが難しい状態。

沙央里:結婚前は名古屋で看護師と保健師として働いていて、結婚後もしばらくは都内在住の夫と別居婚状態で仕事を続けていたんですけど、東京に移ったタイミングで仕事を辞めて以来、4年ぐらいずっと専業主婦です。復職したいと思う一方で「自分は仕事と育児を両立できるような器用なタイプじゃないし……」とネガティブな考えが頭をよぎるんです。でもずっと家にいて育児だけして、その上コロナの影響もあって人との関わりがあまりにもなさ過ぎて、若干ノイローゼ気味な時期もありました。復職するならどんなタイミングが良いでしょうか? そもそも働く方が良いのか、家にいた方が良いのか、一体どちらの方が良いのでしょうか?

ブゾン:せっかく色々な才能を持っているのに、「私って不器用」と思い込み、それがあらゆる行動をストップさせてしまっています、とても残念。感情ゾーン拡張タイプの沙央里さんはゾーン内にある耳から入る刺激に影響を受けやすいので、「できない」と言ってしまうと、その言葉に影響され暗示にかかってしまいます。そうではなく「できる」と言い換え、自分にポジティブな暗示をかけてください。仕事復帰を検討しているなら「育児との両立ができない!」ではなく、「じゃあ、どうしたら両立できるのか?」と豊かな想像力をポジティブにフル活用して考えましょう。横から見ると顎が引っ込んでいて、今は「大丈夫、できるよ!」と背中を押してくれる誰かの後ろ盾がないと、物事を自分の力だけで実現するのが難しい状態。隆太郎さんの力を借りましょう。

察して欲しい妻、言わないとわからない夫

隆太郎:そういえば娘の受験のときも、まだ始まってもいないのにずーっと「もうダメ……」と言っていて。それで結構言い合いになったこともありましたね。「まだ何もやってないのに、何でそんなにダメダメ言うんだろう?」と思ってました。

沙央里:夫は同じ状況でも「受かる気しかしない」って普通に言えるんですよ。それに対して私は「何でそんなこと言えるの?」って突っかかってました(笑)。

山本沙央里さん 山本隆太郎さん

ブゾン:沙央里さん、良くも悪くも想像力が豊かなので、根も葉もないことを根拠にストーリーを自分で作り上げちゃう。何事においても、自分にポジティブな声がけをして、意識をポジティブに持っていく必要がありますね。そうやって自己コントロール、自己マネジメントすることも大事です。それにこのままだとこれから先、娘さんも可哀想ですよ。あと、正面から顔を見ると鼻の穴が見えづらく、感情タイプ拡張タイプであっても自分の感情を表に出さない傾向が見られるので、もっと感情表現しましょう。

沙央里:確かに溜め込んじゃってます。夫婦喧嘩のときも、自分が言いたいことを我慢して押し殺しちゃってでも喧嘩を早く終わらせたい。そういう部分も夫婦で正反対だよね。

隆太郎:怒ってると何も言わないよね。雰囲気ですごく怒ってるだってわかる。彼女からしたら「雰囲気で察してよ」というのがあるんだろうな、と。

沙央里:そう、私は「察して欲しい」は強いけど、彼は「言って欲しい」。「これとこれをやって欲しい」と具体的に言えばその通りやってくれるのに、どうしても「察してよ!」と思ってしまって。それでずっとムスッとして、結局やって欲しいことも自分で抱え込んで無理してやろうとして結局上手く回らない……そういう悪循環を起こしちゃってます。



他人からの評価が気になりすぎて「NO」と言えない

ブゾン:沙央里さんは感情表現する練習が必要ですね。夫婦間で腹に一物抱えていると、早かれ遅かれストレスで爆発しちゃいますよ。思っていることをきちんと言葉にする練習を。パートナーが物事を起承転結で捉える思考ゾーン拡張タイプであることは幸運です。もし復職したら、仕事の場面でも「思っていることを言葉で相手に伝える」ことは重要。夫婦だからこそ「察して」をわかろうとしてくれますけど、仕事相手に「察して」では通じるわけないですからね(笑)。今のうちに隆太郎さん相手に練習しましょう。

佐藤ブゾン貴子さん

沙央里:そうですね。働いていたときも「NO」と言えなくて。同僚や先輩に仕事を頼まれたとき、自分も結構いっぱいいっぱいなのに「今忙しいので無理です」と言えなくて、「わかりました」って引き受けて。で、結局一人で抱え込んで残業しちゃう、というパターンに陥りがちでした。

ブゾン:その「NOと言えない」、断れない、根本の理由、何だと思う?

沙央里:……あ、他人からの評価、気にしちゃう?

ブゾン:その通り。感情ゾーン拡張タイプの大きな特徴として「他人からどう見られているか」を気にし過ぎちゃう傾向がある。周囲から「良い人」「優しい人」と思われたい、でもそれって自分に対して優しくないですよね。自分に優しくならないと心のゆとりが育まれないから、家族や他人にも優しくできない。自分軸と心のゆとりがあって、人は初めて他人に優しくできるんです。だから自分にもっと優しくしてあげて。でないと心痛を抱え込んで苦しくなってしまいますよ。

山本沙央里さん

沙央里:そういえば仕事をしているとき、精神的なものではないけど、ストレスから体調を崩したことはありました。

夫に嫌われたくなくて、良いことしか言わないのは×

ブゾン:あと、隆太郎さんに嫌われたらどうしよう……と考えて、良いことしか言わないのはやめたほうが良い。一番身近な人に遠慮するのは一番のストレスになる。一番身近なパートナーが一番心を許せる人であり、人生の荒波を越える一番の同志でないと、良好な夫婦関係を維持するのは難しい。まだ結婚4年だから歪みはそこまで大きくないかもしれないけど、10年20年経ったら大きな問題になってきます。ポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情も、全部言う練習をしましょう。いきなり全部ぶちまけるのは難しいと思うので、毎日一つずつとか、少しずつで良いですよ。ネガティブなことを言っても彼はいなくならないから大丈夫。選んだ人にはとことん尽くす顔タイプなので、その代わり選んでない人には見向きもしないけど(笑)。沙央里さんは選ばれたんだから、怖がらなくていい。言ってあげないと、彼もそのうち爆発しちゃいますよ。

山本沙央里さん 山本隆太郎さん

隆太郎:本当に「察して」って言われても、わからないんですよね。人格が違うし、ちゃんと言語化してくれないとわからない。まあでも「察して」と言う割には態度にめちゃくちゃ出てるけど(笑)。

ブゾン:隆太郎さんは輪郭細めのレトラクテで自己防衛能力が高く繊細、感受性も敏感ですけど、鼻の肉付きが厚めで他人の心の機微には疎い相貌心理学で鼻は「愛情の吸い取り窓口」。鼻の肉付きが薄い人は愛情をとても細やかに精査するけど、厚い人は逆でザックリ(笑)。だから相手の感情も、言葉できちんと表現してもらわないと分からないんですよ。沙央里さんは肉付きが薄め。

佐藤ブゾン貴子さん

沙央里:あ~、だから言わないとわからないんですね(笑)。

(山本夫妻の相談編、次回は夫・隆太郎さんのお悩みをブゾンさんが解決します。お楽しみに!)

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写真/山崎ユミ イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子

佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako

相貌心理学スペシャリスト

相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。

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