産婦人科医の宋美玄さんのポッドキャスト番組「聴く婦人科診察室」。宋さんとLEEweb編集長・畑江が女性ならではの身体や心のお悩みを解決したり、女性の性にまつわる最新事情を紹介したりと、赤裸々トークを繰り広げます! 毎週金曜日18時更新です。今回のお題は「性病(性感染症、STD)」。近頃梅毒が再流行中とのことですが、そもそも性病についてボンヤリとしか知らない方も少なくないのでは? これを機に、性病について宋さんにレクチャーしてもらいましょう!
宋美玄さんの「聴く婦人科診察室」#52
今週のよりぬき
- 「パパ活増加の影響で梅毒が再流行」というWEB記事がバズっていた。2022年4月、昨年に比べ患者数が1.6倍だとか
- 某大手新聞社のお悩み相談掲示板では「妻が自分に内緒でヘルペスの薬を飲んでいる。浮気しているでは?」という投稿が炎上気味
- 宋さんのクリニックでは、淋病の患者さんが激増。梅毒もの患者さんも結構増えているそう。「梅毒や淋病は10代、20代の患者さん多いかな」と宋さん
- 梅毒は潜伏期間に薔薇癬という、ピンク色の発疹が皮膚に出る。その後、デリケートゾーンにあまり痒くない疥癬が出る。最終的には神経梅毒でボロボロになる
- 妊婦が梅毒に罹患すると、子どもは先天性梅毒になり、一生梅毒に
- 男性はせいぜい献血のときぐらいしか性病検査の機会がないけど、女性は妊娠すると厚労省でHIV肝炎梅毒クラミジア検査が義務づけられている
- 「妊娠中は産婦人科にかかりやすいので見つかりやすいだけ、普段も結構もらっているはず。性的関係が閉じていたら性感染症はならない、という理屈。パートナーの性的関係が開くと……」と宋さん
- LEE読者が気をつけた方が良い性病は、頻度の高さ・患者の実数の多さではクラミジア
- クラミジアはおりもののにおいで気づく人もいるし、無症状の人もいる。腹痛があり、調べてみて見つかることも
- クラミジアの病原体が卵管を通ってお腹に届き不妊症になることもある
- ヘルペスは性交渉が原因とは限らない。一度なると一生のつきあいになってしまう。再発の頻度が高い場合、薬を飲み続けるケースも
- 毛ジラミ、クラミジア、コンジローマはコンドームを使用していても防げない
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イラスト/小迎裕美子
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宋 美玄 Song Mihyon
産婦人科医
セックスや女性の性などについて、女医の立場からの積極的な啓蒙活動を行う。メディア出演や著書多数。'17年、丸の内の森レディースクリニックを開業。https://www.moricli.jp/
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