LEE100人隊の「夫の顔」をブゾンさんが診断!
「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で16人、日本人初の相貌心理学教授・佐藤ブゾン貴子さんが相談者の「顔」を分析し、解決に向けたアドバイスと前進する勇気をくれる連載です。
今月はLEE100人隊から夫/パートナーの顔写真を募集(記事内ではイラストレーターによる似顔絵を掲載)、ブゾンさんが相貌心理学的観点から分析・診断。今週はプライベート寄りの相談を集めました。あなたの夫/パートナーに似た顔タイプの人がいたらぜひ参考にしてみてください!
禁煙がなかなか続かない…【Iさん・36歳・メーカー企画営業】
妻のコメント
昨年8月から禁煙に挑戦していたのですが、最近ちょこちょこ吸っているようです。こちらが怒ると一気にやる気をなくすので注意程度にとどめていますが継続が難しいタイプなのでしょうか? 夫婦で健康に長生きしたいので辞めてほしい……。
出世欲がなく、早期退職して好きなことで稼ぎながら老後を過ごしたいと言っていますが、現状何をするかは決まっていないようです。どんな仕事が向いていますでしょうか?
Iさんの顔タイプ:思考レトラクテ
「視覚」に訴える方法で禁煙するのがオススメ
相貌心理学では「正面顔は社会的な顔、横顔が本来の顔」。正面顔は意識しているので口が閉じていますが、横顔は口が開いています。無意識の状態で口が開いているのは、自制心が弱いことを表すのですが、弱さゆえ、相手を寛容に受け入れる姿勢になるとも言えます。思考ゾーン拡張タイプは、視覚的刺激に敏感。禁煙には……例えば、タバコの箱に癌に冒された肺の写真を貼るなどの工夫をされてみてはいかがでしょうか(思考ゾーン拡張タイプが多いフランスで実際に行われているタバコの販売方法です)。
顎が左右非対称気味です。噛み合わせなどの外的要因によるものでないのでしたら、行動が不安定なことの表れです。突然、自分の理想論に突っ走ってしまうということもなきにしもあらず。自己選択で何事も進めてしまうと、どうしても自分を甘やかしてしまう傾向が強いので、決まりや規則の中に入って働く方が良いでしょう。早期退職は自分だけで決めるのではなく、周りに相談することをオススメします。
妻の実家の近くに家を建ててくれたけど、育児に非協力的【Jさん・44歳・会社員】
妻のコメント
シングルインカムなので、リスクヘッジで配当金を得るべくがっつり投資しています。末っ子長男姉二人だからか「感情に流されず計算高く、昔から面倒から逃げるのも上手い」と義理の姉から聞かされています(笑)。私の実家の近くに早々と家を建ててくれたのですが、実家のご両親はショックのようでした……。自分の世界観を大事にし「ほっといてくれ」感がすごい。周囲には子煩悩に見えるらしいけど、育児に協力してくれません。
Jさんの顔タイプ:思考ディラテ
所有欲求が強く持ち家志向。相手を論破しがち
思考ゾーン拡張タイプで理想は高いけど、ディラテなので地に足がついていて、現実との設置点を無くすことはありません。おでこに三分割がしっかり出ていて、論理的にモノゴトを考えることに長けています。目と目の間が眼球1個分以上離れていて好奇心旺盛、かつまぶたがしっかりしているので、必要な情報を選び取る絞り機能の持ち主でもあります。ニンニク鼻で所有の欲求が非常に強く、持ち家を早々に建てたのも納得です。顎も顎先もしっかりしていて野心豊富、それを実現する力もあり、かつ正面から耳が見えているので、組織に属さなくてもやっていけます。
ただ、顎がぐいっと出ていて、相貌心理学的には「出過ぎ」。相手に自分の世界観や理想論を押しつける傾向の表れです。相手の感情に寄り添うことなく論破してしまいがちなので注意が必要です。
年々頑固になってきた夫。夫婦喧嘩が激化傾向【Kさん・40歳・公認会計士】
妻のコメント
年々頑固になってきたような気がしています。以前は主人の生活態度に対する私の小言を聞き流していましたが、ここ2、3年、言い返してきて喧嘩が炎上することがたまにあります。また「男は外で戦い、女は家事をする」という昭和的考えが根本にあるので、休みの日の家事も、基本的に「手伝ってあげる」スタンスで、ほとんどやってくれません。喧嘩せずにうまくやってくれるように持っていきたいなと思っています。
夫本人からは「これからさらに仕事を手広くやっていきたいのですが、どのようなことに気を付ければよいですか?」との質問です。
Kさんの顔タイプ:感情レトラクテ
感情的で暴走しがち。長い目で物事を判断すべし
正面顔だけ見ると凹凸等の変化が感じられない印象ですが、横顔のラインに変化がありますね。感情の起伏が激しいことの表れです。しかも感情ゾーン拡張タイプなので感情的とも言え、自分の好き嫌いで物事を判断しがち。家事を手伝ってくれないのは、単純に家事が嫌いだからなのでは。仕事の幅を広げたいのであれば、好き嫌いで判断しないこと!が重要です。
また、下唇から顎先までの距離が短く、物事にすぐに見切りをつけたがる傾向が表れています。これまでの仕事等も、もうちょっと頑張っていれば良い結果になっていたかも……思い当たる節はありませんか? 長い目で物事を判断しましょう。眉と目の間が狭いので集中力は高いですが、横から見ると耳が斜めでアクセルタイプ=飽きっぽさがあるのも注意。感情の動向が心のバロメーターとも言える彼にとって、頑なさは現状が思い通りに行っていないことの証、とも言えます。妻の小言にも、一時の感情でつい言い返ししまう現状、仕事で少々お疲れなのかもしれませんね。
職場ストレスで日に日に眉間のしわが深く…健康状態が心配【Mさん・36歳・メーカー勤務(研究職)】
妻のコメント
職場では中間管理職で上司と部下の板挟み状態なようで、日に日に眉間のしわが深くなっています。話を聞くようにはしていますが、健康面が気になります。ストレス発散方法など教えてください。
あまり強く言えないお人好しタイプ(仕事でも頼られたらあまり断れないようです)なのに短気な一面もあるB型。食べ物や音楽などハマったものには一時的にのめり込み、しばらくすると飽きる。理屈っぽい、良く言えば合理的?なのか、理系男子な部分が日常的によくでてきます。意見の相違があるときは不機嫌な雰囲気は出すが、考えを口にせず黙りこむ(本人曰く、考えを言葉にするまでに時間がかかるとのこと)。手紙を書くにも下書きが必要な慎重派。きっちりしていて几帳面。時間にシビアです。ニコニコしていて人当たりはよく、コミュニケーション力もあります。
育児には協力的で子供好き、一人暮らし経験があるため掃除や料理など一通り生活できる範囲ではこなせる(土日は助けてもらっています)。体を動かすこととバス釣りが好き。
Mさんの顔タイプ:感情レトラクテ
倒れる寸前。月に一度は自由時間を…
輪郭に対して目・鼻・口が大きい「レアジッサン」。人から良く見られたい思いが強く、他人からの反応がモチベーションに繋がるタイプ。どう振る舞ったら相手に良く見られるかを熟知しており、非常にコミュニケーションに長けています。一方で、例えば「研究者になりたいから東大に入る」のではなく「東大に入れば凄いねと言われるから東大に入る」ような、ネームバリューに弱い点も。そして鼻が下向きで勢いがない、いわゆる「保守的な鼻」の持ち主なので安パイを踏みがち。
「良い人」を演じるために、上司と部下の板挟みになってしまっているのでしょうね。レアジッサンに加え、耳を横から見るとちょっと斜め向きで、飽きっぽい傾向が。一つのことを掘り下げるよりも変化のある仕事、ファッションプレス等流行を追うような職業が、実は向いています。
レアジッサンの方は顔のパーツが大きい分、相貌心理学では「エネルギーの出入り口」を象徴する口からエネルギーが溢れ出てしまい、枯渇するまで体力を使い果たしてしまいます。おそらく仕事から帰宅する頃にはボロボロなのでは……まずは体力温存を心がけ、土日のうち1日、難しいようならせめて月に一度は彼の趣味の時間に充てる、家族は彼を置いて出かけるなど、とにかく彼の自分時間を尊重してあげることが、心身の健康を保つために重要です。
田舎暮らしをしてみたいけど、飽きずにいられるか?【Nさん・38歳・外資系IT人事】
妻のコメント
普段はメガネをかけています。夫の隠れた性格と、向いている仕事を教えてください。のんびり田舎暮らしをしても、飽きずにいられるでしょうか?
Nさんの顔タイプ:活動レトラクテ
田舎生活に「金銭的な実益」を見出せれば可
日本人には珍しい活動ゾーン拡張タイプですね。隠れた性格は……お金好き。向いているのもまさしくお金自体を扱う仕事、あとは手を使って何かを作る仕事。活動ゾーン拡張タイプは物事をメリットデメリットで判断し、とにかく実利的。展開力にも長けているので、現在の人事の仕事もとても向いています。
横顔を見ると新幹線のような形状で、勢いの強さが表れています。このタイプは常に変化を求めるので、田舎暮らしののんびりスローライフは向かないですね。ただ、例えば無農薬農業やIT技術を取り入れた農業など、変化を取り入れた農業方式で、「変化とメリット」を生活に取り入れて、田舎生活に金銭的な実益を感じることができるなら可能とも言えます。
夫のあらゆるお悩み解決に、ブゾンさんの最新刊も併せてチェック!
本書では、約20の人気職種・業種を中心に相貌心理学の観点から分析。採用活動でのミスマッチを防ぐだけでなく、オンライン時代に顔しかわからない場面でも、相手の情報を読み解くことができます。さらに、自己プロデュースで適性に近づく方法も伝授。自分と相手の適性を知り、より適正な環境に導く「顔の心理学」を紹介します。
“顔”で解決したい
お悩みテーマ、募集中!
佐藤ブゾン貴子さんに、相貌心理学的観点から分析してほしいお悩みを募集中。以下のボタンから専用メールアドレス(bouzon@lee.hpplus.jp)宛にぜひリクエストを送ってくださいね。
写真/山崎ユミ イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子
佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako
相貌心理学スペシャリスト
相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。
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