目頭の切れ込みが深いと繊細な印象に

目頭の切れ込みが深い人は、目から入ってくる情報を細かく選び取る欲求が強い傾向があります。また、このような形状の目頭は、相手に繊細な印象を与えます。美容整形手術で目頭切開を希望する女性が多いのも、繊細さが増すからではないでしょうか。

「富士額」の持ち主は段取り上手

本連載バックナンバー（https://lee.hpplus.jp/column/1982099/）で、額の生え際の形状によって「創造力」「展開力」のどちらが長けているのかを見分ける方法を解説しました。生え際がまっすぐで額の形が台形の人は元々ある物を展開する力に長け、生え際が丸く額の形もまん丸の人は創造力が豊か。

では、前々回の相談者・Yamaさんのような「富士額」の場合はどうなのでしょう？　このような形状の額を持つ人は、段取り上手。旅行の際は「旅のしおり」を作る、A地点からB地点までの最短ルートがすぐに出てくるなど、物事を合理的に考えて判断する能力に長けています。

感情ゾーン拡張タイプでも思考ゾーン優先になる「鼻脇前面収小」とは？

横顔を見て、鼻の脇がえぐれている人はレトラクション・ラテロ・ナザール（鼻脇前面収小）と言います。疑心暗鬼など感情にフラストレーションを抱え、感情活動を上手く絞れないことの表れです。コミュニケーションを遮断することによって自分を守るので、他人だけでなく自分に対しても疑り深い傾向があります。レトラクション・ラテロ・ナザールは思春期までに形成される特徴で、一生変わりませんし、太ったり痩せたりしても変わりません。

前々回の相談者のYamaさんは感情ゾーン拡張タイプでしたが、レトラクション・ラテロ・ナザールの特徴も表れているため、感情ゾーンの次に大きいモーターである思考ゾーンが主導になり、思考ゾーン拡張タイプの傾向が強くなります。

エラ張りはバイタリティ豊富な証

エラ（顎）がしっかりと張っている人は、バイタリティ豊富で活動欲求が強い傾向があります。一方でエラが張っていない人は、その逆の傾向があります。エラ張りでも輪郭の形状と最も拡張している顔のゾーンによって、バイタリティが発揮される動機が異なります。

エラ張りで輪郭どっしりのディラテの場合、持ち前の体力量がバイタリティを発揮する動機になります。一方、輪郭が縦長でエネルギー量少なめのレトラクテの場合、少なめの体力量を補うべく、最も拡張している顔のゾーンの特性がバイタリティを発揮する動機になります。

前々回の相談者・Yamaさんと前回の相談者・わかさん、ともにエラが張っておりバイタリティ豊富な傾向がありました。しかしYamaさんは輪郭どっしりでエネルギー量豊富なディラテ、わかさんは輪郭が縦長でエネルギー量少なめのレトラクテ。輪郭タイプの違う二人は、バイタリティを支える源が違います。

Yamaさんはディラテなので持ち前の体力でバイタリティを発揮できます。しかしわかさんはレトラクテで体力があまりないので、顔のゾーンで最も拡張している真ん中部分＝感情ゾーンがバイタリティを支えます。つまりワクワクするような感情の動きがないと、バイタリティを発揮できません。

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撮影／山崎ユミ　イラスト／つぼゆり　取材・文／露木桃子