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Sayaの「星がたり」

自分の可能性の見つけ方/Sayaの【読む星占い/星がたり】

  • Saya

2021.12.07

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LEE1月号でも特集している「自分の可能性の見つけ方」

あっというまに今年最後の更新になってしまいましたね。年末年始を控え、みなさまにはいかがお過ごしですか。

更新日である12月7日は、LEE本誌の発売日でもありますが、今回は、本誌で「自分の可能性の見つけ方」+「星と暮らしのカレンダー」+「2022年上半期の12星座占い」という大ボリュームの特集をお届けしています。ぜひ書店で手にとってご覧ください。

さて、今回の「可能性」特集。ある晩、担当の編集HT子さんとのメッセンジャーで、「みんな自分の可能性を見つけたいんだよね」と私がつぶやいたところから始まりました。企画にする意図はなかったのですが、それがいつのまにか企画になっているのが編集者の怖いところです。

Sayaの星がたり/可能性の窓を開ける女性

とは言え、特集にするにあたり、「妻・母・娘といった役割でいっぱいの現実に追われて、とても可能性どころではない」という人もいるであろうことは、ふたりとも心配な点でした。また、きらきらと輝く女性像を読者に押しつける、そんな誌面の作り方もしたくない。真面目な女性のなかには「他の人たちと比べて、どうしてこんなにできないんだろう」と自分を責めてしまう人もいると思うからです。

でも、詳しくは本誌をお読みいただきたいのですが、2022年の5月11日から拡大と保護の星・木星はおひつじ座に滞在します。新しいスタートを切りたくなる人も多くなるし、自分がやりたいことを自由にやりたくなるはず。未来を読み、その情報を伝えるという占いのミッションと雑誌発売時の読者の気分をすくいあげるという雑誌のミッション。このバランスにとても頭を悩ませることになりました。

「可能性の探求」と、「役割」の間で揺れる心

入稿後、「ベストは尽くしたけれど、あれでよかったのかな」と心残りもないではないなか、始まったのが『LEE web』の読者プレゼントのセッション。抽選で選ばれた3人の方とオンラインでお話しする機会をいただきました。ホロスコープを前にすると本当の気持ちが出てくるものですが、今回も、全員が自分の可能性について知りたいと思っていたのです。「こんなにも悩んでいることが同じだなんて、可能性の特集を書いてよかったな」と思ったことでした。

ただ、本当の気持ちは、「自分の可能性の探求」にあるにしろ、その前に「正しい妻・母であること」が行動のブロックになっているのも共通点でした。みなさん、30代から40代。既婚で子どももいる方たちだったので、「家庭を優先したい」気持ちと「仕事をしたい」気持ち、あるいは「仕事をしなくてはいけない」状況の間で揺れていたのです。

3人のうち、仕事を続けている方はふたり。でも、シングル時代よりはプライベート優先で、働きたい気持ちを抑えている。コロナ禍をきっかけに仕事量がさらに減ったという方もいました。自分の気持ちとしては仕事も家庭も、両方することに憧れている。でも、仕事を優先して、家庭が犠牲になるのも、家庭を優先して、仕事で周囲に迷惑をかけるのも嫌……そんなふうに、「こうしたら、どうなる」を考えすぎて、身動きできなくなっていたのですね。

実際、3人目の方は少し年齢が上だったので、仕事と家庭のバランスに悩んだ挙句、家庭に専念してきたけれど、娘さんも成長し、そろそろ教育費が重くのしかかるように。社会復帰をしなくてはいけないと思うのに、ブランクが空きすぎて、なかなか進めずに悩んでおられました。

両立に揺れる方が多いのは、どこかに「ひとつのことに専念し、結果を出せるほうがよい」という価値観もあるように思いましたし、両立により、時間に追われるようになる、物理的な大変さもあると思います。

一点集中じゃなくていい。その分、取捨選択がカギに

でも、2023年3月までは現実化とルールの星・土星はみずがめ座にありますし、2023年3月には変容の星・冥王星もみずがめ座に入ります。みずがめ座は、とてもフラットなエネルギー。ひとつのことのスペシャリストになるよりも、自分の本質をさまざまな分野で表現する人のほうが今後、魅力的に見えていくでしょう。そのときに、すべてを完璧にしようとしたら、何もできない。とは言え、形だけを辻褄合わせていては、どちらでも及第点の結果も出ない。ポイントを抑え、それ以外は捨てるという取捨選択のセンスが問われます。

同時に必要なのはコミュニケーション力ですね。「自分さえ我慢していれば、家庭はうまくまわりがち」と主婦の方は思いやすいもの。でも、すべてを引き受けたらパンクするのは当たり前。これまでより仕事を増やすなら、夫や子どもたちにも家事の負担などをがんばってもらわなくてはならないし、しかも、イヤイヤやられるのではこちらもストレス。心からママが働くことに同意し、応援してもらわないと実現しないですよね。

Sayaの星がたり/家族の協力も大切



ゆるりとでも、自分の可能性とつながり続けて

そして、完璧なキャリアを今は思い描ける状況になくても、自分の可能性とつながり続けることも大切だと思います。可能性とはキャリアに限らないので、関心のあることを勉強してみる。深く掘り下げてみる。1日ひとつ英単語を覚えるだけだっていいのですよね。

LEEの読者の方は本当に真面目だなあと思うのですが、母親世代に比べ、自分が自由になっていることに戸惑う傾向も。夫は、「好きにしていいんだよ」と言っている。職場の人も同じ。でも、家庭の主婦がそれでいいのかと自分で自分に制限をかけてしまっている面があるのですね。けれど、母親世代のようにパーフェクトな主婦、パーフェクトな仕事人を目指し、消耗していく時代ではもうないと思うのです。

みずがめ座の時代は、「自由・平等・博愛」のジェンダーフリーの世界。男女の役割分担の発想に縛られず、自分がパイオニアになったつもりで、仕事と家庭のバランスを切りひらいていく。精神の強さや自由な発想力がきっと可能性の扉をひらいてくれるものだと思います。

(次回は、2022年1月7日に更新)


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Saya Saya

アストロロジー・ライター

1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。

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