今週も産婦人科医の宋美玄さんのポッドキャスト連載「宋美玄さんの聴く婦人科診察室」の時間がやってきました! 女性ならではの心や体のお悩みを解決したり、性にまつわる最新事情を解説したりと、充実の内容でお送りします。本連載が始まり早4カ月、ダントツで再生回数が多かったのが第4回「LEE読者の半年以上セックスレス率40%。レスになる夫婦、ならない夫婦の差はどこにあるの?」でした。終わりのないセックスレス問題に、宋さんが今一度向き合います。
結婚とは、セックスをいつでもしていい権利?
夫婦間でセックスに対する熱量の差が生じることで、セックスレス問題はこじれます。30〜40代の多いLEE読者の場合、妊娠・出産・育児の真っ只中であることがレスに拍車をかけている、そして「夫はしたいけど、妻はしたくない」ケースが多い模様です。
第4回で宋さんが説明してくれた通り、産後や授乳中の女性はホルモンバランスの影響等で、セックスに非常に不向きな状態。それなのに「結婚とは、セックスをいつでもしていい権利」と認識している男性が少なくありません。一方で妻が「そろそろ二人目が欲しい」といった事情からセックスを再開しようとしても夫が応じてくれない、といったケースも。
離婚回避のため、すべきこととは?
同じ人とのセックスにはどうしても飽きてくるのが人間の性。そして加齢とともに性欲が減退する人が多数派。夫婦ともにセックスする必要性を感じない、または夫婦間のセックスに対する熱量が同等であれば問題はありません。が、そのバランスが不均衡な場合は、離婚を回避するためにも、夫婦間でセックスレス問題に折り合いをつけることが不可避です。
夫婦のどちらかが求めているのに、相手がゼロ回答では×。法律でも1年以上正当な理由なく性行為を断られたら、離婚の要件として認められます。実際に性的不一致が原因で離婚する夫婦も少なくありませんし。
夫婦カウンセリングの現実
「したいのに応じてもらえないのも辛いし、したくないのに応じないといけないのも辛い。性欲の片思いってなかなか難しいんですよね。ただ、ライフパートナーとしてお互い一緒に生きていくと決めたからには、ある程度どこかに落としどころを作らないと。それこそ夫婦カウンセリングで話し合っていくとか。ただここだけの話、カウンセリングでも上手くいかないことの方が多いですけどね……」(宋さん)
なんだか身も蓋もない展開になってきてしまいましたが……「夫婦二人でちょっとエッチな映画を観て、そういう気持ちになったところでちょっとイチャイチャして、パートナーと楽しい時間を過ごしてみては?」と宋さんからフォローが。オススメの作品は『愛人/ラマン』と『ノルウェイの森』とのこと。今回の収録でも何の結論も出ませんでしたが、ああだこうだと語り合っていく中に何かヒントが隠れているかもしれません。
(次回は10月22日(金)18時配信です、どうぞお楽しみに!)
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第一子を産んでから、産後の「尿漏れ」に悩んでいます。くしゃみも笑うのも怖い…(泣)【宋美玄さんの聴く婦人科診察室#15】
イラスト/鹿又きょうこ
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宋 美玄 Song Mihyon
産婦人科医
セックスや女性の性などについて、女医の立場からの積極的な啓蒙活動を行う。メディア出演や著書多数。'17年、丸の内の森レディースクリニックを開業。https://www.moricli.jp/
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