FOOD

「冷蔵庫を開けても何も思いつかない」あなたへ 料理家がリアルに作っている「料理がしんどい日」のごはん 

本多理恵子さんに教わる「料理がしんどい理由」に合わせた3つの解決策

2021.08.22

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「しんどい」のも、「できていない」のもみんな同じ!料理家でも「料理がしんどい日」はありますか?そんな日はどう乗り切ってますか?

プロが毎日料理を続けられるのは、“手の抜きどころ”がわかっているから。それが見えれば、料理はもっと気楽になりそう。

お話を聞いたのは
本多理恵子さん

「しんどい理由」に合わせた解決策をいくつか用意しています

本多理恵子さん

鎌倉でカフェを経営しながら、手ぶらで見るだけの料理教室を主宰。2007年以来、のべ1万2000人の生徒が訪れる人気の教室として話題になる。著書に『料理が苦痛だ』(自由国民社)など。https://rietta.me


神奈川・鎌倉の「カフェ リエッタ」(*注)では、地元野菜を使った料理が人気。そして同じくらい評判なのが、オーナーの本多さんが主宰する「お気軽料理サロン」。やってくるのは、「料理がしんどい」と感じている人や、「私は料理が下手」と自己嫌悪に陥っている人たち。

「でも、よくよく話を聞くと、皆さんちっとも、下手でも苦手でもない。すごくちゃんとやっているんです。家でのごはん作りは、ひとり台所にこもっての作業。だから、自分ができていることを、正当に評価できなくなっちゃっているんですね」(本多理恵子さん)

教室で生徒さん同士が話をすると、「なあんだ、うちだけじゃないんだ」と皆さんホッとするそう。それは、「私だけができていない」と感じていたことは、実はみんなもできていないことだったと気がつけるから。

「しかもね、その“できていないこと”って、別にやらなくてもいいことなんですよ。1食につき、おかずなんて何品も作らなくていいし、そのすべてに手をかけなくていい。具だくさんなら、ひと皿作れば十分! 副菜を作るなら、素材を切って出すだけだって立派なものですよ」(本多理恵子さん)

本多さんだって、仕事が忙しかった日は、凝った料理なんて作れません。それでも食卓になんとか料理が並ぶのは、手の抜きどころを知っているから。

「どこにしんどさを感じているかがわかれば、解決策は意外と簡単に見つかります。焼いてから煮込んだり、などの調理の手間が負担なら、そこを省略する。味が決まらない=味つけ迷子な状態に疲れているなら、一発で味が決まる方法を取り入れる、とにかく洗い物が手間なら、丸ごと使えるミニトマトや、手でちぎって使える食材、切らなくていいこま切れ肉を買っておく。

特にお子さんが小さいうちは、料理したくなくても、どうにか食卓に料理をのせなければいけない日が多いですよね。そんなときは、『みんなだって、こんなものなんだ』と、堂々とラクしたっていいんですよ」(本多理恵子さん)

*注 現在は休業中。秋頃より完全予約制で再開予定

「料理がしんどい日」は……

1.フタして加熱の「一発調理法」で調理の手間を省く

1.フタして加熱の「一発調理法」で調理の手間を省く

2.たいていの料理がおいしくできる「一発調味料」で味つけの手間を省く

2.たいていの料理がおいしくできる「一発調味料」で味つけの手間を省く

3.包丁・まな板を使わず、洗い物の手間を省く

3.包丁・まな板を使わず、洗い物の手間を省く

【特集】「冷蔵庫を開けても何も思いつかない」あなたへ 料理家がリアルに作っている「料理がしんどい日」のごはん


2021年9月号【「冷蔵庫を開けても何も思いつかない」あなたへ 料理家がリアルに作っている「料理がしんどい日」のごはん】より
撮影/宮濱祐美子 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美

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