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Sayaの「星がたり」

人生に潤いを取り戻すヒント/Sayaの【読む星占い/星がたり】

  • Saya

2021.06.07

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じめじめしたお天気が続いていますが、みなさまにはいかがお過ごしですか。

5月14日にうお座に拡大と保護の星・木星が入ってから、約3週間が経ちました。うお座には境界を溶かす星・海王星も滞在しているので、もともと不安が渦巻いているところに木星が入り、そのありかを見せてくれている状態です。私たちの心から堪えていた感情があふれ出しているようでもある。うお座は、水のエレメントの最後の星座です。傷ついた気持ちや痛みが癒しや潤いを求めて、さまよい出しているのです。

心からのあたたかい言葉なら、思い切って伝えてみる

andBAKE×Saya 心からの優しい言葉なら、思い切って伝え

みんながそんなふうに潤いを求めているわけなので、今は素直な優しい言葉が喜ばれるはずです。普通なら、わざわざ言わないようなことでも口にしてみましょう。それがポジティヴな思いなら、伝えてみるのを怖がらないでほしいなと思います。

私も最近、そうした経験をしました。この春、着付けを習い始め、憧れの着物のサイトで帯揚げを購入したのですが、「ブログをいつも楽しみにしています。自分の好みがわかってきたら、いつかは着物や帯も買いたいです」といったひと言を備考欄に添えました。初心者にもわかりやすくコーディネートを書いてくださるので、とても参考になっていたからです。すると、わざわざお礼のメールをくださったのですね。帯揚げひとつでも喜んでくださるし、ひとりひとりを大事にしておられるんだなとうれしくなりました。

逆の立場でもそうです。この原稿をすでに書いていた更新直前のある日、ツイッターで読者さんがすごく誉めてくださって。ほかの方でも、5月に発売した新刊について、感想をつぶやいてくれたり。「ああ、通じているんだな」と。この「気持ちが通じ合う嬉しさ」は、とてもうお座的だと思います。「迷惑かもしれないな」と思っても、ハートからの言葉なら、伝えることを躊躇しないでほしいですね。

ただ潤いを人に求めすぎると依存になります。「私の話を聞いて、いつも一緒にいて、負担を分かち合って、私の寂しさを理解して」というように「わかってほしい人」になってしまうと、周囲からは人がいなくなるもの。べったりと寄りかかられるのが好きな人はいませんから。潤いは、自分で自分に与えてあげる。それが一番だと思います。

目下の「潤い」は、茶道と着物で季節を愛おしむこと

私にとっての目下の潤いは、茶道と着物です。20代から興味があり、周囲にも嗜んでいる人が多かったのに、多忙さからチャンスを逃してきて。京都に来たからには和のお稽古ごともしたいと思っていた三年前、テーブル茶道のチラシがポストに入っていました。月に一度、カフェの、しかもテーブルで習うという気軽さから、重い腰を上げられました。

始めてみると本当に楽しい。その間、コロナ禍でお稽古がお休みになるなどして、お点前はまったく上達しませんが、お軸やお花を拝見し、お菓子とお茶をいただく。お抹茶を点てる練習をする。それだけで心が満たされます。それに京都ではお茶が暮らしの中にあるので、ちっとも派手なものではないのです。今はマンツーマンで、先生が所属される裏千家のお稽古場に通っていますが、お点前は裏千家の立礼式に則ってはいますが、お免状を取る必要もないので気楽なものです。

お茶に通ううち、着物も着てみたくなり、二年前には大徳寺の近くの小さなお寺での着付けの個人レッスンを見つけていました。着物がないと習えないことに気づき、茶山の骨董屋さんでリユースの紬を手に入れたのにコロナ禍が到来。ようやく習い始めたのがこの春、緊急事態宣言が明けてからのこと。

andBAKE×Saya 茶道と着物

でも、習い始めたら、これも楽しくて。あれこれ着物の本を買ってみたり、『美しいキモノ』をバックナンバーまで読み込んでみたり、着物のサイトを飽かず眺めたり。草木染めの結城紬、琉球紬や織物の美しさに目覚め、リユース品で手に入れたり、母が若い頃の紬を譲ってもらったり……すっかり着物にハマってしまいました。

アンティーク着物とは違い、一度か二度しか袖を通していない美品が流通し、リユース、リサイクルなどと呼ばれています。私のような初心者は、リユースで購入し、着物に慣れていくのがいいと思うのですが、リユースとひと口に言ってもお店ごとに特徴があり、店主のセレクトの趣味、つまり世界観がすごくわかる。インテリアやハンドメイド雑誌をやっていた頃のような楽しさがあるのです。こんな状態は久しぶり。「大好き」の気持ちが心を癒し、ハートがさらにひらかれていくのを感じます。

お茶も着物も、二十四節気にもとづいて動きます。何月になったら、これをして、あれをしてという「雑誌」や「星」の世界と似ているところもあるのです。生活と密接に関係するおとめ座の私は、つくづく季節の移ろいや日々の暦が好きなのだと再確認しています。今はとりあえず、お茶のお稽古に着物で行けるようになるのが目標です。

自分にとって本当に必要なものを見極めれば、運も上向いてくる

これまで、星まわりから、不要なもの、物質への執着を手放すようにお話ししてきましたが、何もシンプルでミニマムな暮らしを勧めているわけではないんですね。大切なのは無駄なものを徹底的に省き、本当に好きなもの、心が潤うものだけをそばに置くこと。スペースを空ければ、自然とよいものが流れ込んでくるから、〝手放し〟を勧めているだけです。

それは人間関係でも同じ。過去に大好きだった人でも、今の自分のエネルギーに合わなければ、手放すことを恐れないでほしいと思います。そうやって、付き合う人も物も空間も行動も、自分と合うエネルギーのものだけで満たしていく。それこそが運のよくなる秘訣。同時に、人には求めずに自分で自分を楽しませてあげる。それこそが精神的自立なのです。カラカラに乾いた心には自分で潤いを与えてあげる。自分の好きなものは、いくら占いに聞いてもわからない。自分しか頼りにならないのです。

 

Sayaからのご案内

さて、先月に続いてお知らせで恐縮ですが、そんなあれこれを書いた最新刊が今月、発売になります。『みずがめ座時代の太陽的生き方の提案〜過去の扉を閉じて、〝私〟をバージョンアップする方法〜』(大和出版)ですが、こちらもよろしければ、ご覧くださいね。

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(次回は、7月7日に更新)


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Saya Saya

アストロロジー・ライター

1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。

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