FOOD

「おつまみおせち」が気分です

【おつまみおせちレシピ3品】お重なしでも、3品作れば新年の食卓に!/小堀紀代美さん

2020.12.26

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お重なしでも、3品作れば新年の食卓に! 「おつまみおせち」が気分です

お正月気分は味わいたいけれど、フルスペックのおせちはちょっと無理と思っている人へ。おつまみにもおかずにもなる料理を3品作って大皿に盛れば、新しいお正月のスタイルに。

大人も子どもも楽しめるように肉や卵を取り入れた、甘辛だけでない新しい味。目新しさも手伝ってみんな大満足!

「おつまみおせち」は3品を大皿にで絵になります

ごちそう感のあるかたまり肉をドーンと盛って卵料理と和え物を合わせれば、作るほうは充実感あり、食べるほうも大満足。

やわらかい肉をコクのある甘酸っぱいソースで
ローストポークバルサミコ酢ソース

「かたまり肉をやわらかく仕上げるコツは、ハチミツでマリネすること。れんこんを下に敷いて焼くと、肉のうま味がついてぐっとおいしくなります」

材料・作りやすい分量

豚肩ロース肉(ブロック)……500g
れんこん……150g
オリーブオイル……大さじ1/2
塩……適量
しょうゆ……大さじ1

A)
黒こしょう……少々
ハチミツ……大さじ₁
オリーブオイル……小さじ1

〈ソース〉
バルサミコ酢……大さじ2
ハチミツ……大さじ1
しょうゆ……大さじ1/2

作り方

  1. れんこんは皮付きのまま1.5㎝幅に切り、オリーブオイルと塩ひとつまみをからめる。豚肉は塩小さじ1/2をすり込み、Aをからめて15分おく。保存袋に入れてしょうゆを加え、軽くもんで室温に1時間以上おく(冷蔵庫で一晩おいてもいい)。
  2. バットにオーブンシートを敷いてれんこんを並べ、その上に肉をのせる。190℃のオーブンで60分、途中で前後を入れ替えて焼く。焼き上がったらアルミホイルをかぶせ、40分以上休ませる。
  3. 出てきた肉汁とソースの材料を小鍋に入れ、少しとろみがつくまで煮立てる。②の肉を適宜切り分け、れんこんとともに器に盛り、ソースをかける。


具だくさんの厚焼き卵はみんな大好き!
ふくさ卵

「カニなどお正月っぽい具材を彩りよく入れて、パウンド型を使ってオーブンで焼くと簡単! 卵を溶きほぐすとき、泡立てないようにするのがポイントです」

材料・作りやすい分量

卵……3個
カニの身をほぐしたもの……15~20g
生しいたけ……1枚
にんじん……2㎝分
三つ葉……1束

A)
薄口しょうゆ、砂糖……各小さじ1
塩……少々

作り方

  1. しいたけは軸を切って薄切り、にんじんは千切り、三つ葉はざく切りにする。パウンド型(18㎝)にオーブンシートを敷き込む。
  2. ボウルに卵を溶きほぐし、A、カニ、しいたけ、にんじん、三つ葉を加えて混ぜる。
  3. パウンド型に流し入れ、190℃のオーブンで35~40分、しっかり全体が膨らむまで焼く。粗熱を取って型から取り出し、食べやすい大きさに切る。

パウンド型に流し入れたら、具が均一になるよう、彩りも考えて整える。分量を倍に増やせば、小さなバットでもOK

くるみ和えのようなコクのある味が簡単に
なますのピーナッツバター和え

「もともとはピーナッツを使う義母のレシピですが、ピーナッツバターにしたら大成功! コクが加わって酸味もマイルドに。野菜の水分をしっかり絞るのがポイントです」

材料・作りやすい分量

にんじん……小1本
大根……1/3本(350~400g)
塩……小さじ1/3

A)
ピーナッツバター(チャンクタイプ・加糖、甘味のほぼないもの)……大さじ4
砂糖……大さじ1
酢……大さじ3弱
塩……ひとつまみ

作り方

  1. にんじんと大根は皮をむいて千切りにし、塩を振って10~15分おき、出てきた水分をしっかり絞る。
  2. ボウルにAをよく混ぜ合わせ、①を加えて和える。しばらくおいてなじませ、味を見て足りなければ塩、酢各適量(ともに分量外)で味を調える。

お重に詰めると

「ふくさ卵やのし鶏など形の定まったもので角を決めて、エビなどお正月らしくて豪華に見えるものは真ん中に。隙間になますなど形の変えられるものを詰めると、きれいに盛れると思います。ちょうどいいサイズの升などを中に入れると盛りつけがぐっとラクに」

おつまみおせちの作り方を教えてくれたのは
小堀紀代美さん

料理教室の生徒さんからよく聞くおせちの悩みは、正統派のおせちを一生懸命作っても、甘辛しょうゆ味に家族が食べ飽きてしまうというもの。もっとカジュアルに楽しみたいと思う人は多いですね。

そこでお重にぎっしり詰めるのではなく、お気に入りの大皿に3品くらいを盛ってみては?

メインはかたまり肉のような存在感のあるものにして、サブは卵料理やさっぱり味の野菜マリネなど。これならお酒のおつまみにも、子どものごはんのおかずにもなります。

家族はきっといろいろ違う味を食べたいはずなので、ベースの和風味の中にもバルサミコ酢やピーナッツバターを使ったり、ハーブを使ってオリーブオイルと塩で味つけしたりすると、味に変化がついて食べ飽きません。黒豆や栗きんとんなど市販のものをアレンジするのもいいですね。

今年は無理をしないで、カジュアルなおせちをのんびり楽しんでくださいね。

料理家。料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」を主宰。料理やお菓子のおしゃれなオリジナルレシピが人気。著書に『ライクライクキッチンの毎日和食』(枻出版社)など。Instagram(likelikekitchen)。


詳しい内容は2021年LEE1月号(12/7発売)に掲載中です。
撮影/宮濱祐美子 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/海出正子

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