子どもの絵や工作、家族写真・・・気づけばあふれんばかりの思い出の数々。しまい込むだけでなく、おしゃれに飾ってみては?
STUDIO pippiしげおかのぶこさん、フォトグラファー中川正子さんに、大切な思い出を取り入れたインテリアアイデアを教えてもらいました!
家族の思い出をインテリアに03
リビングの壁の一角を、月替わりで子ども作品を飾るスペースに
おもちゃ・教材などのデザインや、子ども向けワークショップ「こどもじっけんしつ」を通じ、楽しいもの作りや遊びを提案。雑誌や広告でも活躍中。
写真で撮影し続けて子どもの成長記録にも
「子どもの絵や工作って、パワーがある。いつも『すごいな』『かなわないな』と、感動して見ています」
そう話すしげおかさんのお宅は、居間の壁一面が、4歳の息子・新太くんの作品の、ギャラリースペース。保育園や自宅で作った作品や絵を月の初めから徐々に貼っていき、月末に写真に撮って残します。
お寿司を食べておいしかったり、恐竜博を見に行って楽しかったり……。その時期に夢中になったもの、記憶に残ったものなどを飾り、写真で収める。
「平面の絵だけでなく、立体物も貼るようにしています。家に来た人が『すごいね』と褒めてくれると、息子の自信にもなるようです」(しげおかさん)
ライフワーク的に作っているカレンダーたち
毎月母子で作り続けているカレンダー(この月は、食欲の秋でお寿司がモチーフ)、まわりには折り紙で作った恐竜や新幹線の絵などが飾られていました。
6月はあじさいの葉を折りたたんで利用したかたつむり、7月は100円均一で購入したマグネットシートと網を活用したバーベキューと、発想がとにかく自由。
「いつか一冊の本にできるといいなと思って、まとめています。アイデアがおもしろくて、私のほうが逆に影響を受けたりしています」(しげおかさん)
工作スタンドで、創作意欲アップ
3歳の誕生日にしげおかさんが作ってプレゼントした「工作スタンド」。色鉛筆やペンなどの画材類、ハサミやのりなどの文具類、紙や廃材などの材料が一堂に揃っています。
子どもの作品は日付やエピソードなどを書き添え、作った年度ごとに箱にざっくり収納。
コンテナケ-スのグレーとイエローに合わせ、A3のコピー用紙の空箱に厚紙を貼って、イエローのテープで縁取り、オリジナルの箱を作製。
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「私がいろんな素材を使って工作している様子を、赤ちゃんの頃から見ていたので、息子も自然と手を動かす子に育ちました。その時期にしかない感性や柔軟な発想に、いつも心を動かされます。
ひと月という短い時間でも、家の特等席に作品を飾ると息子も喜ぶし、平日仕事で忙しくて、なかなか時間が持てない夫とも、コミュニケーションのきっかけになるようです」(しげおかさん)
家族の思い出をインテリアに04
部屋の主役は、ポスター大にプリントした成長期の子ども写真
岡山を拠点に全国各地や海外に赴き、雑誌、広告、書籍、CDジャケットなどで幅広く活躍。写真集『ダレオド』(Pilgrim)が好評発売中。
家族が集まる場所に思い出の写真を飾って
みずみずしい感性で人物や暮らし、旅の風景などを写真で切り取ってきた中川さん。出産を機に、日々成長していく息子さんの姿を撮ることも、日常の一部に組み込まれていきました。
自宅のリビングには、そんなひとコマが大きくプリントされ、飾られていました。息子さん、1歳半のときの写真です。
「子どもの友人が来たときに、ちょっと自慢げに『これ、俺』なんて言っているのを聞くと、ほほえましいです。今ではすっかりなじんで暮らしの一部ですが、この写真の前に9歳になった息子が立つと、『随分大きくなったなあ』と、しみじみ思いますね」
撮影/大森忠明(しげおかのぶこさん) 取材・原文/田中のり子
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