あけましておめでとうございます。新年を迎えましたが、みなさまにはいかがお過ごしですか。
さて、今回は、やぎ座に滞在する冥王星のお話をしたいと思っています。というのも更新日の前日である1月6日の日中にやぎ座で新月と日食が起こったからです。
日食は新月のとき、月食は満月のときに起こります。中学の理科の授業で習った天文現象なので、ここで説明するのは避けますが、占星術的には今回はやぎ座で起こります。英語で言うと「食」はエクリプス。日本では見えないときも世界のどこかでは起こっていて、実は、そんなに珍しい現象ではありません。
でも、今回のやぎ座のエクリプスは、日本全国で見られる部分日食。占星術では、見られないときも影響を考慮しますが、見られるときはなおさら。しかも、エクリプスの影響は中長期的に渡る事象に関わるとされます。今回は、「太陽が隠れる」ということで、天皇陛下の退位とシンクロしているように読む占星術師が多いでしょうね(私の場合は、国家の運命などを読むタイプの占星術師ではなく、あくまでも個人の心を読み解いているので、ここでは軽くしか触れませんが、興味のある方は、そうした預言的な占いも読んでみるとおもしろいと思います)。
というわけで本題。やぎ座に滞在する冥王星が各自の心で作り出しているものについてお話ししたいと思います。冥王星は、「破壊と再生」、やぎ座は、「社会」を象徴していると言われますが、2008年からやぎ座に入っている冥王星によって、社会は大きく変容してきました。また、「どうしたら社会で達成、成功し、権威となり、王道の人生を歩めるのか」というやぎ座的な正解やマニュアルも、なくなってしまったのが現実だと思います。
私は個人セッションもしているので、この10年、たくさんの方の悩みを聞いてきましたが、この「社会の言う通りにやってきたのに思い通りにならなかった」「優等生でがんばってきたのに何もいいことはなかった」という悩みをもつ方
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Saya Saya
アストロロジー・ライター
1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。