土曜日のことです。
花組の2番手、柚香光(ゆずかれい)さん率いる選抜メンバーでの花組公演、『花より男子』宝塚バージョンの、千秋楽ライブビューイング(以下LV)へ行って来ました!宝塚歌劇のLVでの観劇は、2月の雪組公演のファントム(→きっと伝説になる公演。宝塚雪組ミュージカル『ファントム』千秋楽ライブビューイングへ。)以来です!
『花より男子』。言わずと知れた神尾葉子先生作の少女漫画珠玉の名作。大好きでマンガは全巻持っています♡ 学生時代、つくしは道明寺か花沢類か…どちらとくっつくのかハラハラ。ドラマ化、ミュージカル化、映画化、海外でもドラマ化されて大ヒット。そんな中、満を持しての宝塚によるミュージカル化が実現!
トップスターではなく2番手の柚香光さんが道明寺司を演じ、そしてヒロインの牧野つくし役は花組の実力派娘役・城妃美伶さん!!柚香光さんは歌唱に少し課題があるものの、下級生の頃からその圧倒的な華やかさ・カリスマ性・恵まれた容姿・スターオーラで注目されていた人物。
宝塚で、花男。主役は柚香光さんと発表があった時…宝塚での舞台化は、柚香光さんを待っていたのだと思いました。それほどまでにイメージピッタリ!柚香光さんの道明寺は、この目で見なければ…!!という謎の使命感(笑)と、「たぶん見なきゃ損する」という妙な確信がありました。
年々、生の舞台の観劇チケットは入手困難度が増しており、ましてや千秋楽のチケットなんてファンクラブにでも入らない限り難しく。最初から気軽に最寄りの映画館で楽しめるLVに。全国50ヶ所と台湾や中国の映画館でLVが行われる訳ですが、人気演目ともなるとそのLVのチケットさえも完売に…! 今回も念には念を入れて、チケットぴあの先行発売の抽選に応募。…して、第一希望当選!
宝塚、基本的に5組とも満遍なく、まるっと好きなのですが、演目・演者によって当たり外れも…たまに。チケットにかけられるお金は有限なので演目(演出家・脚本家)と演者は選んでいます。(あとタイミングもありますが…)今回は花組の若手選抜メンバーによる公演、脚本・演出は私自身はあまり馴染みのない野口幸作氏。
『ファントム』は再演に再演を重ねた人気演目でストーリーの内容も雪組トップコンビの実力もよくよく分かっていたのに対し、今回の『花より男子』は全く未知なモノに出会いに行くという感覚。ドキドキわくわくしながら、いざLV会場へ!場所は、ららぽーと横浜のTOHO CINEMA。
まず結論。
「観に行って良かったです!!!(感涙)」
柚香光さんの道明寺に何度もキュン死。
城妃美伶さんのつくし素晴らしい。
※注意!ネタバレありです※
はじめに脚本演出全体のところから。原作マンガの大好きな場面が全部!盛り込まれていて、そうかと言って駆け足な感じは微塵もなく、一場面一場面がしっかり独立していて、時には軽快なセリフでコミカルに、時には見応えのあるダンス、時には歌で…と魅せる演出。よくぞここまでまとめた!と、ただただ感心してしまいました。殴る蹴るのアクションが凄い。殴られる演技と身のこなし…それどうなってるの?ってレベルで。若いエネルギーが舞台全体から迸(ほとばし)っていてひたすら眩しかったです!!ミュージカルならではの、道明寺のキレッキレのダンスがカッコイイ!!冒頭のつくしの飛び蹴りとか、TOJコンテストでの、つくしの側転とか…城妃美伶さんの身体能力の高さもお見事。音楽も期待以上に良かった…!後半の、道明寺と溝が出来てまた独裁者に戻り英徳生徒の「追い出せ」コール→つくしの家族が「玉の輿」って歌う二重奏がジワジワ来ました(笑)プロジェクションマッピングが効果的に使われていて舞台演出も日進月歩だなぁとしみじみ…。
「ああ、英徳学園では道明寺がスクールカーストの頂点であり王者なのだ…」と一目瞭然な、舞台だからこそ見られる演出の数々。例えば真ん中の高い場所にバーーーンって道明寺が仁王立ちしていて、下のほうで英徳のその他大勢の生徒たちが傅(かしず)いてる様子とか。独裁者ぶりがこれでもかというくらい表現されていて清々しいほど。さすがに原作のような生卵はナシだったけどゴミを上からぶっかける演出など、かなり原作に忠実。際どいセリフの数々もソフトタッチながら極力原作に近づけた印象です。
柚香光さんの道明寺に恋をした!
柚香光さん、『ポーの一族』でのアランでも思ったのですが(→宝塚『ポーの一族』観劇)、本当に良い意味で「オラオラ系」が似合う…。「オラオラ系」を演らせたら天下一品…!!全身で「道明寺司」を体現していました。なりきってた…!!前半のナイフのような絶対的独裁者のオーラを放つ様子から、つくしと出会うことで雰囲気が少しずつ柔らかくなる変化も見事でした。柚香さんの視線一つひとつが計算され尽くしたようにビシッと決まっていて何度もキュン死!!もちろんキレキレのダンスでも魅了。小顔と抜群のスタイルに「モデル顔負けのルックス」と言わしめる道明寺に相応しい美しいお顔。外見完璧なのにところどころ言い間違うのは原作通りでギャップ萌え♡ シスコンぶりや不器用ながらも一生懸命な様子も笑いを誘う…!間合いの取り方も軽妙かつ台詞回しもわざとらしくなく。LVならではの、細やかな表情や目の動きまで見られたのも本当に良かったです♡ 立ち姿、後ろ姿まで惚れ惚れ♡
城妃美伶さんのつくしも素晴らしかった!新人公演やバウなどのヒロイン経験豊富な彼女だからこそここまで器用に、そして安定した「牧野つくし」が出来上がったんじゃないかと思います。学園全体が恐れているF4に啖呵切る歌い出し、痛快!揺れる乙女心を歌う場面は可憐で。健気で嫌味がなく困難にも立ち向かう強いヒロインを全身全霊で演じているのが伝わって来ました!
そしてF4メンバー。私、原作では道明寺より花沢類派でした(笑)。つくしが、まさかチョココロネな髪型の道明寺とくっつくとは連載当時は夢にも思わなかったです(笑)。花沢類を演じるのは花組の、これまた若手ホープの聖乃あすかさん。「ポーの一族」では本公演で明日海りおさんが完璧なエドガーを演じたので、新人公演は誰がエドガーやるんや、可哀想にと思っていたら聖乃あすかさんの新公エドガーも絶品で新たなスターの誕生を垣間見たと思えました。今回の花沢類、主役の道明寺を食わず、でも抜群の存在感で絶妙なバランス! 美作あきらや西門総二郎を演じる優波慧さん・希波らいと さんは、初めて知るジェンヌさんで(汗)。(ライトな宝塚ファンなもので…)いやはや、でも二人とも若手ながらも原作から抜け出して来たようなルックスと演技で大健闘だったと思います!
桜子ちゃんや、意地悪トリオのリリーズも再現率高くて(髪型とか笑)ニンマリしちゃう…。中盤の桜子ちゃん演じる音くり寿さんの圧巻の演技は鳥肌モノ…!
ラスト道明寺がNYへ旅立った後からの、フィナーレへのつなぎ方がスムーズで物語の続きのようで心憎くオシャレな演出でした♡
そんな訳で見どころ満載で…中弛みナシ!あっという間の3時間でした!!とてもまとめきれませんが。いちいちキュンと来てしまったセリフ一つひとつについても語りたいほどですがここまでもかなり長文になってしまったので割愛…。道明寺役の柚香光さん、花沢類役の聖乃あすかさんは今回の公演でまたファンが増えたことでしょう…!願わくば、大劇場でも再演して欲しいくらいです…!
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!
⋆⸜ᵀᴴᴬᴺᴷ ᵞᴼᵁ⸝⋆ 067 はな

TB - はな
主婦 / 神奈川県 / LEE100人隊トップブロガー
41歳/夫・息子(13歳・11歳)・娘(8歳)/手づくり部・料理部・美容部/大雑把な山羊座のO型。好きなものは器、アメリカンヴィンテージ、宝塚歌劇、マンガ、ミナペルホネン、オールドマンズテーラー、GU、ユニクロ、無印良品など。ファッション・インテリア・お料理などLEEで勉強中。両実家とも遠方で3人の子育てに日々奮闘。コロナ禍を抜けてからは工場見学や社会科見学、博物館や科学館、美術館巡りにハマっています。ドタバタと過ぎて行く日々の中でも「今」を大切に、小さな幸せを拾い集めながら成長して行きたいです。
この記事へのコメント( 6 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。
TB はな