普段のごはんにも、ごちそうにも!
有元さんが何度も作ってきた1皿
LEEで初披露したメニュー。今でも作り続けているという原点レシピは、繰り返し食べたくなる味です。
教えてくれたのは
有元葉子さん
YOKO ARIMOTO
料理家
3人の娘を育てた専業主婦時代に、家族のために作る料理が評判となり、料理家の道へ。素材を生かしたおいしい料理だけでなく、洗練されたライフスタイルも人気を集め続けている。東京・田園調布で料理教室「COOKING CLASS」を主宰。『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』(SBクリエイティブ)など著書多数。
有元さんがLEEで初めて紹介したレシピ
アジずし
「今が旬のアジを主役に。サイコロ状の新しょうがを薬味とともにたっぷり加えました」(by YOKO ARIMOTO)。今回はすし酢に砂糖の代わりに、メープルシロップを使用。
材料・4~5人分
- 温かいごはん……3合分
- A)
- 酢……80㎖
- メープルシロップ(ゴールデンタイプ)……大さじ2~3
- 塩……小さじ1
- アジ……5~6尾
- 新しょうが(大)……ひとかたまり
- 青じそ……20枚
- 青ねぎ……4~5本
- 酢、塩……各適量
作り方
- すしめしを作る。炊きたてのごはんによく混ぜたAを回しかけ、しゃもじで切るように混ぜる。うちわなどであおいで水気を飛ばし、冷ます。
- アジは三枚におろして骨を抜く。バットの上にザルを置いてアジを並べ、両面に軽く塩を振り、冷蔵庫内に30分ほど置く。酢で塩を洗い落とし、バットにアジを並べ、新しい酢をひたひたに浸かるくらい加え、冷蔵庫に30分~1時間ほど置く。食べる直前に手で皮を引き、ひと口大の斜めそぎ切りにする。皮はむいて時間がたつと銀色の輝きがあせてしまうので、食べる直前にむくこと。頭のほうから尾に向かって引くとはがしやすい。
- あられしょうがを作る。新しょうがは3~4㎜の角切りにして水にさらし、熱湯で5~6秒ゆでてザルに上げる。瓶またはボウルに入れ、塩少々を加えたかぶるくらいの酢に漬け、冷蔵庫で冷やしておく(漬けるうちに薄いピンク色になる。あらかじめ作っておくとよい)。
- 青じそは縦半分に切った後細切りにして水にさらし、キッチンペーパーなどで水気をふく。青ねぎは白い部分は除き、小口切りにする。
- ①のすしめしが人肌に冷めたら③のしょうがひとつかみを加え、さっと混ぜる。器にすしめしを平らに盛り、②のアジをバランスよく並べ、④の薬味を振り、上にすしめしを重ねる。これを繰り返す(こうすることで、具材が全体に均等に行き渡る)。最後にアジ、青ねぎ、青じそを散らし、しょうがをたっぷりのせる。
1985年LEE3月号ちらしずし特集より。
\すし酢と盛りつけをアップデート/
お父さまから譲り受けた器に庭の笹をあしらって。すし酢の配合はより軽やかに。
Staff Credit
撮影/竹内章雄 取材・原文/田中のり子
こちらは2024年LEE6月号(5/7発売)「有元葉子さんの「10年後の自分を豊かにするコツ」」に掲載の記事です。