誰でもおいしく作れるポイント付き
ワタナベマキさんの
ひき肉の
みんな大好き定番おかず
定番は、少々気を抜いて作ってもまあおいしいのがいいところ……ですが、ちょっとしたポイントを押さえると、驚きのおいしさになるのです。まるでお店みたいな、本格の味を食卓に!
教えてくれたのは
ワタナベマキさん
MAKI WATANABE
料理家
シンプルな手順で、旬の食材のおいしさを堪能できるレシピを数々発表。「ひき肉は、安いときにまとめ買い。軽く味をつけて冷凍保存するのが習慣です」
シュウマイ
調理時間25分
「下味はシンプルに、なおかつしっかりめにつけると肉のうま味が引き立ちます。肉汁あふれるおいしさのコツは、脂を溶かさない状態で蒸し始めること!」(ワタナベマキさん)
材料・30個分
- A)
- 豚ひき肉……400g
- 片栗粉、しょうゆ、紹興酒(または酒)……各大さじ1
- 塩……小さじ1/2
- 玉ねぎのみじん切り……1/2個分(100g)
- シュウマイの皮(大判)……1袋(30枚)
作り方
- 氷水を当てたボウルにAを入れ、手早くよく混ぜる。玉ねぎを加えてさらによく混ぜる。
- シュウマイの皮に①を等分にのせて包む。
人さし指と親指で輪を作り、シュウマイの皮をのせる。輪の中に肉ダネを押し込むようにしてたっぷり詰める皮と肉ダネはしっかりと密着させる。真ん中にくびれを作っておくと皮がはがれにくい。また、肉ダネは蒸すと膨らむので、くびれがあることですっきりとした形に仕上がる - 湯気の立った蒸し器にオーブンシートを敷いて②を並べ、フタをして10分蒸す(またはフライパンに水1/2カップを入れ、その上にオーブンシートを敷き、②の半量を並べて中火にかける。沸いたらフタをして8分ほど蒸す。残りも同様に蒸す)。
脂は溶かさないように氷水を当てて練り混ぜる
ひき肉は料理する直前まで冷蔵庫で冷やしておく。手の温度で脂が溶けないよう、氷水を当てながら素早く練り混ぜて。ジューシーなおいしさは、蒸したときに一気に脂が溶けることで生まれる。
シュウマイなどの“肉ダネ系”は、加熱するまで脂を溶かさないことが大切。特に豚の脂は仕上がりのベタつきが強くなるため、冷たい状態を保って混ぜます。ここを気をつけるだけで、肉汁がジュワッとあふれる格別なおいしさになりますよ。また、火の入れ方にも意識を向けてみて。しっとり仕上げたいときは、弱火でじっくりと。脂の扱いと火加減、この2つをマスターすれば、ワンランク上のひき肉料理になりますよ。
人気料理家による
レシピ集
Staff Credit
撮影/竹之内祐幸 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美 撮影協力/UTUWA
こちらは2024年LEE3月号(2/7発売)「別冊付録 365日役立つ! 感動のひき肉BOOK」に掲載の記事です。
ワタナベマキ
料理家
ケータリングをきっかけに、本、雑誌、広告などで料理を提案するように。デザイナーの夫、中学生の息子との毎日から生まれる実践的、かつ体に優しいレシピが好評。『ワタナベマキの10の定番弁当』 (扶桑社ムック)、『旬菜ごよみ365日 季節の味を愛しむ日々とレシピ』(誠文堂新光社)ほか著書多数。