噛みしめるほど、玉ねぎのうま味
チキンソテー ザクザクトマトソース なすとズッキーニのソテー添え
グリル野菜とジューシーむね肉を、フレッシュなトマトソースで。おろし玉ねぎの下味が、おいしさに奥行きを与えます。
材料・4人分
【チキンソテー】
- 鶏むね肉のおろし玉ねぎ漬け《作り方は下記参照》……2枚
- オリーブオイル……小さじ2
- トマトソース
- トマト……2個(350g)
- にんにくの薄切り……4枚
- 塩、こしょう……各適量
- オリーブオイル……小さじ1
- つけ合わせ
- なす……2本
- ズッキーニ……1/2本
- 塩……少々
- オリーブオイル……大さじ1
【鶏むね肉のおろし玉ねぎ漬け】
- 鶏むね肉……大2枚(680g)
- A)
- 玉ねぎのすりおろし……1個分(250g)
- 太白ごま油(またはオリーブオイル、サラダ油)……小さじ2
- 塩……小さじ1/4
作り方
【鶏むね肉のおろし玉ねぎ漬け】
- 鶏むね肉は余分な脂を取り除き、皮は好みで取る。厚い部分に切り込みを入れ、厚さが均等になるように切り開く。かたいすじの部分に切り込みを入れる。
- バットかボウルにAを混ぜ合わせ、鶏肉の両面にまぶす。ラップをかけ、30分以上おく(30分おいてすぐ使う場合は室温で。それ以上おく場合は冷蔵庫で)。
※鶏むね肉の切り方のコツがよくわかる「基本の鶏むね肉のおろし玉ねぎ漬け」レシピはこちら。
【チキンソテー】
- 鶏むね肉にまぶしていたおろし玉ねぎをぬぐい取り、小皿などに取り分けておく。冷蔵庫に入れていた場合、10分ほどおいて室温に戻す。フライパンにオリーブオイルを熱し、皮目(あれば)を下にして中火で2分半焼く。裏返し、火を弱めてフタをし、3分焼く。取り出して肉汁ごとアルミホイルにくるみ、さらにふきんをかぶせて余熱で中まで火を通す(下記、POINT参照)。
- 〈トマトソースを作る〉 ①のフライパンをさっとふき、オリーブオイルとにんにくを入れて弱火にかける。にんにくの香りが立ったら、①で取り分けておいたおろし玉ねぎと8等分のくし形切りにしたトマトを加え、中火にしてトマトが煮崩れるまで混ぜながら煮る。塩、こしょうで味を調える。
- 〈つけ合わせを作る〉 なすはヘタを取って縦半分に切り、皮目を鹿の子切りにする。ズッキーニは1㎝厚さの輪切りにする。フライパンにオリーブオイルを熱し、両面をこんがりと焼いて塩を振る。
- 器にそれぞれ半分に切った①のむね肉を盛りつける。②のトマトソースをかけ、③の野菜ソテーを添える。
蒸し焼き — ここがPOINT! —
POINT1
肉汁は、一滴も無駄にはしない!
油を引いて、まずは片面を焼く。おいしい焼き色がついたところで返す。
アルミホイルでくるむ。このとき、フライパンに残った肉汁も一緒に。
さらにふきんをかぶせて休ませる。余熱でふっくら、肉汁が落ち着く。
POINT2
ほどよい焼き上げで肉汁を逃がさない!
適度に火を入れたら、あとは余熱で。ほんのり漂うおいしそうな玉ねぎの香りにも、食欲をそそられる!「基本の鶏むね肉のおろし玉ねぎ漬け」の作り方を見る
撮影/宗田育子 スタイリスト/来住昌美 取材・原文/福山雅美 本誌編集部
こちらは2016年LEE7月号「ふわふわ鶏むね肉で満腹おかず」に掲載の記事です。
渡辺麻紀
料理家
フレンチをベースとした、スパイスやハーブを使った料理、手順は簡単なのに味わいは本格的なボリューム満点の肉料理などが得意。東京・目黒で料理教室を主宰。著書に、『QUICHES キッシュ』(池田書店)、『ごちそうマリネ』(河出書房新社)、『涙がでるほどおいしい スープと煮込み』(主婦の友社)など、多数。