ひなまつりのごはん作り、子どものためにとつい気負って、疲れてしまっていませんか? 今年は凝った盛りつけをしなくても華やかで、確実においしい今井真実さんのレシピをぜひ! 女の子がいない家庭でも、大人だけでも、ひなまつりじゃない日も作りたくなる味と見映えです。
忙しい平日夜のひなまつり当日にも作れる手軽さ
刺し身と菜の花の華やかちらし寿司
赤~白色系の刺し身をバランスよくミックスすることと、菜の花の先端とイクラとのつぶつぶを散らすことが、キラキラとかわいく華やかに映えるポイントです。
材料・4人分
- 米……2合
- 寿司酢……大さじ4(メーカーの表示に従う)
- マグロ、サーモン、タイ、ブリ、タコなど 赤~白色系の刺し身……合計で約200g
- 卵……1個
- 塩……ひとつまみ
- サラダ油……小さじ2(バター10gでも代用可)
- イクラ……適量
- 菜の花……1束
- 桜の塩漬け(梅干しでも代用可)……適量
作り方
- 米を研いでから炊飯器に入れて炊く(水を目盛りよりやや少なめに入れるか、「寿司めし」モードなどでかために炊く)。
- 卵をボウルに割り入れ、塩を加えてしっかりと溶く。フライパンにサラダ油を入れて中火にして卵液を流し入れ、火から10㎝ほど離して回し、とろとろの薄焼きにする。卵液が垂れない程度に固まったら火を止める。菜箸で端をつかみ、三つ折りにしたらまな板に移し、粗熱が取れたら、縦半分に切ってから細切りにする。
先に縦半分に切っておくことで、ほどよい短さに。裏返さない片面焼きなので、内側はとろり、端はパリッ!
- 刺し身は薄切りにした後、小指の第1関節までくらいの小さめサイズに角切りする。
- 菜の花はゆで、水気をペーパーでふき取る。3〜4㎝に切り、塩少々(分量外)を振っておく。
- 炊けた米を桶か大皿に移して寿司酢を回しかけ、うちわであおぎながらしゃもじで切るように混ぜる。②の錦糸卵、③の刺し身、④の菜の花の順に盛りつけ、仕上げにイクラと桜の塩漬けを散らす。桜の塩漬けの代わりに、梅干しをちぎってアクセントにしても。
今井家の食卓では、日常にもお寿司が頻出
今井さんの「note」ブログに綴られた「料理と毎日」の中でも反響が大きかったという「鰹とベーコンのちらし寿司」
刺し身の残りや生野菜、漬け物、チキンの端っこなど冷蔵庫の余りを活用した手巻き寿司も、今井家の定番です
色を意識すれば“散らす”だけで映える!
わが家の場合、3月3日はちらし寿司と決めていて「献立を考える手間が省けてラッキー」と思っています(笑)。ただし具材の色に統一感を持たせるのが、盛るだけで映えるコツ。ひなまつり以外でも出番の多い手巻き寿司は、さらに自由に! うちでは恵方巻きのように大きな海苔で巻くんです。刺し身と冷蔵庫の余り食材をずらりと並べるだけで、ごちそうになりますよ。
教えてくれたのは
今井真実さん
「うちの子がパクパク食べたので」と、子どもウケも実証しながら、大人も満足できて簡単に作れる家庭料理を提案。夫、中学生の長女、小学生の長男の4人家族。新刊『料理と毎日 12か月のキッチンメモ』(CCCメディアハウス)が発売中。
Instagram:mamiimai
Twitter:imaimamigohan
公式サイト:https://note.com/imaimami/
撮影/馬場晶子 スタイリスト/中里真理子 取材・原文/田中理恵
こちらは2023年LEE3月号(2/7発売)「今井真実さんのがんばらなくても映える「ひなまつり」の食卓」に掲載の記事です。