うだる暑さの夏、キッチンに立つ時間はできるだけ短く。そんなときの味方が麺レシピ。中でもレンチンで食べられる冷凍うどん、そのまま炒められる焼きそばにフォーカス! おなじみ素材で新鮮な味、作りおきで手間なしワンランク上の味。この夏はもう、うどんと焼きそばだけで生きていける! 今回は焼きそばを使ったレシピを市瀬悦子さんがご紹介!
食卓のお助けアイテムは、麺料理でも大活躍。存在感ある具材で手軽においしく仕上げます。
甘酸っぱいあんを麺にからめて
カニかま天津焼きそば
油はやや多めに使うのが、卵のふわふわ感を出す秘訣。
材料・2人分
カニ風味かまぼこ……1パック(80g)
卵……4個
もやし……1袋
焼きそば用蒸し麺……2玉
A)
しょうゆ、酢、砂糖……各大さじ1 1/2
片栗粉……小さじ2
顆粒鶏ガラスープの素……小さじ1
水……1/2カップ
塩……小さじ1/4
サラダ油……大さじ2 1/2
作り方
- ボウルに卵を溶きほぐし、粗くさいたカニかまと塩を混ぜる。麺は袋ごと電子レンジ(600W)で1分加熱する。
- フライパンにサラダ油大さじ1/2を中火で熱し、①の麺をほぐしながら加え、さっと炒めて器に盛る。同じフライパンにもやしを入れて強火でさっと炒めて麺の上にのせる。
- フライパンにサラダ油大さじ2を足して強めの中火で熱し、①の卵液を流し入れる。菜箸などで大きく混ぜ、半熟状になったら②にのせる。
- フライパンに混ぜ合わせたAを入れて中火にかけ、混ぜながらとろみがつくまで煮立てて③にかける。
「麺料理に満足感を求めると、あれこれ具材を増やしがち。でも、メインを2個くらいに絞ったほうがラクなうえ、むしろ味の印象が鮮やかになるんです」と市瀬さん。
ポイントは、種類を絞る分、量は多めにすること。そして、アクセント食材を効果的に使うこと。
「にんにく、しょうが、大葉などの薬味はたっぷりと。洋風に仕上げるなら、カレー粉やレモンや黒こしょうを使うと、味がキリッと締まります。麺類にありがちな“最初から最後まで同じ味”の単調さを、さわやかな風味やほのかな刺激が一新してくれますよ」
市瀬悦子さん
「おいしくて、作りやすい家庭料理」をテーマに、書籍、雑誌、テレビなど多岐にわたって活躍中。著書に『あるものだけで作れる平日ごはん』(主婦の友社)など多数。
【特集】「冷凍うどん」と「焼きそば」があなたを救う!
詳しい内容は2020年LEE9月号(8/6発売)に掲載中です。
撮影/宮濱祐美子 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美
市瀬悦子 Etsuko Ichise
料理研究家
「おいしくて作りやすい料理」をテーマに書籍や雑誌、メーカーのメニュー開発などで活躍。思わず白いご飯が食べたくなる親しみやすい味が人気。著書に『2品献立、はじめました』(大和書房)、『「材料入れて煮るだけ」レシピ』(主婦と生活社)など多数。