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高木綾子

京都 鳩居堂でお買い物、小川珈琲のモーニング、限定公開の瑠璃光院…私のおすすめはここ!【2023年子連れの京都旅】

  • 高木綾子

2023.01.21

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この冬、家族と一緒に一年ぶりの京都へ行きました。

前回行きそびれた場所や、新たに知ったスポットのリストで旅のスケジュールはビッシリ。それでも、事前のリサーチの甲斐あって、とてもスムーズで充実した滞在になりました。

今回はその中から、我が家のおすすめをピックアップ。期間限定公開の名刹や、老舗・ニューオープンのお店など、とっておきのアドレスをお届けします!

観光の日の行先はここ!
期間限定公開の 「瑠璃光院(るりこういん)

京都といえばやはり観光。今回は、今まで訪れたことのないエリアに足を伸ばそうと、左京区・八瀬エリアを目指すことに。

目的は、紅葉の名所として知られる寺院「瑠璃光院(るりこういん)」。通常は非公開ですが、現在は春、夏、秋のみ期間限定で一般公開をしています。

京都 瑠璃光院

22年秋会期からピーク時には事前予約制が導入。その枠もあっという間にいっぱいになってしまうほどの人気です。私たちが訪れたのは事前予約期間外である12月半ばの週末。ほとんど待たずに入れたものの、入り口には混雑した場合に並ぶロープが張られていて、その人気の高さが伺えました。

近年はSNSの反響もあり、紅葉のシーズンは大人気のスポット。

混雑を避け、私たちが訪れたのは秋会期中の12月半ば。紅葉は最盛期を超えていますが、冬支度を始める景色をゆっくり楽しみたい!と家族で訪れることに。

石段「山露路の庭」 京都 瑠璃光院

大正末から昭和の初めにかけて改築された数奇屋造りの書院と、一面に広がる苔の名庭が有名な瑠璃光院。

山門をくぐって石段を登り、「山露路の庭」を観賞しながら書院へと続く道を進みます。

「山露路の庭」

一面苔の絨毯が広がる「山露路の庭」。

京都 瑠璃光院

広大な庭に圧倒されながら書院までの期待が高まります。

是非一度この目で見てみたかったのが、書院からの「瑠璃の庭」の眺め。目の前に広がる木々、そして深い苔の絨毯は時間を忘れて見入ってしまいます。

京都 瑠璃光院

書院2階のから見る「瑠璃の庭」。写経机に写り込んで広がるこの景色を一目見ようと訪れる人も多いはず。

事前にチェックはしていたものの、やはり実際に観るとその迫力に驚きます。憧れの風景をその目で確かめ心を動かす、これぞ旅の醍醐味!

京都 瑠璃光院

一階からの「瑠璃の庭」の眺め。このふっくらと地面を覆う苔に、長女は衝撃を受けていました。

マイカメラを持参した子どもたちと一緒にシャッターを押し、非日常の世界にうっとり…。紅葉は散りつつありますが、冬を迎える前の静かで趣深い景色を堪能することができました。

次回は緑の時期に!

京都 瑠璃光院

こちらは緑が美しい時期の瑠璃光院。まさにパワースポットです!(撮影:瑠璃光院)

ちなみに昨年は、紅葉のシーズンだけでなく新緑が美しいGW期間も大人気だった瑠璃光院。(昨年は事前予約制導入前だったこともあり、数時間の待ち時間も出たようです)

旅先ではイレギュラーなことが起こりがちな我が家の子連れ旅。次回は緑の季節にと考えていますが、その際も今回のようにピークをずらした時期を狙うつもり。

春先なら生命力溢れる新緑に、夏ならみずみずしい緑の風景に、きっと癒されるはずです!

※尚、23年以降の事前予約制については現在未定。訪れる前には事前に公式サイトをチェック!

瑠璃光院

公式サイト:https://rurikoin.komyoji.com

お買い物おすすめは?
京都鳩居堂 別館」に!

1日目の観光では、他にも美術館や、市内の名建築の見学など京都ならではの文化施設を堪能し尽くした我が家。

そして2日目は、恒例のお買い物デー。目指したのは、2021年にオープンした「京都鳩居堂 別館」です。

京都鳩居堂本店の斜め向かいに新設された別館。2020年にリニューアルした本店と同じく建築家・内藤廣設計の繊細な空間の中には、この場所ならではの楽しみがたくさんありました。

本店同様、天井一面に広がる木と鉄の綿密なデザイン。圧巻です。

京都鳩居堂 別館限定の「レターバイキング」を

京都に来たら絶対にやりたい!と思っていたのが、この別館のみで展開されるレターバイキング。便箋は10枚、封筒は3枚を好きな柄を組み合わせて自分だけのセットを購入することができます。

手紙を送る相手を想像しながら子どもたちとお気に入りの柄をチョイス。どれも可愛くて、選ぶのが大変。

他にも、フェイラーとコラボしたアイテムなど、ここだけでしか手に入らないアイテムがたくさん。限定の文房具など、お財布の紐はずっと緩みっぱなしです…。

もちろんこの後は、向かいの本店でもお買い物をする予定。興奮冷めやらぬ中、一旦ここで休憩タイムをとることに。

奥には喫茶スペースも

別館の奥には、喫茶スペースも。メニューは、一保堂のほうじ茶と、京都のフレンチレストラン「Motoi」とコラボしたマカロンのセット。まさ〜に京都な組み合わせ!

このマカロンは鳩居堂のために特別に作られたもの。この日のお味はアマゾンカカオと木苺。なんて贅沢…

店内の空間を眺めながら家族で一息。京都ならではの体験を、買い物途中で気軽に味わえるのは、子連れにはとってもありがたいですね!

鳩居堂

公式サイト:https://kyukyodo.co.jp/index.html



やっぱり京都のご飯は最高!
子供と一緒でも行きやすいお店はどこだった?

美味しいものがありすぎて、何を食べるかいつも迷ってしまうのが京都旅。今年は行く場所リストを作っておいたおかげで大満足の旅になりました。

その中から、我が家お気に入りのお店を朝、昼、夜とピックアップしてご紹介します!

【@モーニング】
老舗喫茶店・小川珈琲の新店舗
小川珈琲 堺町錦店

前回訪れそびれてしまった京都ならではの喫茶店。それが1年間ずっと心残りで…

今回は絶対に行くぞ!と決めて、朝イチのスケジュールに組み込んだのが小川珈琲の新店舗、「小川珈琲 堺町錦店」です。

2022年に“100 年先も続く店”をコンセプトに錦市場近くの町家を改装してオープンしたこの店舗。お目当ては、バリスタによって丁寧に淹れられるネルドリップのコーヒーと、地元京都産の小麦を使って毎朝店舗で焼かれる自家製パンのサンドイッチです。

環境問題や生産者の暮らしに配慮したコーヒー豆のみを使用し、ネルドリップで提供。また、メニュー表のデジタル化やテイクアウト容器持参の推奨など、無駄や過剰を省く取り組みもなされています。

私がいただいたのは、この九条ねぎとしらすの玉子サンドイッチ。しらすの塩気をつつんだ玉子焼きとカリッと焼けたパン。朝一番のコーヒーとよく合います。実は帰ってから、九条ねぎとしらすを買い、何度も真似っこして作っているくらいハマりました。

子どもたちはクロックムッシュを。横に添えてあるのは赤玉ねぎのジャム。この組み合わせもまた絶妙です!

店内は2階までの開放的な空間で席数も多く、朝は7時と早い時間から立ち寄れるのも子連れに嬉しいポイント。

ソファ席や、トイレにオムツ替えスペースなども完備しており、小さい子どもがいる方にもお勧めです。1日のスタートに大正解!

小川珈琲 堺町錦店

公式サイト:https://www.oc-ogawa.co.jp/nishiki/

【@ランチ】
300年以上続く老舗そば屋へ
本家尾張屋 本店

普段から、多いときは週4でうどんを食べているうどん県民の我が家。せっかく京都にきたのだから、京都ならではの”麺”も食べたい! と、ランチは江戸時代から続く老舗蕎麦店「本家尾張屋 本店」へ。

明治はじめに建てられた木造建築に、宝ののれんが目印の本家尾張屋 本店。そのたたずまいに歴史の深さを感じます。

ランチタイムは多くの人で賑わい列ができることもあるため、ピークをずらして13時半過ぎに到着。(12月半ばの休日、15分ほどの待ち時間で入店しました)

遅めの昼ごはんに、といただいたのはこちら!

数あるメニューの中から、私は初の「けいらんそば」をチョイス。とろみのあるお出汁をとき卵でとじた寒い冬にぴったりのメニューです。

京都の地下水を汲み上げて打つ繊細な蕎麦は、あんとよく馴染み、ほっとする味わい。添えてある生姜を効かせて、体の芯からポカポカになりました。

単品でニシンもいただきました。お腹が空いていたこどもたちは天せいろをぺろり。夫は親子南蛮を。

単品でにしんの姿煮(右上)も注文。お腹が空いていた子どもたちは天せいろをぺろり(右下)。夫は親子南蛮を(左)。

隣接する「本家尾張屋菓子処」でお土産も

ランチ帰りには隣接する「本家尾張屋菓子処」へ。

2020年に本家尾張屋に隣接しオープンした「本家尾張屋菓子処」。店内で提供されているお菓子やギフトアイテムが並びます。

コンクリートのシックなカウンターにはそば餅やお出汁などギフトに間違いなく喜ばれそうなものがたくさん。 自分へのお土産もしっかりとゲット!(詳細は下記お土産の記述を参考に)

前回宿泊したエースホテル・新風館なども近く。烏丸御池エリアを散策される方は、チャンスがあれば是非立ち寄ってみて。

本家尾張屋

公式サイト:https://honke-owariya.co.jp

【@ディナー】
家族の記念日にもぴったり
レ・ドゥ・ギャルソン

旅の夜は必ずいつもよりお酒が飲みたくなる私。そして、実はもうすぐ自分の誕生日。華やかだけど堅苦しさのない、そしてなにより大人も子どももリラックスできる場所は?と探していたところ、京都に住む知人らもお気に入りという、北大路の大人気ビストロ「レ・ドゥ・ギャルソン」に決定。

店内は広く、リラックスした雰囲気。

北大路の駅から徒歩5分の町屋を改装した2階建のレストラン。訪れた当日も、家族連れからカップルまで、沢山の方々が居心地良さそうにテーブルやコタツ(!)を囲んでいました。

まさに私たちが、理想とするビストロの雰囲気です!

この日はアラカルトとデザートプレートを注文した私たち。前菜からメインまで、運ばれてくるお皿はもちろんどれも絶品。

特に子どもたちから人気が高かったのが本日のお魚料理、「エイのムニエル」。

周りはカリッと焼き上げられ、中はクセのないプリッとジューシーな味わい。エイを食べるのは初めてでしたが、焦がしバターのソースが絶妙で、4人で取り合いになるほど美味しかった…!

こちらはデザートプレート。クリームブリュレにレモンタルトとソルベ。お祝いにメッセージを書き添えてくれました。

店舗の壁際には、バスケットが置いてありました。こちらは、貸し出ししているピクニックセット。春の時期には特におすすめだそう。

レ・ドゥ・ギャルソン のピクニックセット(撮影:レドゥギャルソン)

お店の側を流れる鴨川で、桜の季節においしいワインとオードブルでピクニック。もう、想像しただけでも最高のプランです…!

レ・ドゥ・ギャルソン

公式サイト:http://www.lesdeuxgarcons.jp/home.html

お土産には何買った?

充実した京都旅を再びじっくりと味わうためのお土産選び。今回我が家が購入したお土産もご紹介します!

1.
本家尾張屋菓子処」の「そば餅」、「蕎麦ぼうる」

こちらはランチのシーンでご紹介した、本家尾張屋に隣接する「本家尾張屋菓子処」で購入したそば餅と蕎麦ぼうる。

そば餅は、待ち時間につまんだのがあまりにおいしくて、自分用に6個入りを購入しました。

コーヒーにも合うやさしい甘さのあんがぎっしり詰まった「そば餅」。今回は季節限定の抹茶あんをいただきました。

ついつい仕事の合間に食べたくなるようなお菓子は、日持ちがするものも多く、旅のお土産に最適。今度はお世話になった方への手土産に、お取り寄せしようかなと考えています。

2.
七味家本舗」の「七味唐がらし」

こちらは本家尾張屋で実際に使用されていた七味唐がらし。街中のお土産屋さんで見つけてゲットしました。

辛さに加えて、その香りがとても印象的だったこの七味。山椒の香ばしさが効いた上品な味わいは、あたたかいそばやうどんはもちろん、納豆やしらす丼などの朝ごはんにぴったり。

いつものズボラ飯さえ上等な味わいに変えてくれる逸品は、これから我が家の定番となりそうです。

七味家本舗

公式サイト:https://www.shichimiya.co.jp

3.
鳩居堂」のレターバイキングや、あれこれ。

こちらは鳩居堂別館で購入したレターバイキングの便箋。選びきれないほど可愛かったバリエーションのなかから、上記10セットを購入。どれも一枚しかない、となると使うのが勿体なくて。もっとたくさん買えばよかったな…。

向かい側の本店ではずっと欲しかったディズニーコラボのインセンスもゲット。購入したのはチップとデールの柄。他にもミッキー、ミニーなど全5種類。このオッと思わせるコラボアイテムは、プチギフトにもいいですね。

活版刷の葉書は子どもたちが、文通用にと購入。相手を想像してひとつひとつ選んでいる姿をみて、改めてお土産を購入する以上の、思い出に残る素敵な時間を過ごすことができたと感じました。

他にも訪れた美術館では展示会の図録やグッズ、街中では一保堂のお茶やコーヒー豆などどっさり。思い返せば、かなりあちこち回ったな…と改めて、自分のスケジュールに大満足しているのでした。

京都の街めぐり、移動手段もアップデート

昨年は、観光の日の移動は自転車をチョイスした我が家。今年は、子どもが二人乗りできない年齢のため、公共交通機関を使って移動をすることに。

しかし調べてみると、京都は初乗りが高いことでも有名だそうで…。(ちなみに地下鉄の初乗りは220円)

私が購入したのは地下鉄&バス1日券。他にも地下鉄だけ、バスだけもありました。

今回は、初めてフリーパスを使うことに。地下鉄そして市バスもかなりの広範囲が使えて大人は1100円。

我が家は他にも訪れた東山や国際会館など、計7回乗り降りしたのでその分お得に。(お得度は、家族だとさらに×人数分なので、本当に買ってよかった…)

あちこち回る方は、是非利用してみてくださいね!

※価格は2022年12月現在です。

京都旅行は、移住後の楽しみの一つに

香川県に移住してよかったと思うことのひとつが、国内旅行のフットワークがぐっと軽くなったこと。岡山なら約1時間、京都や大阪なら、早朝なら約3時間ほどの運転で到着。渋滞もあまりないため、かなりの頻度で小旅行を楽しんでいます。

今回、初めて訪れた八瀬エリア。この日はクリスマスイベントを行う可愛い叡山鉄道の駅があったり…比叡山を登るケーブル・ロープウェイにも子どもたちは興味津々。今度はもっとゆっくり散策したい!

その中でも、やはり京都は別格。今回もたった2日間の間に「あれも行きたかった」「ここももっとみたい」と次回の旅に繋がる出会いがたくさんありました。

余裕が必要な子連れ旅。まだ海外からの旅行者が完全に戻りきる前の今がチャンスかもしれません。今回ご紹介したスポットが、皆様の行先リストに一つでも加わったら嬉しいです!

※混雑状況や商品の情報は2022年12月現在のものです。

高木綾子 Ayako Takagi

ライター/LEEキャラクター

1981年生まれ。百貨店バイヤー、ヴィンテージショップなどファッション業界を10年経験。その後、LEEキャラクターになったことをきっかけに同世代の女性に役立つ情報を伝える仕事に興味を持ち、ライターの道へ。夫の仕事の関係で2020年より東京から香川へ移住し、ファッションや子育てのほか、四国地方についても執筆。2児の女の子ママ。

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