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疲れやすいあなたはもしかして「繊細さん」?

【「繊細さん」Q&A】職場の人間関係、家屋の物音…HSPカウンセラーがお答え!

  • LEE編集部

2021.01.16

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いろいろな気質やパターンがある繊細さん。

日常のさまざまな場面で生きづらさを感じている人も多いよう。

みんなの「これはどうすれば?」を、HSPカウンセラーみさきじゅりさんにうかがいました!

この記事は2021年1月7日発売LEE2月号の再掲載です。


個別のケースで相談
LEE読者の「繊細さん」Q&A

答えてくれたのは… HSPカウンセラー みさきじゅりさん

みさきじゅりさん

HSP専門のカウンセラー&キャリアコンサルタント。自身もHSPであり相談者の気持ちを言葉にして寄り添うことをモットーに活動。国内外から相談者がカウンセリングに訪れる。

職場の人間関係や雰囲気が合わずに転職ばかり。自分に合った職場はどうやって見つけられる?
(LEEメンバー まりさん)

みさきじゅりさん
言葉に出して「見える化」すると落としどころが見つかる!

「わがままでも絵に描いたもちでもいいから、自分が職場に望むことをすべて言葉にしてみましょう。言葉で明確化されると、理想と現実の落としどころが見つけやすくなります」(みさきさん)

習い事の先生と合わず、行くのがつらくて泣いてしまうことも。やめたいけど先生の反応を考えるとそれも切り出せず。
(LEEメンバー なないろさん)

みさきじゅりさん
つらい理由を言葉にしてみると先生にも伝えやすくなる

「イヤな気持ちを整理する前に感情が高ぶって泣いてしまうのですね。まず何がイヤなのか言葉にして明確化してみて。やめることは必ずしも先生を傷つけることにはならないので安心を」(みさきさん)



集団のバランスを見て必要な役割を演じるので、「自分らしく」という感覚がよくわかりません。
(LEE100人隊No.099 ティバっちさん)

みさきじゅりさん
それが「自分らしさ」と認めつつ自分で決められることは大切に

「人に合わせられるのはあなたのよさ。その分、食べたいものや風呂の温度などささいなことでも、自分ひとりで決められることにはこだわって。その積み重ねが毎日の満足度を上げます」(みさきさん)

家族の立てる物音や家電のモーター音が気になってなかなか寝つけません。
(LEEメンバー michiさん)

みさきじゅりさん
入ってくる情報を意識的に制限しましょう

「タオルで頭を囲むと音が小さくなるうえに、遮断されている感覚になります。家電の電源はオフできるものはオフを。物理的な刺激をある程度シャットアウトすると安心できますよ」(みさきさん)

思い当たるフシがいろいろ……
編集ぷーすけの「もっと聞きたい! HSPのこと」

編集ぷーすけ

ぷーすけ「数年前、取材でHSPを知ってから自分はそうかも、と感じていました。空腹になると気が立ってしまうとか、子どもが、ほかの家の子でも怒られているとつらくて見ていられないとか」

みさきさん「それはまさしくHSPにありがちな話ですね」

ぷーすけ「思い返すと、親が希望する習い事を渋々続けていたり、ひとりの時間が大好きだったり、子どもの頃からその傾向は出ていたかも。一方で一般的なHSPのイメージに当てはまらない部分もあって」

みさきさん「HSPにもいろいろな性格の人がいて、実は奥が深いんです」

好きな音ならライブハウスのような爆音でも大歓迎。小さくても自分にとって不快な音はダメ。そういうパターンもある?

みさきじゅりさん
大きな音はすべてNGというわけではないんです

「HSPは大きな音が苦手と思われがちですが、必ずしもそうではありません。好きな音楽は『自分から情報を取りに行っている』ので気にならない。対して不快な音は否応なしに入ってきてしまうので、気になるんですね」

極度の人見知りです。人見知りとHSPに相関関係はある?

みさきじゅりさん
あると思います。HSPには人見知りが多いんです

「相手の気持ちをわかりすぎるHSPは、不快にさせたくないなどと考えすぎてしまい、その結果身動きがとりにくくなることがあります。それが人見知りという性格として表れることは多いですね」(みさきさん)

HSP=「まじめ、いい人」というイメージが。自分には全然当てはまりません。

みさきじゅりさん
世間一般のイメージは置いといて「自分は自分」と思えばOK

「繊細・敏感という言葉からくるこうしたイメージに縛られて悩んでしまうHSPの人、意外と多いんです。自分にまじめ以外の側面があると思うなら、無理にまじめを演じようとしなくてOKです」(みさきさん)


イラストレーション/meppelstatt 取材・原文/遊佐信子
この記事は2021年1月7日発売LEE2月号『疲れやすいあなたはもしかして「繊細さん」?』の再掲載です。

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LEE編集部 LEE Editors

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