佐々木はる菜

2時間で身につく「簡単“B級”包丁研ぎ」オンライン講座をレポ!今こそおうちで試して欲しい理由って?



家庭の包丁を、誰でも簡単に砥げるようになる講座

以前から興味は持っていたものの、自宅で自分だけで行うのはちょっとハードルが高そう…と感じていた「包丁研ぎ」。今回私が挑戦してみたいと思ったきっかけは「家庭の包丁を誰でも簡単に砥げるようになる教室」という人気講座の存在を知ったこと、そして長引くstay home期間の中で多くの希望を受け、オンラインでの受講が始まったことでした。

実際に受講して驚いたのが、所要時間は1回目30分、2回目以降10分という期待以上の手軽さ!また道具も5000円程度で簡単にそろえることができ、砥石以外は家庭にあるものや100円ショップなどで購入できるものを使って気軽に行うことができます。大雑把な私でも無理なく続けられそうだと感じたことに加え、包丁を整えることで日常生活にも嬉しい変化が現れました。
講座の体験レポと共に、今だからこそ試して欲しいと感じた「包丁研ぎ」の魅力をお伝えしていきます!

長い間使い続けている我が家の包丁たち…

これまで私は、切りづらさを感じると市販のシャープナー(簡易包丁研ぎ器)を使っていましたが、最近はシャープナーを使っても切れ味が悪くなる一方で、そろそろ包丁を買い替えるしかないかなと考えていました。そんな時に知ったのが、以前も取材させていただいた国内最大級のスキルシェアサービスを展開する「ストアカ」で人気を集める包丁研ぎ講座でした。(過去記事はコチラ→築地ツアー付き料理教室“必ず自宅で再現できる”メイクレッスン

講師の豊住 久 先生。 1回の定員が4名のレッスンには全国各地や海外からも受講者が訪れ、今やその数は1400人を超える人気講座に。独自のノウハウをまとめた著書も出版されています。

切れればOK!難しい技術を省いた「“B級”包丁研ぎ教室」が生まれた理由とは

私が講座に興味を持った大きな理由のひとつは豊住先生のご経歴でした。
元々は大手外食チェーンで営業部長職を勤められており、お客様から受けた「この店のトンカツはいつも衣が剥がれている」というクレームがきっかけで、45歳の時に包丁研ぎに目覚めたといいます。

「理由を探るうち、原因は『包丁が切れない』ことだと判明しました。お店ではシャープナーで包丁を研いでいましたが、便利な一方でシャープナーは使い続けると包丁を傷めて切れ味を悪くしてしまいます。ただ、入れ替わりの早いアルバイト従業員も多い中で全店舗に本格的な包丁研ぎを教えることは難しい。社内には包丁を研げる人はいなかったため私自身が包丁を研ぐ勉強をし、お店の包丁を切れる包丁にしようと思い立ちました。そして食器や調理器具などの問屋街、合羽橋で包丁研ぎ職人の技を見て学び、試行錯誤を繰り返しながら、誰でも簡単に研いで切れる包丁にする技術を習得したのです。」

きちんと研いだ包丁を使い始めてからはトンカツの衣が剥がれることもなくなっただけでなく、それを見ていたパートの主婦の方々から「我が家の包丁も研いでほしい!」という声がたくさん上がったことも印象的だったと話す豊住さん。また定年後、周囲のご家庭の包丁を研いであげる機会があった際も大変喜ばれ、それらの経験から「世の中の家庭の包丁は切れない」と実感し包丁研ぎのニーズを感じたことが、ストアカで講座を始めるきっかけになったといいます。

「定年後も何かワクワクすることがしたい」と思っていたという豊住先生。現在は日本とマレーシアを行き来する生活を楽しみつつ、日本以外の国でも包丁研ぎを教えられているそう。

「プロにしかできない」と思いこんでいた技術を、2時間で学べるように!

全体で約2時間の講座でしたが、前半は座学形式で包丁の構造や先生のメソッドのポイントなどを学び、後半は先生に見ていただきながら実際に自分で包丁を研ぎます。

左の黒いシートは、100円ショップなどで売っている「滑り止めシート」。必要な砥石については事前にアドバイスをいただきネットなどで購入しました。
切れないなと感じて初めて砥ぐ包丁はまず「荒砥石」(写真左)で研ぎ、その後「中砥石」(写真右)で研ぎあげます。その後は中砥石で砥ぐだけでOK。
先生のお手本や動画なども活用しながら、包丁の持ち方や、砥石へ当てる角度などを教えていただきました。

最初難しく感じたのは、包丁を砥石に当てる角度と、研ぐ際にどれくらいの力で押すかということでした。
ただ前半の座学のおかげで、ある程度理屈が頭に入っており先生のご指示の目的や意味を捉えやすかったことに加え、砥石に当てる「15度」という角度の簡単な覚え方があったり、包丁を押す力の入れ具合を体感するため家庭用のスケールを使ったりと独自のポイントを伝えてくださるので、思ったよりもすぐにコツを掴むことができました。

同じ包丁とは思えない!毎日の料理が楽しみな時間に

全ての工程を終え試し切りとして冷蔵庫にあったプチトマトを切ると、包丁の重みだけでスッと切れて感動!毎回出ていた果汁が全く出ず、これまでは切れない包丁で潰して切っていたのだと気づきました。同時に、私は自分の包丁が「ちゃんと切れているかどうか」もよくわかっていなかったのだと実感しました。

自粛生活が始まってから毎日3食作る日々が続いておりちょっと憂鬱になっていましたが、久々に「料理がしたい!早くこの包丁を使いたい!」とワクワクしました。

この講座の目的は、プロの包丁研ぎ職人の方のような美しい包丁にすることではなく、「家庭用包丁を気持ちの良い切れ味に保ち、毎日の料理の時間をもっと楽しくすること」だと話す豊住先生。

「私自身も以前は、包丁研ぎはプロの仕事で素人が研いだりしたら余計に切れなくなると思っていました。でも実は一昔前は祖父母が包丁を研いでいるのを見て覚え、家族の中で伝承されていた技術のひとつです。毎日使う包丁を自分自身の手で、自分が使いやすい形に整えることができれば、日々の料理や暮らしがより楽しいものになるはず。何かを習う時、普通2時間だけではマスターできないと思いますが、この講座は受ければ必ず研げるようになり、目に見えて包丁が変化する。私はアドバイスはしますが、研ぐのは全て生徒さんご自身でやるからこそ達成感が大きいようで、皆さん最初は本当にできるようになるの?と不安そうですが、試し切りをする段になると毎回大歓声が上がります。その嬉しそうな顔を見るのが私の喜びでもある。だから『誰でもできる』ことを大切に『簡単さ』を切り口にした講座を続けています。」

自分だけの道具を作り、日々の生活をより良いものにする技術

「包丁は、大切に使えば一生使うことができます。利き手や自分がよく切る食材など、それぞれの希望や好みに応じて包丁の研ぎ方を変えて自分が使いやすい刃先に加工し『自分だけの道具』にしていくことが、自身の手で包丁を砥ぐ醍醐味のひとつ。私は、包丁を整えることは心を整えることだと思っています。物を大切に使い丁寧に手入れすると気分もすっきりします。よく皆さんが使っているオールステンレスの三徳包丁がペティナイフのサイズまで削れても、包丁の寿命は尽きません。」

研ぐことと共に大切なのが、「包丁の表面に付着した汚れを落とし素材の地肌を保つ」こと。身近なものを使った日々のお手入れの仕方に加え、飲食業界でのご経験を活かし家庭での衛生管理についても講座内で触れてくださいます。「料理と衛生管理は切っても切れないもの。それはご家庭でも同じはず!」

ザワザワと心が落ち着かないことも多い中で、目の前の道具と向き合い手入れをすることは思った以上にリフレッシュとなり、だからこそ先生の言葉がとても印象的でした。これまできちんとした手入れができていなかったにも関らず、切れ味が悪くなったから買い替えようと安易に考えていたことを反省し、物や道具を大切にするという心の在り方も教わった思いでした。
また、1日に何度も手にする包丁の切れ味が良くなり食材が面白いように切れることは快感で、料理の腕が上がったような錯覚に陥り食事の支度が楽しくなったことも嬉しい変化のひとつです。

後日、残りの包丁を子どもたちの前で研いで見せると興味津々。使ってみたいということで一緒にデザート作りをしたところ、これまでより断然切りやすいと盛り上がってくれて嬉しかったです!

家で過ごす時間が長くなり、料理をする機会が増えたり、片付けなど自分の身の回りを見直したりしている方も多いはず。こんな今の時期だからこそ、毎日手にする包丁とも向き合ってみてはいかがでしょうか?

オンライン講座 砥石を使った簡単家庭両刃包丁研ぎ研修(基礎編)

現在、新型コロナウイルスの早期収束に向けてオンライン講座の開催・受講により自宅で学んで教えることを推奨する「#おうちでまなぼう Stay Home, Keep Learning」という取り組みを行っている「ストアカ」。
もともとストアカユーザーである私だけでなく、周りのママ友の中にも、30分ワンコインのオンラインストレッチ講座などに自宅から参加し、お子さんがいる中でも上手に気分転換をしているという方がいました。普段とは異なる生活が続く中で煮詰まった時は、気軽に試せるオンライン講座、オススメです!

「#おうちでまなぼう Stay Home, Keep Learning」

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