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峰典子

子どもの声が曲になる、オーダーメイドソングってなに?

  • 峰典子

2019.02.17

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昔から「這えば立て立てば歩めの親心」とはよく言ったもので、ハイハイするようになると早く立てるように願い、声を出すようになれば早くお喋りができるように、と考えてしまうのが親というもの。でも、成長って予測不可能。そうそう親の思い通りにはいかないものですよね。昨日までできなかったことが、今日いきなりできた! なんてことのほうが多いので、あとから、もっと写真や動画を撮っておけばよかった。育児日記をつけておけば良かった。なんて後悔することもあるかもしれません。

例えば「声」だって、成長のあかし。赤ちゃん特有の柔らかいクーイングにはじまり、たどたどしくも一生懸命にお喋りする子どもって本当に可愛いもの。でもそんな「声」も、成長に伴って変化してしまいます。今の声をそのまま保存してとっておけたらいいのに、って思いませんか。新サービス『Baby Song』は、本来かたちのない声をかたちにする、一生もののギフトサービスなんです。

声の素材をつかって、曲をオーダーメイド。

Baby Songが提供するサービスは「アーティストの手による、一点もの、オーダーメイドの楽曲」。子どもの声を素材として、一流のミュージシャンやトラックメイカーが楽曲を制作・マスタリングし、本気クオリティの一曲をつくりあげます。ポイントは自宅で遊びながら録音できるところ。日常そのままのリラックスした子どもの声が素材になるのが嬉しい! まずは何より、サンプル楽曲を聞いてみると、どんな雰囲気なのか感じるとることができるはず。(こちらのページで視聴できます) 曲のジャンルもさまざま。海外の子ども番組風、キッチュでドリーミングな雰囲気、クラブテイストのモダンな楽曲と、好みの音をリクエストできるんです。

一生楽しめる楽曲。例えばこんな風につかって。

完成した楽曲は、家族や親戚、友人らとシェアして楽しむのはもちろん、もっと長い目線で考えてみるのも素敵です。例えば、いつか子どもが成人したり、巣立ったときにプレゼントする。結婚式や特別な席で音楽を流すこともできますね。時間がどれだけ経過しても、その都度あたらしい感動を与えてくれる、特別なギフトになるのは間違いなさそう!

ホワイトバーチの木箱には、録音機材、シリコーンマイク、知育楽器、ガイドCDが封入されている

オーダーメイドソングの工程には、
超一流のプロフェッショナルが揃っています

Baby Song が目指したのは「100年後でも楽しめる」クオリティの楽曲。それを実現するために集まったのは一流のプロフェッショナル陣です。開発アドバイザーとして関わったのが、京都音楽大学で幼児の音楽的発達、リトミック教育について研究し、こどもちゃれんじ・ぷち (ベネッセコーポレーション) の音楽教育監修も担当している、神原雅之教授。

楽曲化を担当するのは、知育番組の楽曲プロデュースから、舞台やC M、アイドルソングのプロデュースまで、幅広い活躍をされている上田修平さん。この試みについて「実際に楽曲を作ってみて、想像以上の感動があるんです。声が入った瞬間に僕の想像を超えた楽曲になるんですね。それはきっと子供の声には魔法のような特別な何かがあるからだと思います。この瞬間を切り取って楽曲にして残せるのは、ミュージシャンとしてもとても面白い試み」と語っています。

声だけでなく、子どもが楽器を演奏する音も使いたい。そんな想いから BabySong オリジナルの木琴を制作したのは、長く知育楽器を手がけてきたブランドKP(Kids Percussion)。子ども騙しではなくて、本物の仕上り。また、シリコン製のマイクも、専門家とともに開発したオリジナル。幼い子でも手に持ちやすいように滑らかな質感にこだわり、ゼロから成型し作り上げたそうです。こんなところまで!?と驚くほど、隅から隅まで徹底したプロダクトが揃っています。



世界にひとつだけの声が、成長の足跡になる。

開発に携わった神原雅之教授の言葉を借りると、「一人ひとりには、それぞれに大切な音や音楽があります。人の声はその一つです。声を聴くと、声の持ち主が思い描かれます (指紋と同じように、声紋はその人を象徴する存在になるのです)。赤ちゃんの産声、初めて喋った時の言葉など。声(音声や歌声)は、人の成長の足跡に」なります。

世界にたったひとつだけの声は、生きた証そのもの。それを音楽として残せるのが、このプロジェクト。ぜひサイトで楽曲を聴いてみてください。

Baby Song 公式サイト https://baby-song.com

峰典子 Noriko Mine

ライター/コピーライター

1984年、神奈川県生まれ。映画や音楽レビュー、企業のブランディングなどを手がける。子どもとの休日は、書店か映画館のインドアコースが定番。フードユニットrakkoとしての活動も。夫、5歳の息子との3人家族。

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