FOOD

人気料理家のわが家のヒットメニュー

こっくり甘いラタトゥイユ&ポークソテー/藤井恵さん

2017.04.15

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「子供の成長に従って家族の味の好みも変化するので、実は、調理中メモをこまめにとり、レシピも常に進化させていっているんですよ」と話す藤井恵さん。

お子さんたちがまだ小さかった頃、いろいろ試作してはノートに記録していたそう。そうしてだんだん、家族に人気で繰り返し作る定番おかずが、できていきました。

「うちの家族はシビアで、おいしい、おいしくないをはっきり言ってくれるので助かります(笑)。家庭料理のよさはホッとする味。みんなが好きな、いつものあの味という感じが大切です。子供が育っていく中で、料理にまつわる物語もたくさんあって、どれも私の宝物です」

そんな藤井さんの定番メニューから、ラタトゥユ&ポークソテーレシピをお届けします。

 

こっくり甘いラタトゥイユ

「ドライプルーンとバルサミコ酢を入れるのがうちの味。甘味とコクが出て、味が締まります。野菜をよく炒めて、うま味を引き出して」

材料・5~6人分

  • なす……3本
  • ズッキーニ……1本
  • パプリカ(赤・黄)……各1個
  • 玉ねぎ……1個
  • トマト……2個
  • にんにく……1かけ
  • ドライプルーン……6粒
  • バルサミコ酢……大さじ2
  • 塩……大さじ1/2
  • こしょう……少々
  • オリーブオイル……大さじ4

作り方

  1. なすは4 つ割りにして2 ㎝幅に切り、ズッキーニ、パプリカ、玉ねぎ、トマトは1.5㎝角に切る。にんにくはつぶし、ドライプルーンは粗みじん切りにする。
  2. 鍋にオリーブオイルを熱してなすを入れ、薄く焼き色がつくまで強めの中火で焼きつける。にんにく、玉ねぎ、ズッキーニ、パプリカの順に加えながら、その都度よく炒め合わせる。
  3. トマト、ドライプルーン、バルサミコ酢を加えてひと炒めし、フタをして弱めの中火にし、20分ほど蒸し煮にする。
  4. 最後に塩、こしょうで味を調える。


応用範囲が広いので便利。パスタと和えたり、ココットに入れて卵を落とし、チーズをかけて焼くと一品に。

ポークソテー あめ色玉ねぎソース

「うま味のかたまり、あめ色のソースが主役の肉の定番です。時間がかかるあめ色も、レンチンしてから炒めると半分くらいの時間に」

材料・2人分

  • 豚ロース肉(トンカツ用)……2枚(200g)
  • 塩、こしょう……各少々
  • 小麦粉……適量
  • サラダ油……大さじ1/2
  • 玉ねぎソース
    • 玉ねぎ……1個
    • バター……20g
    • 塩……少々
    • 白ワイン……大さじ2
    • しょうゆ、水……各大さじ1
  • マッシュポテト
    • じゃがいも…… 2個
    • 玉ねぎ……1/4個
    • クリームチーズ……30g
    • 牛乳……1/2カップ
    • 塩、こしょう……各少々
  • クレソン……適量

作り方

  1. マッシュポテトを作る。じゃがいもは皮をむいて4つ割りにして洗い、玉ねぎは横に薄切りにする。鍋に入れてかぶるくらいの水を加え、中火にかけてじゃがいもがやわらかくなるまでゆでる。
  2. 火からおろしてゆで汁をきり、じゃがいもと玉ねぎがなめらかになるまでつぶす。クリームチーズ、牛乳を加え、中火で混ぜながら2~3分煮て、塩、こしょうで味を調える。
  3. 玉ねぎソースを作る。玉ねぎは縦に薄切りにし、耐熱皿に入れてラップをしないで、電子レンジ(600W)で5分加熱する。
  4. 小鍋にバターを溶かし、③を入れて塩を振り、中火であめ色になるまでよく炒める。ワインを加えてアルコール分を飛ばし、しょうゆ、水を加えて煮立てて仕上げる。
  5. 豚肉は叩いてすじ切りをし、元の大きさに戻す。塩、こしょうを振り、小麦粉を薄くまぶす。
  6. フライパンにサラダ油を熱し、⑤を入れて強めの中火で焼く。肉の周り1 ㎝くらいに火が通ったら、裏返して1分30秒~2分焼く。
  7. 器に盛り、④のソースをのせ、②とクレソンを添える。

喜んで食べてくれるのが、やっぱり一番!「私の味が娘たちに伝わっていくとうれしいですね」(藤井さん)
次回は瀬尾幸子さんのレシピをお届けします。

撮影/澤木央子 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/海出正子 撮影協力/UTUWA
詳しくは2017年4/7発売LEE5月号に掲載しています。 [最新号] 試し読み・定期購読はこちら

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