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“理由がはっきりしない”行き渋り・不登校が増えています

【行き渋り・不登校】「バウンダリー」を意識すればラクになる!人と適切な距離をとることの難しさや人間関係の悩みに効く考え方とは?

2026.09.12

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令和の不登校は原因が複雑に?

“理由がはっきりしない”行き渋り・不登校が増えています

“理由がはっきりしない”行き渋り・不登校が増えています

不登校児童・生徒数はどんどん増え続け、過去最多に。親はわが子が「なぜ学校に行けないのか」を知りたくなりますが、最近は理由がはっきりしないケースも増えているそう。専門家の分析と、できる対策を探ります。

Index
  1. “理由がはっきりしない”行き渋り・不登校が増えています
  2. 「バウンダリー」を意識すればラクになる
    1. 植木希恵さん
  3. 自分と他人の間に線を引きながらなじませることを身につけると、学校での心地いい人間関係を築く手助けに
    1. バウンダリーとは?
  4. 学校に行かなくても、人付き合いの積み重ねは続けて
  5. 不登校になると、より侵害しがち。「親子間のバウンダリー」にも気をつけて
    1. 理由を無理に言わせることもバウンダリーの侵害に
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“他人との距離感がうまくはかれない”ことが共通の理由だから

「バウンダリー」を意識すればラクになる

複雑化する不登校の理由の中でも、人と適切な距離をとることの難しさや人間関係の悩みは、多くの子どもが抱えているもの。その負担が軽くなる〝バウンダリー〞の考え方とは?

植木希恵さん

教えてくれたのは…

植木希恵さん

Kie Ueki

きらぼし学舎代表・公認心理師

個別指導塾を主宰。不登校の子どもとその家族に20年以上かかわる。著書に『不登校・行き渋り…タイプ別でわかる 「学校に行きたくない」と言われたときの親のかかわり方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

自分と他人の間に線を引きながらなじませることを身につけると、学校での心地いい人間関係を築く手助けに

バウンダリーとは?

バウンダリーとは?

バウンダリー内側の「じぶんゾーン」にあるのは体、秘密、所有物、感情・欲求・思考、人権など。まずはここを他人と分ける意識を。「なじませゾーン」では、自分のバウンダリーから、挨拶や感情、確認事項などを取り出してやりとりを行う。

学校に行かなくても、人付き合いの積み重ねは続けて

長年、行き渋り、不登校の子どもやその親の相談に乗っているという植木さん。「学校を休んでも、人とのかかわりはぜひ続けて」と話します。

「不登校になると、勉強の遅れを心配する親御さんが多いのですが、勉強は後からでも取り戻せるんですね。でも、人に何かしてもらって感謝するとか、友達をどう作るかといった人間関係の構築は、やりとりの積み重ねなので、大人になって突然やろうとしても難しいことが多いんです。学校に行かない選択をしてももちろん問題ないのですが、フリースクールや塾など別の居場所や趣味を通して、人との付き合いは続けてほしいですね」

その際に意識したいのが「バウンダリー」の考え方です。

「バウンダリーとは自分と他人を分ける境界線のこと。体はわかりやすいのですが、感情や考え方、持ち物、お金、空間の使い方などもすべてバウンダリーに含まれます。自分のバウンダリーはしっかり持ちつつ、バウンダリーの外で他人の意見となじませることができると、人間関係が円滑に。そもそも、不登校の子どもは、人との適切な距離感がわからなかったり、周りに合わせられなかったりすることが原因で学校に行かなくなることがあるので、この考え方が身につくと、少し心がラクになるのではないかなと思います。次ページから、バウンダリーを『あいまいタイプ:でるでるモード』『あいまいタイプ:ないないモード』『かちこちタイプ』の3つにタイプ分けして、それぞれ特徴と対策を解説していきます」



不登校になると、より侵害しがち。「親子間のバウンダリー」にも気をつけて

理由を無理に言わせることもバウンダリーの侵害に

親子間のバウンダリーはあいまいになりがちで、境界を超えてしまうことも。

「特に不登校の子どもとその保護者の場合は、子どもが困っているからよかれと思って、愛情があるからこそ、バウンダリーを超えてしまうことが多いんです。でも、『理由を言ってくれないと、手助けできないでしょ』などと、子どもが胸に秘めていたいことを無理に言わせようとするのは、十分にバウンダリーの侵害と言えます。学校に行かない子どもが心配なのは親自身なのに、それを子どもに押しつけてしまうのも問題。ただでさえあいまいな親子のバウンダリーで、子どもの不登校という非常事態になると、親も冷静な判断ができないことが多いので、なじませゾーンで子どもに確認するクセをつけて。例えば、『これは言われてイヤだった?』などと逐一子どもに聞くと、親もだんだんとバウンダリーを侵害しない加減がわかり、お互いを尊重できる親子関係が築けるはずです」

Staff Credit

イラストレーション/オリハラケイコ 取材・文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2026年LEE10月号(9/7発売)「“理由がはっきりしない”行き渋り・不登校が増えています」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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