【夫婦の家事シェアのモヤモヤQ&A】LEE読者の不平等感や不満、これってどうなの?に、家事シェア研究家が回答!
2026.08.29
分担しているはずなのに、気持ちがスッキリしない…
うまくいってる? 夫婦の「家事分担」

共働き家庭が増えている今、もはや当然のように語られる夫婦の「家事シェア」。男性の家事参加が増えている実感はあるものの、負担が平等にはならないモヤモヤや、夫の家事スキルへの不満も……。読者へのアンケート、リアルな本音から「家事シェア」の今とこれからを探ります。
シェアしているからこその不平等感や不満も…
今度こそ“家事分担のモヤモヤ”を晴らせますか?
実際に夫婦から相談を受けることも多い、家事シェア研究家の三木智有さんに、読者のモヤモヤ解消のコツを教えてもらいました。

三木智有さん
家事シェア研究家 NPO法人tadaima!代表
家事シェア普及のために講演、執筆などを行い、部屋作りのアドバイスも。著書に『家族全員自分で動く チーム家事』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。
case
1
家事の比率が平等にならないのはなぜ?
洗濯は夫、料理は私、などと項目ごとに分担をしても、それぞれのボリュームが違うのでモヤモヤ。共働きで収入的に金額の差はあるものの、分担しているのに、家事分担の比率が収入の比率と一致していないのでは? とずっと気になっています。
LEE100人隊 No.068 くろねこさん
A. 収入と家事は比べられない!家事のみに目を向けて調整を

三木さん
収入は数字で出せますが、家事を時給換算しても、手際がいい人ほど時間がかからず、正確な評価にならない。家事と収入は次元が違うので比べるのは×。家事のみに目を向けて、お互いの使える時間とスキルを一度洗い出し、できるだけ納得できるようにタスクの調整をしましょう。決して対立せず、チームで家事をこなす意識を持って。

case
2
夫の買い物にムダが多い……
たまに夫が腕を振るうと言うので買い出しに行くと、冷蔵庫の中身をチェックしないで出かけるので、同じ食材が複数になったり、ムダに高いものを買ってきたり。私の普段の節約がチャラになるのがつらい。
LEEメンバー たみおさん
A. 買い物の予算を決めれば、ムダ買いが減るはず

三木さん
料理に慣れていないとムダな買い物が増えるので、夫の買い物には予算を決めて。2000円以内などと決めると、高いお肉や1回しか使わないハーブなどを買う余裕がなく、夫も作る料理を考え直したり、在庫の確認をするはず。また、何を作るつもりかを事前に聞くことで、すでに家にあるものと、新しく買うものを伝えられるかもしれません。

case
3
「家事をやってる」アピールにモヤモヤ
共働きで、夫も家事をしていることは認めるけれど「俺はこんなにやってるんだ!」アピールがすごい。夫が担っているのは家事の一部で、こちらは献立作りや買い出しなど1日の家事がスムーズに回るように段取りして進めているんだぞ!と思ってしまいます。
LEE100人隊 No.069 おなつさん
A. 本当に助かるポイントを伝えると妻との“ズレ”が少なく

三木さん
妻がモヤモヤするポイントが、妻はすごいと思っていないのに、夫が自慢しているという〝ズレ〞。このズレをなくすために、妻が本当に助かっていることを夫に伝えるのはひとつの手。夫の自認が「豪華な肉料理を作る俺はすごい」だったら「豪華さよりも毎日手際よく作ってくれるほうが助かる」などと具体的に伝えると、勘違いが減るはずです。

case
4
事前の報告なく、突然家事の役割から外れる!
夫は仕事などで忙しくなると、家事の担当からフェードアウトぎみに。事前のお知らせがないので、こちらとしては家事を全部引き受けるのが大変。私が用事で家事の役回りから抜けるときは、早くから伝えて困らないようにできる限りの準備をしているのに、夫は何もせずに家事から抜けることにモヤっとします。
LEE100人隊 No.061 たきゆさん
A. 帰宅時間=家事参加できる時間。お互いに報告し合う習慣を

三木さん
明確に家事の担当を振り分けていないと、こういったケースが起こりがち。きっちり家事担当を決め込む必要はないのですが、家事の役割から外れる場合はやはり報告が必要です。特に、帰宅時間や、在宅でも仕事が終わる時間=家事参加できる時間になるので、そこをお互いに伝え合うことは、家庭内のモラルとして定着させましょう。

case
5
夫が料理を担当。助かるけれど引け目も
私がもともと要領が悪く、料理も好きではなかったので、夫がおつまみ作りをやってみたことをきっかけに料理担当に。私と比べて半分ほどの時間でやってくれるので、かなり助かっています。が、夫が料理担当だということを人に話すと必ず驚かれるので、引け目を感じてしまいます……。
LEEメンバー マカロンさん
A. 女性側の「家事は妻がやるもの」という価値観は手放して

三木さん
家事、特に料理は妻がやるものという固定観念が根強く、このように感じる女性は多いよう。今回の場合は周りの目も気になるようですが、驚かれるのは、うらやましがられていると思えばOK! 男女関係なく人によって得意な家事は違うし、その家庭がうまく回っているならそれでいい。妻が罪悪感を感じる必要はまったくありません。

case
6
つい「手伝ってもらう」と言ってしまう……
つい「手伝ってもらっていい?」と言ってしまいます。家事の主体は決して私だけではないはずだし、どちらかが手伝うのではなく一緒にやるスタンスでいたいのに……。
LEE100人隊 TB さとささん
A. 言葉尻を気にしすぎない。お互いへの尊重があればOK

三木さん
家事シェアが広まるにつれて「手伝う」が主体性のない言葉の代表のようにいわれますが、夫婦のいい関係性の中で使うなら、問題ないのでは。料理ができない夫は「妻のごはん作りを手伝う」というスタンスになるし、夫が得意な家事は妻が手伝う側に回ることも。お互いへの尊重があれば、言葉尻は気にしすぎないでほしいですね。

Staff Credit
イラストレーション/沼田光太郎 取材・文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2026年LEE7月号(6/5発売)「うまくいってる? 夫婦の「家事シェア」」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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