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うまくいってる? 夫婦の「家事シェア」

日本で唯一の家事シェア研究家が分析

2026【夫婦の「家事シェア」】「夫婦でやって当然」という価値観がベースに変化。家事シェアが当たり前になってきたからこそのしんどさとは?

2026.08.21

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分担しているはずなのに、気持ちがスッキリしない…

うまくいってる? 夫婦の「家事分担」

うまくいってる? 夫婦の「家事分担」

共働き家庭が増えている今、もはや当然のように語られる夫婦の「家事シェア」。男性の家事参加が増えている実感はあるものの、負担が平等にはならないモヤモヤや、夫の家事スキルへの不満も……。読者へのアンケート、リアルな本音から「家事シェア」の今とこれからを探ります。

Index
  1. うまくいってる? 夫婦の「家事分担」
  2. 「家事シェア」を取り巻く状況はこんなに変わった!
  3. 「夫に家事をやらせたい」ではなく、「夫婦で家事をやって当然」という価値観がベースになった
  4. シェアは広まったけれど、新たな悩みや壁も
  5. 長時間労働は、シェアが進まない要因ではなかった
  6. まとめ
  7. この8年間の家事シェアキーポイント
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この8年間の変化を、専門家が分析

「家事シェア」を取り巻く状況はこんなに変わった!

LEEで大きな特集が組まれた2018年以降、この8年間で家事分担を取り巻く社会の状況は、どう変化した? 三木智有さんが解説します。

analysis 

「夫に家事をやらせたい」ではなく、「夫婦で家事をやって当然」という価値観がベースになった

三木智有さん

三木智有さん

家事シェア研究家 NPO法人tadaima!代表

家事シェア普及のために講演、執筆などを行い、部屋作りのアドバイスも。著書に『家族全員自分で動く チーム家事』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

シェアは広まったけれど、新たな悩みや壁も

日本で唯一の家事シェア研究家として、長年その実情を見つめてきた三木さん。この8年間で最も変わったこととは?

「以前は妻が『夫に家事をやらせたい』という思いで家事シェアを推し進めていて、あくまで妻が主導し、夫が積極的ではなかったという構図があったんですね。ところが、ここ数年で結婚し家庭を持った夫婦には『夫婦で家事をするのが当然』という考え方が大前提の人が多い。ベースの価値観が大きく変わったなと思います。そのうえで、夫も家事をするんだけど妻とはやり方が違う、より平等に分担したいといった妻側のモヤモヤが生まれている。シェアしているからこその悩みや壁が出現していて、これは新たなフェーズに入ったなという実感があります」

また、家事シェアが当たり前になってきたからこその、こんなしんどさも。

「最近は、女性が非常にきつい状況にあるなと思っていて、社会からは子どもがいても仕事をバリバリやってほしいと言われるし、シェアが進んできているとはいえ、家事、育児負担を夫と完全に半々にできるわけではない。仕事でも家庭でも、役割ややるべきことがありすぎて、キャパオーバーになってしまうんじゃないかと危惧しています。男性側も、内閣府のデータによると、家事・育児時間は妻に比べると圧倒的に少ないものの、世界のほかの国と比べると自由時間の中で家事・育児が占める割合は高いという結果が出ているんです。長時間労働にもかかわらず、仕事以外の時間の多くを家事に費やしているということなんですね。女性は大変だし、男性もいっぱいいっぱいだし、みんなつらくなっているという現状が見えてきます」



長時間労働は、シェアが進まない要因ではなかった

また、8年間の中でも大きな転換点であった“コロナ禍”を経て、こんな気づきもあったのだそう。

「コロナ禍で夫の在宅時間が増え、もっと男性の家事参加率が上がるかと思ったのですが……結果としてあまり変わりませんでした。もちろん家で仕事をしていて、遊んでいたわけではないのですが。これまでは“長時間労働で家にいないこと”が男性の家事参加が進まない大きな要因だと考えられていたんです。でも、家にいても家事をやる人はやるし、やらない人はやらない。逆に、在宅時間が短いことが、家事ができないことの言い訳にはならないと、あぶり出された形になりました。結局はシェアへの意識の高さや、ルール作りが大事なんだと痛感しましたね」

課題も多い家事シェア。今後どのように進めれば、妻側の負担はより軽くなるのでしょうか?

「あらためて、何のために家事シェアをするのか考えてみると、夫婦でシェアすることで、時間や心のゆとりを持てるようになるためだと思うんです。家事シェアを語るとき、どうしても妻v s.夫という対立構造になりがちで、妻が夫に家事をやらせることがゴールになっているケースも多いのでは。家族は敵ではなく味方だし、夫婦は同じチームの一員としてともに家事を遂行していく、という意識をいま一度持ってほしいなと思います。そのうえで、夫婦はもちろん、子どもも一緒にその家庭ごとの家事のルールやモラルを作ること。誰かが指示しなくても、みんなが心地よい状態を維持しようと、自然に動けるのが理想ですね」

まとめ

家事シェアをするのは、夫婦がお互いに時間と心にゆとりを持てるようにするため。妻vs.夫ではなく、家族というチームで家事をする意識を

この8年間の家事シェアキーポイント

1.妻主体から、夫婦で分担して当然、へ変化

家事シェアという言葉や考え方が浸透。夫は妻の家事を手伝うのではなく、夫婦が主体的に家事を担うことが、当たり前の価値観になりつつある。

2.妻だけでなく、夫も同様に家事の大変さを痛感

仕事も家事もとハードな妻と、長時間労働は変わらず家事にも時間を費やす夫。夫婦で大変さもシェアされるようになったことは大きな変化。

3.コロナ禍で在宅が増えても、夫の家事時間はほぼ変わらず……

コロナ禍で在宅時間が長くなっても、家事をする人はするし、しない人はしないことが判明。家事への意識UPやルール作りのほうが大事だと再確認。

コロナ禍で在宅が増えても、夫の家事時間はほぼ変わらず……イラスト

Staff Credit

イラストレーション/沼田光太郎 取材・文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2026年LEE7月号(6/5発売)「うまくいってる? 夫婦の「家事シェア」」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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